立教大学の国際コース選抜(GLAP)入試とは?特徴&倍率・対策法まとめ

立教大学の国際コース選抜(GLAP)入試とは?特徴&倍率・対策法まとめ

「立教大学のGLAPに興味があるけど、どんな入試なんだろう?」
「英語が得意だから挑戦してみたいけど、対策方法がわからない…」

立教大学における総合型選抜の1つ「国際コース選抜(GLAP)」に興味があるものの、どんな試験なのかイメージが湧かない人は多いですよね。

立教大学の国際コース選抜(GLAP)は、高度な英語力と主体的な学習意欲が求められる入試方式です。一般的な入試とは異なり、英語力やこれまでの活動経験・将来の目標が多角的に評価されます。

そのため、短期の対策では合格は難しく、早期から計画的に準備を進める必要があります。

そこで本記事では出願条件や倍率も交え、立教大学・国際コース選抜(GLAP)の特徴を解説します。合格者の体験談や試験別の対策法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

なお、立教大学における総合型選抜の全体像を詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

この記事の要約
  • 2025年度の倍率は4.2倍
  • 英語資格試験の取得が必須
  • 試験は第一次選考と第二次選考

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目次

立教大学の国際コース選抜(GLAP)入試とは?

立教大学の国際コース選抜(GLAP)は、出願時に提出する英語資格スコアと、英語による面接で合否が決まる総合型選抜です。

下記のような、大学指定の英語資格・検定試験でスコア提出を必須とする点が特徴的です。

その上で、提出された書類と英語による面接を通して、受験生の思考力や学習意欲が多角的に評価されます。

高度な英語力を持っていることを前提に、高校生活での経験や大学での将来の目標を自分の言葉で語れるかが問われる、人物重視の入試と言えます。

なお、立教大学における総合型選抜の全体像を詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

GLAPとは?

立教大学のGLAPとは”Global Liberal Arts Program”の略称です。特定の学部に所属するのではなく、このプログラム自体がひとつの独立した学びの場となっています。

GLAPの魅力は、人文科学・社会科学・自然科学といった学問分野の垣根を越え、リベラルアーツを横断的に学べる点にあります。

授業は、最大でも5名程度のゼミ形式をはじめとした少人数教育が徹底されており、すべてが英語で行われます。 これにより、世界基準の教育環境の中で、批判的思考力や表現力を徹底的に鍛えることができるのです。

カリキュラムには2年次の秋学期から1年間の海外留学が必須として組み込まれています。 留学で得た経験を基に、帰国後はより専門的な学びを深めていくことになります。

2025年度の倍率は4.2倍

2025年度の国際コース選抜(GLAP)入試の倍率は、約4.2倍でした。志願者数158名に対し、合格者数は38名という結果になっています。

倍率4.2という数字は、およそ4人の志願者の中から1人しか合格できないことを示しています。GLAPが、決して簡単な入試ではないことがわかるでしょう。

高度な英語力に加え、書類や面接で自分自身を深くアピールする必要があります。そのため、合格するには、早期からの準備が不可欠です。

総合型選抜の倍率について、他の大学と比較しながらさらに詳しく知りたい人は、次の記事も参考にしてください。

出願には英語資格試験のスコア提出が必須

国際コース選抜(GLAP)入試に出願するには、大学が定める英語資格試験のスコアを提出しなければなりません。

対象となる試験は、ケンブリッジ英語検定、英検、GTEC、IELTS、TEAP、TOEFL iBTなど多岐にわたります。

出典:2026年度 国際コース選抜入試

この基準を満たさなければ、出願することすらできません。まずは、いずれかの試験でこのスコアをクリアすることが最初の目標となります。

IELTSやTOEFL iBTなど、試験によって問題形式や評価の観点が異なります。どれが自分に合っているかを見極め、戦略的に試験を選ぶことが重要です。

高校3年生の夏までには目標スコアを取得できるよう、計画的に学習を進めましょう。単語や文法などの基礎、4技能をバランス良く伸ばすための参考書やアプリなどを活用することをおすすめします。

立教大学・国際コース選抜(GLAP)入試の試験内容

国際コース選抜(GLAP)入試は、第一次選考と第二次選考の2段階を経て、合否が決まります。

第一次選考では、提出された書類を通じて、受験生がGLAPで学ぶための基礎的な資質・英語力や熱意を持っているかが評価されます。書類審査を通過した人だけが、第二次選考へと進むことができます。

第二次選考では、小論文と英語による面接を通して、思考力・表現力・人間性が問われることになります。

各選考の特徴を詳しく解説します。

【第一次選考】書類審査

第一次選考は、高校時代の活動経験とGLAPでの学びを結びつけ、自身の熱意と将来性を具体的に示せるかが評価のポイントです。

評価対象となる提出書類は、下記の通りです。

特に重要なのが「志望理由書」と「活動報告書」です。単に活動実績を羅列するのではなく、高校での経験とGLAPでの学びを結びつけて語ることが求められます。

「なぜGLAPで学びたいのか」という問いに対しては、次のように具体的な体験と将来の目標を結びつけることが重要です。

「高校時代の模擬国連の活動で、環境問題は一つの国の努力だけでは解決できないと痛感しました。だからこそ、GLAPの文理横断的なカリキュラムと海外留学を通して多角的な視点を養い、将来は国際的な環境政策に貢献したいと考えています。」

「これまでの活動がGLAPの学びにどう繋がるか」については、活動から得た学びがGLAPでどう活きるのかを具体的に示す必要があります。

「地域の国際交流イベントでボランティアをした際、文化背景の違う人々と英語で議論する難しさと楽しさを知りました。この経験は、GLAPの多文化な環境でのディスカッションや、留学先での異文化理解に必ず活かせると考えています。」

上記のように過去の経験と未来への展望を結びつけ、GLAPで学びたいという強い意志を伝えることが、第一次選考突破のポイントです。

【第二次選考】小論文・面接

第二次選考は、英語での論理的思考力とコミュニケーション能力、そしてGLAPへの深い理解と学習意欲が評価のポイントです。

評価対象となる試験内容は、「小論文」と「面接」です。

小論文では、提示された課題に対し、自分の考えを論理的に記述する能力が問われます。社会問題や文化に関するテーマなど、幅広い知識と深い洞察力が求められると考えておきましょう。

面接は、英語で行われます。面接官は、受験生が提出した書類の内容に基づき「なぜそう考えたのですか?」といった深掘りの質問をします。

受験生との話を通して、GLAPの教育内容への理解度・英語でのコミュニケーション能力・人間性などを総合的に評価するのです。

立教大学の国際コース選抜(GLAP)入試はこんな人におすすめ

ここまでの解説を踏まえ、国際コース選抜(GLAP)入試は次のような人におすすめの入試方式と言えます。

自分に当てはまるかどうか、一つずつ確認していきましょう。

身につけた英語力を活かしたい人

国際コース選抜(GLAP)は、高校時代に身につけた英語力を大学受験で活かしたい人におすすめの入試方式です。

英検準1級以上や、IELTS/TOEFLでハイスコアを取得していることは、国際コース選抜(GLAP)入試において有利です。

国際コース選抜(GLAP)の授業は、教授の話を聞くだけの受け身なものではありません。英語で行われるディスカッションやプレゼンテーションが中心です。

そのため、英語が得意なだけでなく、英語力を使って積極的に自分の意見を発信し、他者と議論を交わしたいという主体的な学習意欲のある人に向いている環境と言えるでしょう。

総合型選抜における英検の重要性をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

活動実績を強みにアピールしたい人

高校時代に打ち込んできた活動を評価してほしい人にも、国際コース選抜(GLAP)はおすすめです。

部活動でのリーダー経験、生徒会活動での企画運営、地域でのボランティア、個人で取り組んだ探究学習、短期留学の経験など、どんな活動でも評価の対象となり得ます。

重要なのは、それらの経験を通して「何を学び、どう成長したのか」を、GLAPでの学びや将来の目標と結びつけて、あなた自身の言葉で具体的に語れることです。華々しい実績の有無よりも、経験から得た学びの深さが問われます。

実績に自信がないと感じる人でも、経験の捉え方次第で十分にアピールは可能です。詳しくは、次の記事を参考にしてください。

グローバルな環境でリーダーシップを養いたい人

将来、国際機関やグローバル企業や国際的なNPOなどで活躍したい人にも、GLAP(国際コース選抜入試)はおすすめです。

GLAP(国際コース選抜入試)には、日本国内だけでなく、世界中から様々な文化や価値観を持つ意欲の高い仲間が集まります。国際色豊かな環境で、意見の対立を乗り越えながら、一つの目標に向かっていく経験を積むことができます。

GLAP(国際コース選抜入試)は、将来グローバルな舞台で必要となるリーダーシップや協調性を、座学ではなく実践を通して養う機会となるのです。

語学が堪能なだけではなく、グローバルリーダーを目指したいと考える人に適した学びの場となるでしょう。

立教大学・GLAP(国際コース選抜入試)の合格体験談

ここからは、立教大学に合格した先輩たちの体験談を紹介します。

今回紹介するのはGLAPの合格者ではありません。同じ立教大学の合格者として、入試形式の異なる2名の体験談を紹介します。

次のような合格者に共通する、目標達成に向けた姿勢や学習への取り組み方は、GLAP(国際コース選抜入試)の対策にも通じます。

  • スキマ時間を有効活用して学習時間を確保している
  • 自分なりの方法でモチベーションを維持している

合格した先輩の体験談からは、憧れだけでなく、具体的な行動や工夫が合格に繋がっていることがわかります。

総合型選抜で文学部に合格したまーみーさん

受験生活について
立教大学に行こうと思ったのが高校3年の6月ぐらいで、本格的に勉強したのは夏休みぐらいからです。もう立教大学しか考えてなかったので、総合型選抜(立教大学では自由選抜入試)と一般選抜の両方を視野に入れ、その1校だけを受けました。選抜の最終的な結果が出るまでは一般選抜の勉強もしてましたが、受かる自信があったので、そんなに力は入れてませんでした。部活は12月末までありましたが、両立はできていたと思います。
学習のスケジュール
平日も土日もずっと部活があったので、某家庭教師さんのお力を借りつつ、平日は1時間30分以上、土日は3時間以上は勉強しようと心がけていました。電車に乗っている時間に英語の単語を勉強したり、空き時間を活用してました。
学習法について
私は英語の単語を覚えるのが苦手だったのですが、ターゲットは使いやすかったです。あとはスマホのアプリにTANZAMという英単語アプリがあって、電車内ではずっとそれを使っていました。英検用やTOEIC用など、試験によく出てくる単語が出てくるので、とてもおすすめです。

引用:パスナビ立教大学

「入学後の自分の姿を想像する」というモチベーション維持の方法は、GLAPの志望理由書作成にも直結します。GLAPでの学びや挑戦したいことを具体的にイメージすることが、説得力のあるアピールに繋がるのです。

英単語アプリの活用は、GLAP出願に必要な英語資格試験のスコアアップにも有効な手段と言えるでしょう。

一般選抜でコミュニティ福祉学部に合格したりくさん

受験生活について
私は部活をほぼ毎日やっていたので、2年生まではそれほど勉強時間を確保できていませんでした。その代わりにテストの期間で部活が休みになる時など、時間がある時には予習復習をしっかりやり、成績をとっていました(評定平均4.3~4.4くらい)。部活を引退してから本格的に受験勉強を始めました。文系で塾には通っていなかったので、学校の自習室や図書室など使用できる所を最大限に活用しました。
学習法について
私は文系で暗記科目が多かったこともあり、通学時間をよく活用していました。電車で英単語や世界史など、今では単語帳でなくてもアプリで手軽にできるのでオススメです。歴史系は問題を解くのかもう一度流れをおさらいするのか、やり方は人それぞれだと思います。ですが、インプットしたらアウトプットをして自分の今の位置を知ることは大切なので、定期的に問題を解くことを忘れないようにした方がいいと思います。

引用:パスナビ立教大学

「テスト期間に集中して高い評定平均を維持した」という経験は、GLAPの第一次選考(書類審査)で重要となる調査書対策の参考になります。

「インプットとアウトプットを繰り返す」学習法は、英語資格試験対策と第二次選考である小論文対策にも通じる重要な考え方です。知識を蓄えるだけでなく、実際に書く練習を積むことが合格に繋がります。

【試験別】立教大学・国際コース選抜(GLAP)入試の対策法

ここからは次の試験別に、国際コース選抜(GLAP)入試の対策法を解説します。

国際コース選抜(GLAP)の選考は、英語力があることを前提に受験生の個性や意欲を深く見ています。各試験で求められていることを理解して準備を進めましょう。

書類選考の対策法

書類選考は、受験生の個性や熱意を大学に伝える最初の審査です。

まずは公式サイトでアドミッションポリシーを理解し、国際コース選抜(GLAP)が求める学生像を把握しましょう。その上で、自分の経験がポリシーのどの部分と合致するのかを考え、具体的なエピソードとして結びつけることが重要です。

最終的には「なぜ他の大学ではなく、GLAPでなければならないのか」を、あなた自身の言葉で明確に説明できるように準備しましょう。「GLAPの〇〇という授業に興味があるから」というレベルまで具体的に言語化することが、他の受験生との差別化に繋がります。

アドミッションポリシーの重要性や、書類への反映方法についてさらに詳しく知りたい人は、次の記事も参考にしてください。

面接試験の対策法

面接は、書類だけでは伝わらない人間性やコミュニケーション能力をアピールする場です。

国際コース選抜(GLAP)の面接では、面接官との「対話」を通して思考力やコミュニケーション能力を見ています。塾や学校の先生に協力してもらい、英語で議論する練習を繰り返し行い、対話に慣れておくことが重要です。

面接の最後には、多くの場合、受験者から大学へ質問する時間が設けられます。「GLAPの〇〇という授業について、さらに詳しく教えてください」といった具体的な質問を準備しておくことで、高い学習意欲を示すことができます。

総合型選抜における面接試験の具体的な対策方法をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

小論文の対策法

小論文は、思考力、知識、そして英語での表現力を示すための試験です。高評価を得るには、体系的な対策が必要です。

「異文化を理解するとはどういうことか、さらにそれがどのように社会貢献に繋がるか」といった抽象的な問いに対して、説得力のある論述を展開しなければなりません。

対策としては、まず国際コース選抜(GLAP)がどのようなテーマに関心を持っているのかを探ります。公式サイトの教員紹介や研究テーマなどを参考に、関連分野のニュースや書籍に日頃から触れておきましょう。幅広い分野の知識をインプTットし、自分なりの意見を構築する練習が不可欠です。

実際に英語で小論文を書く練習を積むことも重要です。時間を計りながら、自分の考えを制限時間内にまとめるトレーニングを繰り返しましょう。書いた答案は、第三者に添削してもらい、客観的なフィードバックを得て改善します。

総合型選抜における小論文試験の具体的な対策方法をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

まとめ

本記事では、立教大学の国際コース選抜(GLAP)入試について、その特徴から具体的な対策法までを解説しました。

国際コース選抜(GLAP)は、高度な英語力と主体的な学習意欲を持つ学生を求める、専門性の高い入試です。合格を勝ち取るためには、アドミッションポリシーを深く理解し、書類・小論文・面接といった各選考に特化した対策を早期から計画的に進めることが不可欠です。

この記事を参考に、強みを最大限にアピールし、ぜひ合格を目指してください。

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