この記事では国公立・私立別に、評定のいらない総合型選抜が受けられる大学を、一覧にまとめて紹介します。
「総合型選抜が受けられる大学で評定の評価がないところってあるのかな?」
「評定の評価があると、合格は難しそうだな…」
評定に自信がないことから、成績を評価しない大学の総合型選抜を受けたいと考えている人は多いですよね。
評定要件が課されるイメージの強い総合型選抜ですが、なかには評定を出願条件に含めない大学も少なくありません。
総合型選抜は、学力だけでなく、活動実績や志望理由を重視する傾向があります。そのため、評定に自信がない人でも合格を目指せる試験なのです。
そこで本記事では次の大学別に、評定がいらない総合型選抜試験の実施大学を紹介します。
評定がいらない大学の総合型選抜で重視される要素や合格するコツも解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 評定の評価がなくても総合型選抜は受けられる
- 評定がいらない大学では明確な志願理由が重視される
- 合格するにはアドミッション・ポリシーに合致していることがポイント
「このままで本当に合格できるかな…?」
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なぜ評定の評価なしで総合型選抜が受けられるのか
一部の大学は、思考力や判断力・表現力などを総合的に評価したいと考えています。そのため、評定の評価なしでも総合型選抜が受けられます。
総合型選抜は、本来「個性」や「将来の可能性」を重視する制度です。大学は、高校での活動実績や探究心、課外活動への取り組みなど、成績以外の要素を深く見ます。受験生の高校生活での取り組みを通じて、大学側は受験生の魅力を評価しようとしているのです。
実際、提出書類や面接で課外活動の成果や自己推薦書での自己分析を細かく評価する大学もあります。書類や人間性を測る総合型選抜試験は、評定だけではわからない受験生の熱意や能力をアピールできる場です。
評定に不安がある人でも、高校での経験や将来の学びへの意欲を示すことで合格を狙えます。総合型選抜における評定の評価比重をより知りたい人は、次の記事も参考にしてください。

【国公立】総合型選抜が受けられる評定のいらない大学一覧
ここでは、総合型選抜が受けられる評定のいらない国公立大学を5校紹介します。
筑波大学(茨城県つくば市)
筑波大学では、総合型選抜を「アドミッション・センター入試」という名称で実施しています。評価ポイントは、自己推薦書と志願理由書です。
第2次選考では、志願する学群・学類に必要な学習適応性について個別に30分程度面接があります。学習能力、志願学群の専門知識、意欲等を自分の言葉で述べられるようにしましょう。
受験可能な学部 | 人文・文化学群/生命環境学群/情報学群/体育専門学群 |
受験の条件 | ・高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年度に卒業見込み ・高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者 ・大学入学共通テストの受験は不要 |
合格率※ | 6.1~8.3 |
重視される評価のポイント | 第1次選考:自己推薦書・志願理由書 第2次選考:面接・口述試験 |
※合格率:総合型選抜で評定が評価される入試方式を含みます。
東京科学大学(東京都目黒区)
東京科学大学は、2024年に東京工業大学と東京医療歯科大学が統合して設立されました。
総合型選抜では、第1次選考で共通テストを実施し、第2次選考では個別学力検査や調査書等で評価されます。学力は、評定による評価がない代わりに共通テストと個別学力検査で問われます。
受験可能な学部 | 理学院/工学院/物理理工学院/情報理工学院/生命理工学院/環境・社会理工学院 |
受験の条件 | ・高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年度に卒業見込み ・高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者 ・1学院のみ志望・女子枠は戸籍上の性別が「女性」であること |
合格率※ | 2.6~8.5 |
重視される評価のポイント | ・第1次選考:大学入学共通テスト ・第2次選考:個別学力検査/調査書等 |
※合格率:総合型選抜で評定が評価される入試方式を含みます。
横浜国立大学(神奈川県横浜市保土ケ谷区)
横浜国立大学の教育学部では、出願時に評定がない代わりに、小論文試験が課せられます。小学校の授業に関連する課題について論述し、受験生の指導力や表現力を重視しています。経済学部では、1次選考の志願者数の状況によっては英語資格が選抜材料です。
「高校時代の学校成績」ではなく、志望学部への学びへの意欲や専門領域での思考力を測る点が特徴的です。
受験可能な学部 | 教育/経済/理工/都市科学 |
受験の条件 | ・高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年度に卒業見込み ・高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者 ・英語試験の成績証明書等・教育学部:小学校教員になろうとする強い意欲がある |
合格率※ | 2.5~4.3 |
重視される評価のポイント | ・第1次選考:自己推薦書/調査書/課題レポート/小論文試験/学習計画書等 ・第2次選考:面接 ・最終選考:大学入学共通テスト(教育/経済学部) |
※合格率:総合型選抜で評定が評価される入試方式を含みます。
千葉大学(千葉県千葉市稲毛区)
千葉大学の法政経学部では外国語検定試験の資格取得、教育学部では「教員になりたい」という強い意欲が必要です。理学部物理学科や工学部総合工学科、園芸学部のように、コンテスト参加や研究発表の経験を重視する学部もあります。
各学部「評定以外の実績・熱意を評価したい」という大学側の方針を反映しているといえるます。
受験可能な学部 | 国際教養/文/法政経/教育/理/工/園芸/文/情報・データサイエンス/薬/看護 |
受験の条件 | ・高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年度に卒業見込み ・高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者 ・法政経学部:外国語検定試験 ・教育学部:教員になろうとする強い意欲を有する ・理学部物理学科:全国物理コンテスト物理チャレンジの第1チャレンジに参加した者 ・工学部総合工学科:著名な国際科学コンクールの日本代表又はそれに準ずる成績をおさめた者 ・園芸学部:理科研究又は科学技術 ・園芸技術に係わる研究発表会等に参加した者 ・薬学部:調査書の学習成績概評がA段階の者 |
合格率※ | 1.5~7.0 |
重視される評価のポイント | 書類/課題論述/面接/大学入学共通テスト/研究発表等 |
※合格率:総合型選抜で評定が評価される入試方式を含みます。
埼玉大学(埼玉県さいたま市桜区)
埼玉大学の工学部では、数学・英語の基礎学力に加えて、面接で主体性・表現力・プレゼンテーション能力が重視されます。高校での学習状況を示す調査書や、小テスト・課題レポートへの取り組み姿勢なども評価対象に含まれます。
経済学部の場合は、外部英語能力試験の成績が出願要件です。
評定に自信がない人でも、高校での活動実績や資格試験の取得を積み重ねることで合格を狙えるでしょう。
受験可能な学部 | 経済/理/工 |
受験の条件 | ・高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年度に卒業見込み ・高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者 ・経済学部:外部英語能力試験の成績優秀者 |
合格率※ | 3.1~3.4 |
重視される評価のポイント | 自己推薦書/調査書/志望理由書/活動報告書/大学入学共通テスト/面接/小テスト/課題/レポート等 |
※合格率:総合型選抜で評定が評価される入試方式を含みます。
なお、次の記事では「倍率が低い」といった条件を踏まえ、国公立・私立別で総合型選抜に受かりやすい大学を紹介しています。総合型選抜で合格できるか不安な人はぜひ参考にしてください。
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【私立】総合型選抜が受けられる評定のいらない大学一覧
ここでは総合型選抜が受けられる、評定のいらない私立大学を5校紹介します。
慶應義塾大学(東京都港区)
慶應義塾大学の総合政策学部・環境情報学部では、論理的思考を問う総合審査や面接を通じて、受験生の主体性をを見極めています。
看護医療学部においては、医療現場への強い関心と実践力が評価されます。
評定が評価対象となっていない分、自分の強みや将来の構想を具体的な形で示す必要があります。
受験可能な学部 | 総合政策・環境情報/看護医療学部 |
受験の条件 | ・高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年度に卒業見込み ・高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者 ・志願学部をを第一志望とする ・看護医療学部:看護・医療・保健・福祉に関連した国内外での活動で見聞を広めた経験を持っている等 |
合格率※ | 4.5~13.5 |
重視される評価のポイント | 書類/論理的な思考を問う総合審査/面接 |
※合格率:総合型選抜で評定が評価される入試方式を含みます。
慶應義塾大学における総合型選抜試験の特徴を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

早稲田大学(東京都新宿区)
早稲田大学の総合型選抜で、評定不要の入試形式ごとに評価されるポイントは以下の通りです。
- 地域探究・貢献入試:地域のワークショップ・ボランティア活動や自治体へのインターンシップなどへの参加が推奨。地域課題への興味や自主的な行動力が問われる。
- 早稲田建築AO入試:創造理工学部で実施。第1次選考合格者のみ、リーダーシップや創造性を示す作品や研究・社会貢献活動の実績を資料にまとめて提出。
「活動実績」「探究姿勢」「社会貢献」を評価するため、自分の経験を活かした自己PRの準備が必要です。
受験可能な学部 | 法/文化構想/文/人間科学/スポーツ科学/創造理工学部 |
受験の条件 | ・高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年度に卒業見込み ・高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者 ・創造理工学部:数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学Bを履修しており、かつ理科の合計取得単位数が10単位以上 |
合格率※ | 1.7~33.0 |
重視される評価のポイント | ・第1次選考:書類(自己PR資料) ・第2次選考:総合試験(筆記) ・最終選考:大学入学共通テスト |
※合格率:総合型選抜で評定が評価される入試方式を含みます。
早稲田大学における総合型選抜試験の特徴を詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
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明治大学(東京都千代田区)
明治大学の商学部の場合、簿記2級以上の資格を持っていることが条件です。高校での成績に縛られない分、大学入学共通テストの得点や活動実績が大切になります。
農学部食料環境政策学科のプレゼンテーションでは「地域農業振興における私のプランと学生生活」というテーマが設定されています。入学後の地域貢献への姿勢が問われる試験です。
理工学部電気電子生命学科や政治経済学部では、学科のアドミッション・ポリシーと合致している人物かが評価ポイントです。
受験可能な学部 | 商/農学部食料環境政策学科/理工学部電気電子生命学科/政治経済学部 |
受験の条件 | ・高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年度に卒業見込み ・高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者 ・志願学部をを第一志望とする ・商学部:簿記2級以上 ・政治経済学部:外国語検定試験の基準を満たす者 |
合格率※ | 1.9~4.2 |
重視される評価のポイント | 商学部:大学共通テスト 農学部食料環境政策学科:書類/総合面接(プレゼン) 理工学部電気電子生命学科/政治経済学部:書類/口頭試問 |
※合格率:総合型選抜で評定が評価される入試方式を含みます。
明治大学における総合型選抜試験の特徴を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
情報まとめ【試験内容から対策方法まで】
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立教大学(東京都豊島区)
立教大学の文学部文学科ドイツ・フランス文学専修では、次の項目が評価されます。
- ドイツ語やフランス語の読解力
- 日本語による論理的表現力
社会学部では、現代社会をテーマとした自主的な調査・研究の成果を自由研究として提出することが求められます。探究心や問題解決力が重視されるのが特徴です。
異文化コミュニケーション学部や経済学部では、外国語資格が必要です。経営学部では大会での実績、簿記1級の取得などが条件になっています。
志望学部の専門知識が評価につながります。
受験可能な学部 | 文学部文学科ドイツ・フランス文学専修/異文化コミュニケーション/経済/経営/社会 |
受験の条件 | ・高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年度に卒業見込み ・高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者 ・異文化コミュニケーション ・経済学部:外国語資格・経営学部:大会での実績/外国語資格/簿記1級 |
合格率※ | 2.5~15.4 |
重視される評価のポイント | 文学部:書類/外国語総合 異文化コミュニケーション/社会学部:書類/小論文/面接 経済学部:政治経済への関心・数学的分析能力/面接 経営学部:面接/小論文 |
※合格率:総合型選抜で評定が評価される入試方式を含みます。
立教大学における総合型選抜試験の特徴を詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

法政大学(東京都千代田区)
法政大学の英語外部試験の資格や国際バカロレアの取得者を対象とするなど、学部ごとに受験の条件が異なります。
書類や小論文、面接で評価されるため、活動実績や志望理由を丁寧にアピールすることが大切です。国際バカロレア資格を持つ人は、留学経験やグローバルな視点が高く評価されます。
法学部国際政治学科や経済・グローバル教養学部では英語外部試験のスコアが求められます。語学力を証明できるかが合否を左右するでしょう。
評定にとらわれない入試だからこそ、自分ならではの経験・実績を具体的に示すことが合格への近道です。
受験可能な学部 | 文/経済/人間環境/キャリアデザイン/法学部国際政治学科/グローバル教養学部 |
受験の条件 | ・高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年度に卒業見込み ・高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者 ・文/経済/人間環境/キャリアデザイン/グローバル教養学部:国際バカロレア資格取得者 ・法学部国際政治学科/経済/グローバル教養学部:英語外部試験資格 |
合格率※ | 1.5~4.9 |
重視される評価のポイント | 書類/小論文/面接 |
※合格率:総合型選抜で評定が評価される入試方式を含みます。
法政大学における総合型選抜試験の特徴を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
評定がいらない大学の総合型選抜で重視される3つの要素
ここからは評定がいらない大学の総合型選抜試験で重視される要素を、3つにまとめて解説します。
要素1:明確な志望理由
総合型選抜では、志望理由書や面接で志望理由を明確に説明することが重要です。大学は成績以外の評価基準として、受験生の学習動機や研究意欲を評価するからです。
具体的な事例を交えて次のようにアピールしましょう。
- 高校時代に自主研究を行い、その延長でさらに専門的に学びたい
- 地域課題を解決するために、この学科での研究が必要だ
評定を条件にしない分、自分の興味や将来像が学部とどう結びつくのかをはっきりと示せるかがポイントです。
要素2:優れたコミュニケーション能力
大学は、対話力や説明力が高い学生を求める傾向にあるため、コミュニケーションスキルが高い人を求めています。
総合型選抜では、面接やプレゼンを通じて、受験生がどれだけ論理的に考えを伝えられるかを見極めます。大学入学後もレポート作成やグループワークなどでコミュニケーション能力は不可欠なのです。
面接時に、質問の意図を正確にくみ取り、自分の経験や考えを端的に伝えられる人は高評価を得やすいです。プレゼンでは、資料の構成や話し方を工夫することで、理解力・表現力を示せます。
大学は、評定では測りきれない「人とやり取りする力」を重視しています。面接やプレゼンの練習を重ねて、意見を的確にまとめるスキルを磨きましょう。
要素3:志望分野への探究心
志望分野への学習への意欲や探究心も、総合型選抜で評価される要素です。大学側は、受験生が「どれだけ本気でその分野を学びたいのか」を知りたいからです。
模擬講義のレポートや課題レポートを通じて、受験生が主体的に学ぶ力を持っているかを確認します。埼玉大学では、面接や小テスト、模擬講義の内容を深堀りするレポート試験が課せられています。大学は、高校時代からどれぐらい探究を続けてきたか、どの程度の知識ややる気があるかを見極めているのです。
深い学びへの姿勢や実際の成果を示すことができれば、合格を勝ち取る可能性は十分にあります。
評定がいらない大学の総合型選抜に合格する4つのコツ
評定を受験条件としない大学の総合型選抜試験では、成績以外の取り組みや意欲が大きく評価されます。
そこでここからは評定がいらない大学の総合型選抜に合格するコツを、4つにまとめて解説します。
コツ1:アドミッション・ポリシーに合致しているか確認する
大学が求める人物像を把握し、アドミッション・ポリシーに沿った自己PRを行うことで合格率を高められます。
評定が不要な総合型選抜では、学部の理念や教育方針を理解しているかどうかが重要です。大学は、自校の特色と合致する意欲的な学生を求めるため、アドミッション・ポリシーに適合するかを見極めます。
地域社会に貢献したい場合、地域連携を重視する学部のポリシーを引用して活動履歴や目標を示しましょう。高校時代のボランティア経験などを絡めてアピールするとポリシーとの合致を裏付けるものとなります。
大学の方針に合致することを明確に伝えることで、評定では測れない熱意や将来性を強く印象づけられるのです。総合型選抜におけるアドミッション・ポリシーの重要性を知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

コツ2:自己分析力と表現力を鍛える
自分の強みや学びたい理由を論理的に伝えられる人ほど、総合型選抜で高く評価されます。評定以外の要素が重視される場合、面接や志望理由書での表現力が合否に直結するからです。
大学は、受験生が「なぜこの分野を選んだのか」を深く掘り下げ、言語化できるかどうかを見ています。志望理由を書く前に自己分析を行い「高校時代の経験」と「大学での学び」をつなげましょう。自分の考えを短くまとめる癖をつけると、面接で落ち着いて話せます。
自己分析を深めて根拠を示しつつ表現できれば、大学側に「この学生を受け入れたい」という印象を与えられます。志望理由書や面接に自己分析の内容を反映させる手順を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

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コツ3:活動実績をつくる
評定以外にも活動実績は、総合型選抜での強力なアピール材料です。
大学は行動力や成果を重視しています。具体的な活動記録や得た学びがあれば、成績の代わりに評価されやすいからです。ボランティアやコンテスト、英語検定など、学校内外におけるあらゆる取り組みが対象になります。
部活動での経験、語学資格のスコアなど、小さな実績でも「どう努力し、何を学んだか」を整理しておきましょう。
高校生活で「実践してきたこと」を示すほど、行動力や将来の可能性を大学側に伝わりやすくなります。
本記事で紹介した大学の中でも、英検をはじめとした資格試験を総合型選抜の受験条件にしているところがあります。総合型選抜における英検の評価比重を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

コツ4:志望分野の専門知識をつける
志望分野への強い関心と一定の知識があるほど、大学で学ぶ準備が整っている証となり評価されます。
評定に頼らない総合型選抜の場合、大学は「本当にその学問を学びたいのか」を確認します。模擬講義や課題レポートを課す大学もあり、興味の深さが評価に直結します。
専門書や関連論文を読み込み、自分なりの疑問や意見をまとめておくと面接で話しやすいです。専門知識を探求し、関心を具体的に示す姿勢こそが、成績以外の要素として高い評価を得られるのです。
まとめ
評定を条件としない大学の総合型選抜では、高校での成績以外の資質が求められます。志望理由やコミュニケーション力、探究心を評価するため、活動実績や意欲をアピールしましょう。
志望校のアドミッション・ポリシーを理解し、自身の経験を活かした書類・面接対策を早めに準備することが大切です。経験や活動実績をアピールすれば、評定に自信がない人でも合格を勝ち取れます。