
「中央大学のチャレンジ入学試験ってどんな入試?」
「難しいのかな…試験はどういう内容なんだろう…」
「合格するにはどんな対策が必要?」
中央大学における総合型選抜の一つである「チャレンジ入学試験」。受験を検討しているものの、どのような入試なのかイメージが湧かない人は多いですよね。
試験内容や倍率など、詳細を確認したうえで受験するかを決めたい人もいるはず。
そこで本記事では選考内容や難易度を交え、中央大学・チャレンジ入学試験の特徴を解説します。合格者の体験談や対策方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、中央大学における総合型選抜の全体像を詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

- 法学部のみで実施している総合型選抜
- 意欲があれば誰でも受験できる
- 試験は論述と面接のみ
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中央大学のチャレンジ入学試験とは?
チャレンジ入学試験とは、中央大学で実施している総合型選抜の一つです。
企業法務などの法的な分野・自治体などの公共的な分野・国際機関などのグローバルの分野のいずれかにおいて活躍を志す学生を募集しています。
本試験以外の入試制度や他大学との併願も認められているため、例年多くの受験生が出願している受験を希望している入試方式です。
【入試日程】
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 第一次出願期間 | 9月1日(月)~9月5日(金) |
| 第一次選考結果 | 10月17日(金) |
| 第二次選考試験日 | 10月25日(土) |
| 合格発表日 | 11月6日(木) |
| 手続締切日 | 11月6日(木)~11月13日(木) |
法学部の独自試験
中央大学で実施するチャレンジ入学試験は、法学部のみで行われている入学試験です。以下の3部門で学生を募集しています。
| リーガル部門 | 法曹、企業法務、市民活動等の法的な分野での活躍をめざす者 |
| パブリック部門 | 国、自治体、メディア、NPO 等の公共的な分野での活躍をめざす者 |
| グローバル部門 | 国際機関、国際的企業、NGO 等のグローバルな分野での活躍をめざす者 |
受験生は上記の部門から1部門、法律学科・国際企業関係法学科・政治学科の3つから1学科をそれぞれ選択します。出願は1学科1部門に限られているため、学びたいことや将来の夢を踏まえて慎重に選びましょう。
特筆した出願条件はない
中央大学・チャレンジ入試では、評定平均や資格保有などの出願条件はありません。定められている条件は以下の4つです。
- 法律学・政治学を学ぶうえで必要な知識・学力を有し、それを基礎として社会問題等に対して優れた思考力、判断力を有する者
- 関係者とコミュニケーションを図りながら、協働して問題解決を図る姿勢と能力を有する者
- 将来、以下の3つの部門のいずれかにおいて社会及び自己の未来を切り拓く夢を持ち、その夢に挑戦する意欲と能力のある者
- 課外の活動(例えば、生徒会活動、部活動、ボラン ティア活動、地域活動、学術・文化芸術活動等、正規の教育課程のほかに実施した活動)に積極的に取り組み、優れた成果を 挙げた等卓越した経験と実績を有する者
つまり、学ぶ意欲と能力の高さを選考でアピールできれば出願は可能です。
課外活動の実績についても、証明する書類が必要なわけではありません。自分が上記4点を満たしていると判断すれば、出願条件はクリアしていることになります。
多くの受験生が出願資格を有しているため、本人の意志があれば挑めるのがチャレンジ入学試験の特徴です。
論述試験と面接で合否を判断
チャレンジ入試では、2次選考で実施する論述試験と面接の結果を基に最終的な合否が判断されます。
一般的に入試というと学力試験が設けられますが、中央大学・チャレンジ入試では基礎学力を確認するための試験は行われません。中央大学の一般入試で合格を目指す場合には高い学力が求められますが、現状の学力が追い付いていなくても合格のチャンスがあります。
学力にはまだ自信が持てないものの、入学への高い意欲があり、表現力に自信があるという人には適した入試方式です。
中央大学・チャレンジ入学試験の出願に必要な書類
中央大学・チャレンジ入学試験に出願するには、調査書・志願者経歴書・志望理由書の3つが必要です。
ここからは、上記の書類作成時における留意点をそれぞれ詳しく解説します。
調査書
中央大学・チャレンジ入学試験の出願時には調査書の提出が必要です。在籍している高校で作成してもらう必要があります。作成には時間がかかる場合もあるので、早めに申請しておきましょう。
また、調査書は厳封印が押されて厳封された状態でなければ受け付けてもらえません。中身の確認として開封してしまうと調査書としての効力を失います。学校側から受け取ったら未開封のまま提出してください。
志願者経歴書
中央大学・チャレンジ入学試験の出願時には志願経歴書を作成します。志願経歴書は中央大学が所定のフォーマットを用意していますので、ダウンロードして使用してください。

外国語検定などの試験証明書があれば、その旨も記載します。資格保有は必須条件ではありません。アピールしたい資格があれば記載しましょう。記載する場合には、各種検定試験の証明書を併せて提出してください。
志望理由書
中央大学・チャレンジ入学試験では出願時に志望理由書の提出も必要です。志望理由書は所定のフォーマットを使用して作成してください。
志望理由書には3つの設問が用意されています。それぞれの設問に対する自分なりの答えを1000字以内にまとめて記載しましょう。
【志望理由書に記入する3つの内容】
- これまでに実践してきた活動
- 関心のある事柄や社会問題
- 大学で学びたいこと。送りたい学生生活

志望理由書は手書き・PC作成のどちらでも作成可能です。PC作成の場合にはwordのフォーマットが用意されているので、そちらをダウンロードして作成して提出しましょう。
中央大学・チャレンジ入学試験の選考内容
ここからは中央大学・チャレンジ入学試験の各選考における試験内容を解説します。
1次選考
中央大学・チャレンジ入学試験の1次選考は書類審査です。
上述の通り、出願時には「調査書」「志願者経歴書」「志望理由書」の3つを提出しています。これらを基に審査を行い、合否が決まります。
チャレンジ入学試験では成績や資格の有無は重視されていません。そのため、特に周りと差をつけることになるのは「志望理由書」です。志望している部門・学科への意欲を一貫してアピールできる書類を作成しましょう。
合格発表はUCAROで行われます。郵送されませんので、合格発表日以降に自分で必ず確認してください。なお、1次選考に合格した際には2次選考に向けて受験票の取得が必要です。UCAROにて印刷できるので、忘れずにプリントアウトして2次選考当日に持参してください。
2次選考
中央大学・チャレンジ入学試験の二次選考では、講義理解力試験(講義・論述)と面接試験の2つの試験が行われます。
【二次選考試験内容】
| 試験 | 概要 | 時間 |
|---|---|---|
| 講義理解力試験(講義) | ・テーマは受験者がわかりやすいものを選定 ・動画もしくは対面で実施 | 45分 |
| 講義理解力試験(論述) | ・講義内容の要約 ・講義内容を踏まえ、自分の意見を論述 | 75分 |
| 面接 | ・個人面接 | 15分程度 |
2次選考の具体的な内容については、1次選考合格者にのみ2次選考受験票にて案内されます。合格発表後には、必ず受験票を確認してください。
中央大学・チャレンジ入学試験の倍率・難易度
中央大学・チャレンジ入学試験における倍率は、平均すると8.8倍です。年度ごとにまとめたので確認してみましょう。
【チャレンジ入学試験】
| 学科 | 2025年度倍率 | 2024年度倍率 |
|---|---|---|
| 法律学科 | 7.6 | 9.7 |
| 国際企業関係法学科 | 6.7 | 11.5 |
| 政治学科 | 7.4 | 10.1 |
2年間で比較すると倍率は下降傾向にあるので、十分に対策をしていれば合格できる可能性はあります。合格に向けて早めから準備に取り掛かることが大切です。
中央大学・チャレンジ入学試験のアドミッションポリシー
チャレンジ入学試験を実施している法学部では、アドミッションポリシーとして3つの人物像を掲げています。
【法学部アドミッションポリシー】
- 自分自身を含めた身近な問題に対する真剣な関心を持つ人
- 物事を厳密に考え、批判的に捉える思考ができる人
- 健全で強い倫理観・責任感を持つ人
チャレンジ入学試験で合格するためには、志望理由書や面接において自己アピールすることが大切です。自分のこれまでの経験や想いを上述のアドミッションポリシーと合致させられるように表現することで、高評価が期待できます。
事前に必ず把握し、念頭に置きながら入試に挑みましょう。
アドミッションポリシーについてより詳しく知りたい人は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

中央大学・チャレンジ入学試験の合格体験談
中央大学のチャレンジ入学試験で実際に合格した人の体験談を紹介します。
合格に繋がった具体的な行動を知っておくことで、受験までの道のりをイメージしやすくなります。ぜひ目を通してみてください。
【中央大学 法学部 合格体験談】
志望校を決めるのが遅く、中央大学の出願書類を書き始めたのは出願の約2週間前からでした。それまでの1年半、洋々で自分のビジョンを継続的に考えていたことから短期間で書類を仕上げることが出来ました。出願を決めてからは、睡眠時間を削り、何度も書き直して納得のいく書類を仕上げました。
引用:総合型選抜の個別指導塾 洋々
小論文や面接の準備と比べ、志望理由書を書き上げるのが一番大変でした。自分の考えの甘さに気付かされ、一つの物事を掘り下げて考えることに苦労しました。
書類作成の段階から入念な準備が必要なことがわかります。志望理由書のテーマに合わせて相手に伝わるように表現できるよう、内容の深堀りや記入方法の工夫が必要です。
出願することを決めたら、期日には余裕を持って準備を進めましょう。一人で取り組むことに不安があれば、学校や塾の先生など受験のプロに相談してみてください。
【試験別】中央大学・チャレンジ入学試験の対策方法
ここからは次の試験別に、チャレンジ入学試験の合格に向けた対策方法を解説します。
各試験内容の特徴に合わせた対策を行い、合格を目指しましょう。
書類選考
書類選考では、特に志望理由書において「中央大学で学ぶ必然性」を一貫して示すことが大切です。「なぜ中央大学で学びたいのか」「大学での学びを通してどのように成長したいのか」を軸をブラさずに表現しましょう。
志望学部・学科のカリキュラムや学びの特色を調べ、情報収集をすることが重要です。自分の経験や意欲と大学の特徴を結びつけることで、中央大学への高い志望度が伝わりやすくなります。
一通り作成を終えたら学校や塾の先生の添削を受け、何度もブラッシュアップしましょう。
総合型選抜の志望理由書の書き方について詳しく知りたい人は、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。

講義理解力試験
講義理解力試験では、「要約」と「意見論述」の対策に注力することが肝心です。
上述の通り、講義理解力試験では大学で講義を受講し、講義内容を基にした筆記試験が課されます。筆記試験では講義内容の要約と講義内容を踏まえた意見論述が出題されるため、内容別の対策が必要です。
要約の対策としては、新聞の社説や大学の公開講座動画を利用して400字以内に要約する練習を重ねるのがおすすめです。自分の意見や解釈は入れず、講義の主張を正確に表現できるように意識しましょう。
意見論述では、講義内容を踏まえた問題提起と自分の意見を表現することが重要です。要約の練習に利用した題材を用いて、意見論述の練習にも取り組みましょう。また、普段からニュースなどを見て「自分ならどう考えるか」を言語化する習慣をつけておけると取り組みやすくなります。
相手に伝わりやすい文章かどうかも重要なので、適宜第三者にチェックしてもらうことも大切です。
小論文の対策方法については以下の記事で紹介しています。気になる人はぜひ参考にしてください。
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面接
面接対策では、想定質問を用意して回答を事前に考えておくのが有効です。チャレンジ入学試験の面接では、書類選考や講義理解力試験の内容を基にした質問が中心となります。さまざまな角度からの質問に対応できるよう準備しておきましょう。
具体的には、第三者に協力を依頼して模擬面接を行うのがおすすめです。繰り返し練習することで自然と想いや考えを深めることができます。また、本番同様の雰囲気の中で練習することで場慣れにも期待できます。当日の緊張を和らげることができるので、事前に取り組んでおきましょう。
面接試験の対策方法についてより詳しく知りたい人は、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
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まとめ
この記事では、中央大学・チャレンジ入学試験の受験情報や対策方法について解説しました。
中央大学のチャレンジ入学試験では厳格な出願条件が定められていないため、意欲があれば誰でも受験できるのが特徴です。ただし、その分合格するためには高い志と能力が求められます。アドミッションポリシーを十分に理解したうえで、自分の実力をアピールできるよう早めに準備を進めていきましょう。
一人で対策をすることに不安があれば、プロの力を借りるのも効果的です。学校の先生や総合型選抜専門の塾など、早めに頼れる人を見つけてサポートを受けながら対策してください。


