総合型選抜に英検は必要?等級別の有利度合いや取得すべきかも解説

総合型選抜(旧AO入試)に英検は必要?体験談からわかる取得の可否

「英検は総合型選抜試験に必要?」
「何級の英検を持っていると試験で評価されるのかな?」

総合型選抜での受験を検討していると、英検(実用英語技能検定)の有無が合否にどのくらい影響するのか、気になる人は多いですよね。

結論、英検の取得は総合型選抜で有利に働きます。大学によっては英検を高く評価するところや、受験資格としているところもあるので、事前に把握しておくことが大切です。

この記事では、英検が総合型選抜で有利に働く背景をわかりやすく解説します。総合型選抜で評価されやすい英検の等級や大学例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

総合型選抜がどんな試験かを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

この記事の要約
  • 英検2級以上で多くの大学の加点・換算の対象になる
  • 約280校が英検を評価対象としており活用の幅は広い
  • 高校2年生までの取得で出願準備に余裕が生まれる

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目次

英検は総合型選抜で有利に働く

英検は総合型選抜で有利に働く

英検の取得は、総合型選抜において有利に働きます。英語資格は出願条件として設定されるほか、英語試験の点数に換算されたり、合否判定の材料に使われたりするためです。

たとえば、出願時に英検2級以上が必須の大学では、取得していなければ受験すらできません。加点対象の大学では、当落線上の僅差で英検が合否を分けるケースもあります。

英検を持っているだけで「受験校の選択肢」と「合格の可能性」の両方が広がるのが、総合型選抜における英検のメリットです。

英検は総合型選抜で有利に働く

出願/受験資格に求める大学もある

英検を総合型選抜の受験資格としている大学もある

総合型選抜を実施する大学の中には、英検の取得を出願の必須条件に定めているところがあります。英語力を客観的に証明できる指標として、大学側が重視しているためです。

たとえば名古屋外国語大学の総合型選抜Ⅰ(英語有資格型)では、英検準2級以上が出願条件です。英米語学科の3専攻では英検2級以上が求められます。全学部・全学科で語学資格が必要な点が特徴です。

受験資格としている大学もある

国際教養大学の総合選抜型入試でも、英検準1級相当の英語資格が出願要件の1つに挙げられています。志望校の募集要項は早めに確認し、必要な等級の取得に向けてスケジュールを組みましょう。

加点や試験免除につながることも

英検の取得が総合型選抜でもたらすメリット

英検を保有していると、総合型選抜の選考で加点や英語試験の免除を受けられる大学があります。

加点の対象になる理由は、英検がリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を測る試験だからです。近年の大学入試では英語4技能の総合評価が重視されており、英検の取得はその力を客観的に示す材料になります。

取得が加点や試験の免除につながることも

広島大学では英検準1級以上で共通テストの英語が満点扱いになる制度を設けています。英語試験の得点が保証されれば、ほかの科目の対策に時間を回せるため、受験戦略にも大きく影響します。

高校2年生までの取得がベスト

英検取得のベストタイミング

英検を総合型選抜に活かすなら、高校2年生の終わりまでに取得するのがベストです。

英検は年3回実施されます。二次試験を経て成績表が届くまで約2か月かかるため、受験のタイミングには注意が必要です。

総合型選抜の出願開始は9月以降です。高校3年生の第1回検定(5月末)が間に合うギリギリのラインですが、結果を待つ間は落ち着いて志望校を選べません。

高校2年生までに目標の級を取得できれば、出願書類の準備や面接対策に余裕を持って取り組めます。なお英検の資格には有効期限を設けていない大学が多いものの、「取得後2年以内」と定める大学もあるため、募集要項で確認しておきましょう。

総合型選抜試験のスケジュールについて詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

また、英検の取得に限らずいつから総合型選抜試験の受験準備をすべきか、イメージが湧かない人は下の記事を参考にしてください。

総合型選抜で有利に働く英検の等級

総合型選抜で有利に働く英検の等級

ここからは次の等級別に、総合型選抜で英検取得がどう有利に働くのかを解説します。

なお、加点や得点換算の条件としているのは、2級以上の大学が多いです。英検にはCSEスコア(Common Scale for English)の点数があり、客観的な指標とされているため、このスコアを上げることも重要です。

5級〜3級|評価対象になるケースは少ない

英検5~3級の取得は総合型選抜で有利になるのか

5級から3級は中学レベルの英語力に相当し、大学の総合型選抜では評価対象にほぼなりません

5級・4級はリーディングとリスニングが中心の試験です。3級からは二次試験で面接形式のスピーキングテストが加わり、中学卒業程度の力を問う内容になっています。いずれの級も大学側が求める水準には届かないため、選考上の加点は見込めないのが実情です。

ただし、上位級を目指す土台として3級を取得するのは有効といえます。試験の雰囲気や出題形式に慣れておけば、2級以上への挑戦がスムーズになるでしょう。

準2級|出願条件に含む大学もあるが限定的

英検準2級は「高校中級程度」のレベルです。一部の大学では出願条件として認められていますが、加点対象になるケースは限定的です。

名古屋外国語大学では準2級以上が出願条件になっている学科があり、語学系学部を中心に活用できる場面があります。

一方で中堅以上の大学では、準2級だけでは差別化が難しい傾向です。出願資格を満たせても加点につながらないケースが多いため、準2級取得後は2級を目標にステップアップを目指しましょう。

2級|多くの大学で評価される基準ライン

英検2級の取得は総合型選抜で有利になるのか

英検2級は「高校卒業程度」の英語力に相当します。総合型選抜で加点・得点換算の対象となる大学が最も多い等級です。

試験では医療やITなど社会性のあるテーマも出題され、4技能がバランスよく問われます。中堅私立大学であれば出願資格を満たせるケースも多く、英語学部以外でも加点対象になる大学があります。

ただし、MARCH・関関同立以上の難関大学では2級だけでは差別化が難しい面もあります。まずは2級を確実に取得したうえで、準1級を視野に入れるのが現実的な戦略です。

準1級|難関大で高く評価される

英検準1級の取得は総合型選抜で有利になるのか

英検準1級は「大学中級程度」の英語力を証明する等級です。難関大学の総合型選抜では明確な差別化の武器になります。

必要語彙数は7,500〜9,000語で、エッセイ形式の英作文など実践的な問題が出題されます。高校生の合格率は12%〜15%程度と言われており、取得しているだけで選考上の大きなアドバンテージです。

広島大学や鹿児島大学などの国公立大学では、準1級相当以上のスコアで共通テストの英語が満点換算になるケースがあります。英語試験が免除される大学もあるため、難関大を目指す人は早い段階から準1級の取得を計画に組み込みましょう。

1級|最上位の英語力証明として圧倒的に有利

英検1級の取得は総合型選抜で有利になるのか

英検1級は最上位の等級で「大学上級程度」の英語力を示します。総合型選抜では圧倒的なアドバンテージです。

必要語彙数は1万2,500〜1万5,000語にのぼります。世界情勢や経済をテーマにした2分間のスピーチ課題も含まれ、高校生が取得するのは非常に難しい試験です。

だからこそ、1級を保有していれば入試での評価は格別です。早稲田大学国際教養学部などでは、英検1級保有者に対して準1級よりも高い加点が与えられるケースがあります。

英語力に自信がある人は、1級への挑戦を検討する価値があります。

【大学別】総合型選抜で英検を評価する大学一覧

ここからは次の学校別に、総合型選抜で英検を評価する大学を一覧で紹介します。

受験資格とする大学、選考で加点や得点換算される大学、試験が免除される大学があり

ます。準1級以上で試験が免除される場合、取得すれば他の教科の勉強に時間を使うなど受験の戦略にも関わるため、早めに調べたいポイントです。

私立で評価する大学一覧

総合型選抜で英検を評価する私立の大学例

私立大学では、多くの大学・学部が総合型選抜で英検を評価しています。代表的な大学と活用方法は次のとおりです。

大学名学部・方式例英検の活用方法
早稲田大学人間科学部 FACT選抜英語外部検定スコアの提出が出願条件
関西大学法学部 英語運用能力重視型CSEスコア2,300点以上で一次選考合格
上智大学各学部2級〜準1級が出願条件(学部により異なる)
青山学院大学総合文化政策学部ほか英検利用方式で出願資格・加点あり
立教大学全学部CSEスコアを得点換算(級の合否は不問)

早稲田大学の人間科学部・FACT選抜では、英語外部検定試験のスコア提出が出願条件に含まれています。関西大学の法学部・法学政治学科の英語運用能力重視型では、CSEスコア2,300点以上が求められます。

学部ごとに必要な級やスコアが細かく異なるため、志望校の募集要項を必ず確認しましょう。

国公立で評価する大学一覧

総合型選抜で英検を評価する国公立の大学例

国公立大学でも、総合型選抜で英検を評価に取り入れる大学が増えています。代表的な大学と活用方法は次のとおりです。

大学名学部・方式例英検の活用方法
大阪大学経済学部・法学部ほか英検の合格証明書またはCSEスコア証明書が出願条件
広島大学全学部(総合型選抜Ⅱ型)準1級以上で共通テストの英語が満点換算 |
国際教養大学総合選抜型英検準1級相当以上が出願要件
神戸大学工学部(志特別選抜)準1級以上が出願要件

大阪大学では人間科学部の総合型選抜で、英検の合格証明書またはCSEスコア証明書を活動実績の1つとして提出できます。神戸大学工学部の志特別選抜でも準1級以上が出願要件です。

国公立大学は出願条件に英検を組み込むケースが多いため、志望校が決まったら募集要項で必要な等級を確認しましょう。

上記で紹介した「英検を評価する」といった条件を含め、総合型選抜におすすめの大学をより詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

総合型選抜で英検と合わせて評価される要素

総合型選抜で英検と合わせて評価される要素

総合型選抜では、英検だけで合否が決まるわけではありません。大学側は資格に加え、学校の成績・課外活動・志望動機など複数の要素を組み合わせて総合的に合否を判断します。

英検で加点を得ても、ほかの評価項目が弱ければ合格は難しくなります。バランスよく準備を進めることが大切です。

ここからは次の4つの評価される要素を解説します。

  • 英検以外の英語資格
  • アドミッションポリシーとの合致度
  • 学校内外の活動実績
  • 学校の評定平均(成績)
総合型選抜で評価される英検以外の資格

英検以外の英語資格

総合型選抜では、英検以外にも複数の英語資格が評価の対象になります。志望校が認めている資格を把握しておけば、自分に合った試験を選べます。

代表的な英語資格は次のとおりです。

  • TOEIC:ビジネス英語が中心で、社会科学系の学部で活用されやすい
  • TOEFL:海外留学向けの試験で、国際系学部の出願条件に多い
  • IELTS(International English Language Testing System):海外の大学・機関で広く認知され、留学志望者に適している
  • GTEC(Global Test of English Communication):高校生向けに設計された4技能検定で、受験しやすい
  • TEAP(Test of English for Academic Purposes):大学入試での活用を目的に開発された試験
  • ケンブリッジ英語検定試験:国際的な認知度が高く、一部の大学で利用可能

英検は日本で最も認知度が高い英語資格の1つで、選考担当者にもその価値が伝わりやすい特徴があります。ただし、志望校によってはTOEFLやIELTSのスコアを求める場合もあるため、募集要項を確認したうえで対策する資格を選びましょう。

TOEICやTOEFLが一般的ですが、その他にも受験で利用できる民間資格があります。IELTS(アイエルツ)はブリティッシュ・カウンシルケンブリッジ大学英語検定機構などが共同運営している資格で海外留学によく利用される資格です。

GTECは、ベネッセコーポレーションが実施している英語4技能検定。TEAPは上智大学日本英語検定協会が共同開発した資格です。

英語関連のものに限らず、総合型選抜試験で評価されるおすすめの資格をより詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

アドミッションポリシーとの合致度

英検と共に評価される要素:アドミッションポリシーとの合致度

アドミッションポリシーとの合致度は大学が最も重視する要素ともいえます。アドミッションポリシーは、大学の教育理念に基づき、能力や適性について大学が求める学生像を示したものです。

学力に加えて人間性の部分も大学が評価して、多角的に合否を判断するために設けられています。

アドミッションポリシーで求められる学生像の例
  • 社会問題を解決するための知識と挑戦する意欲
  • グローバルな視点で活躍できる人材
  • 論理的に思考し言葉で表現する力
  • 他者を尊重しながら協力して課題解決に向かう力

大学や学部によってアドミッションポリシーは異なるので、事前に調べて対策するようにしましょう。総合型選抜におけるアドミッションポリシーの特徴や重要性をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

学校内外の活動実績

英検と共に評価される要素:学校内外の活動実績

総合型選抜では、次のような学校内外での活動実績も評価の対象となります。

総合型選抜で評価される課外活動の例
  • 部活動
  • 生徒会活動
  • 地域のボランティア活動
  • アルバイト
  • 海外留学
総合型選抜で有利になる活動実績の例

部活動での全国大会の成績など目立つものだけではなく、生徒会活動やボランティア活動といった取り組みも評価されます。生徒会で発揮したリーダーシップや、ボランティア活動で社会に貢献したいという意欲は、入学後の学びや将来にも活かされるとみなされるからです。

主体的に取り組んだ活動は総合型選抜の選考でも評価されるので、面接で具体的にアピールできるように準備しましょう。

総合型選抜試験における部活や生徒会といった学校内活動の評価比重をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

総合型選抜におけるアルバイトやボランティア活動・海外留学といった学校外活動の評価比重をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

学校の評定平均(内申点)

英検と共に評価される要素:学校の評定平均(内申点)

総合型選抜では、学校の評定(内申点)も重要な要素となります。

大学が重視する「学ぶことに対する意欲」を判断するために、学校の成績が利用されます。大学では、研究を通して社会問題に関わる知識を広げることや、自ら探究していく姿勢が求められます。総合型選抜は学力テストだけでは測れない要素も重視する選考方法ですが、その基礎として学校の成績は大事なポイントです。

大学によっては受験資格に評定平均の基準を設けているところもあります。クリアしないと受験することもできないので、評定はできるだけ上げることを意識しましょう。

総合型選抜試験において評価される評定や内申点の目安を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

総合型選抜における英検でよくある疑問

総合型選抜における英検でよくある疑問

ここからは、総合型選抜と英検に関するよくある3つの疑問に回答します。

  • 英検なしでも合格できる?
  • 英検はスコアと級、どちらが重視される?
  • 英検S-CBTの結果は使える?

英検なしでも合格できる?

結論から言うと、英検を持っていなくても総合型選抜に合格できる大学は多く存在します

英検なしでも受験できる大学は多い傾向です。評定平均や課外活動、面接の準備が合否を左右します。出願条件に「英検必須」の記載がなければ、英検がなくても受験は可能です。

ただし、英検を持っていれば加点や試験免除の優遇を受けられるため、合格の可能性は高まります。

出願条件に英語資格がない慶應FIT入試でも、合格者の多くが英検準1級を取得しているケースがあります。志望校が英検を必須としていなくても、取得しておくに越したことはありません。

なお、有利に働くとはいえ「できれば英検を取得しないで総合型選抜試験に合格したい」と考えている人は下の記事を参考にしてください。

英検はスコアと級、どちらが重視される?

大学によって異なりますが、近年はCSEスコアを基準に設定する大学が増加しています。

従来は「2級合格」「準1級合格」のように級の合否で判定する大学が中心でした。現在は「CSEスコア2,300点以上」のように、スコアの基準を設ける大学も増えています。

たとえ英検2級に合格してもCSEスコアが低い場合、加点や換算基準が低くなることがあります。2級のCSEスコアが2,300あれば準1級と同等の扱いをする大学もあるため、級の合格だけで満足せずスコアも意識して受験しましょう。

英検S-CBTの結果は使える?

英検S-CBTの結果は、ほとんどの大学で従来型と同様に利用できます

英検S-CBTは日本英語検定協会が実施する公式な試験です。取得した級やCSEスコアは従来型と同じ扱いになります。1日で4技能すべてを受験でき、年間の実施回数が多い点がメリットです。

ただし、大学や学部によってはS-CBTの利用を認めていない場合もあります。出願前に必ず募集要項で利用可否を確認しましょう。受験機会を増やしたい人には、従来型との併用がおすすめです。

まとめ

ここまで、英検が総合型選抜で有利に働くか、取るべきは何級かなどについて解説してきました。

英検は2級以上を取得できれば、総合型選抜の選考でも有利になる可能性が高まります。英語力アップのため、合格する可能性を高めるためにも活用したい資格です。

総合型選抜での受験を考えている方は、英検の利用も検討しながら、自分に合う大学を見つけてください。

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