この記事では体験談も交え、総合型選抜の合否に欠席日数が影響するのか、その実態を解説します。
「欠席日数が多くても、総合型選抜は受験できるの?」
「受験できても、欠席日数が多いと試験に合格しづらくなるのかな?」
総合型選抜試験を受けようと考えているものの欠席日数が多いことから、受験できるのか不安な人は多いですよね。
結論、欠席日数が多くても総合型選抜の受験ならびに合格は可能です。そのため、欠席日数の多さを理由に、総合型選抜の受験を諦める必要はありません。
この記事では、なぜ欠席日数が多くても総合型選抜試験で合格が目指せるのかを、わかりやすく解説します。総合型選抜の合否に関わる欠席日数の目安や合格するコツも紹介するポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 欠席日数が多くとも、総合型選抜試験は出願条件を満たせば受験可能
- 病気や怪我など、理由次第では欠席日数が合否に影響を与えない可能性も
- 高校3年生の夏休み段階で欠席日数が25日以上だと、試験の合否に影響が出る
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総合型選抜の合否に欠席日数は影響するのか
総合型選抜は、欠席日数が多くても出願条件さえ満たせば、誰でも受験できます。
また、席日数が多いという理由だけで落ちることはありません。合否の決定は総合評価なので、複数の評価項目の合計で決まるからです。
そのため、欠席日数が多くても総合型選抜試験に合格できる可能性は十分にあるといえます。
合否に影響する欠席日数の目安は25日
総合型選抜試験の合否に影響する欠席日数の目安は、高校3年生の夏休み段階で25日を超えている場合です。
日本国内の多くの高校の授業日数は、年間約200日です。1年に10日休むと、授業の5%を受けていないことになります。高校1年生と2年生で10日ずつ休み、3年生の夏休みまでに5日休むと、合計25日です。
そのため、高校3年生の夏休みまでに25日以上休んでいると「欠席日数が多い」とされ、総合型選抜試験の合否に悪影響を及ぼすのです。
大学によって目安の日数は異なる
欠席日数が多いとされる基準は、大学によって異なります。なぜなら、出席日数を重要視している大学もあれば、他の部分を重要視している大学もあるからです。
欠席日数が25日を超えてしまった場合でも、合格の可能性がある大学はたくさんあります。欠席日数の具体的な基準については、受験する前に一度各大学の出願条件を確認してください。
理由次第ではマイナス評価にならない可能性も
病欠や家庭の事情など、やむを得ない欠席理由がある場合には、欠席日数が多くても理解してもらえる場合があります。
例えば部活動で怪我をして1ヶ月入院してしまったなど、思いがけない場合です。
病気やケガを証明できる診断書を用意したり、調査票に欠席理由を記載してもらってください。受験の際にマイナス要素を減らせる可能性があります。
欠席日数が多くても総合型選抜で合格が目指せる理由
ここからは、欠席日数が多くても総合型選抜で合格が目指せる理由を、2つにまとめて紹介します。
- 総合型選抜は総合評価
- 大学によって得点配分が異なる
理由1:総合型選抜は総合評価
総合型選抜は、受験志願者の意欲・能力・適正などを、書類や面接で総合的に判断する入試方法です。そのため、欠席日数以外の部分の評価が高ければ、合格できる可能性があります。
文部科学省が公表している総合型選抜の概要には、書類や面接などの組み合わせによって総合的に合否を判断する主旨の説明が書かれています。
総合型選抜で最も重要視されるのは、「この大学に入学してこんなことを学びたい!」という意欲や情熱です。小論文やプレゼンテーションなど選考方法は各大学によって異なりますが、大学のアドミッションポリシーと合った人を選考しています。
そのため、欠席日数が多くても、総合的な判断で合格できる可能性は大いにあります。総合型選抜の試験内容を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
理由2:大学によって得点配分が異なる
重視する観点が違う点から、総合型選抜の選考基準や得点配分は大学ごとで異なります。
面接時の姿を重要視している外国語学科があれば、学外の活動実績を重要視しているスポーツ学科があったりします。そのため、欠席日数が多くても合格が目指せる大学はたくさんあります。
多くの大学が重要視している選考基準の一部を紹介します。
- アドミッションポリシーの一致
- 学内外の活動実績
- 小論文など書類
- 面接時のマナーや熱意
- 評定平均
大学にもよりますが、欠席日数は多くの選考理由の中の1つです。そのため、欠席日数はマイナス評価になることはあっても、休みが多いという理由で落ちることはほぼありません。
欠席日数以外で総合型選抜の合否に影響する要素
ここからは、欠席日数以外で総合型選抜の合否に影響する要素を、3つにまとめて紹介します。
- 遅刻回数
- 休学
- 評定平均
遅刻回数
欠席日数と同じで、遅刻回数もマイナス評価になることがあります。
一般的には遅刻3回で欠席1回分と言われています。しかし総合型選抜の場合、遅刻回数が多いと学業に対してやる気がない印象になってしまいます。
例えば、欠席回数が30回の人と遅刻回数が30回の人がいたら、遅刻回数が30回の人の方が印象が悪いです。遅刻が常習化していると捉えられてしまう可能性があります。
遅刻が多い正当な理由がある場合は、説明できるようにしておいてください。
休学
休学していた理由によって、マイナス評価に繋がることがあります。
例えば、自分の人生について悩むための休学だった場合です。やむを得ない明確な理由がないため、マイナス評価に繋がります。
休学理由によっては、プラス評価につながる場合もあります。休学理由をアピールポイントにできるよう、準備をしてみてください。
なお、停学も理由次第では総合型選抜が不利にならない可能性もあります。詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
評定平均
大学によって、出願条件に評定平均が入っています。評定平均は、受験の合否に影響する場合があります。
評定平均とは、高校1年生から3年生の1学期までに履修した科目の平均を数値化したものです。簡単に言うと、高校に入学してからの成績です。テスト以外に授業態度なども含まれます。
評定平均が出願条件に入っている場合、数値が低いとマイナス評価につながります。行きたい大学の出願条件に評定平均がある場合は、自分の評定平均の数値を調べておくとよいですよ。
総合型選抜試験に必要な評定の目安を詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
欠席日数を覆す総合型選抜に合格する4つのポイント
欠席日数が多くても、総合型選抜なら他の項目の評価が高ければ合格できます。欠席日数を変えることは出来ませんが、他の項目の評価を上げることは今からでも遅くないからです。
ここからは、欠席日数を覆す総合型選抜に合格するポイントを、4つにまとめて紹介します。
- アピールできる学内外の活動実績を作る
- 小論文や面接対策に励む
- 推薦状や補足書類を活用する
- 選考の比重度を調べる
ポイント1:アピールできる学内外の活動実績を作る
学内外での活動実績は、アピールポイントにつながります。特に内容が志望大学のアドミッションポリシーと適合すると、高評価です。
学内外で行った次のような学業以外の活動実績は、自分の努力や成果のアピールにつながるからです。
- 委員会・生徒会活動
- 部活動
- ボランティア活動
- アルバイト
例えば保育科を受験する場合、保育園でのボランティア活動は、大学のアドミッションポリシーと適合する可能性が高いです。
自分のアピールポイントが少ないと感じている人は、アピールポイントを新たに作ってみてください。特に学外活動は、すぐに実践できるものも多いです。
上記で紹介した部活動や生徒会での活動経験が総合型選抜でどう評価を高めるのか、詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。
ポイント2:小論文や面接対策に励む
小論文や面接は、自分の熱意を1番伝えやすい評価項目です。
欠席日数が多い分、他の重要な選考基準をあげて合格を目指すやり方は、総合型選抜ならではの戦術です。小論文や面接は総合型選抜において、重要視される可能性が高く、最大のアピールポイントになります。
勉強ができる人を選ぶためには、一般入試があります。意欲や態度、熱意がある人を選ぶためには、面接や小論文のほうが選出しやすいからです。
例えば評定平均が低くても、面接での意欲や熱意が伝われば、合格できる場合があります。
特に面接では、欠席日数について聞かれる場面があるかもしれません。欠席理由の説明は、しっかりできるようにしておきましょう。
ポイント3:推薦状や補足書類を活用する
担任の先生や部活動の顧問に、推薦状を書いてもらいましょう。欠席が次のような正当な理由だと判断してもらえれば、マイナス要素を減らせる可能性があります。
- 怪我や病気による長期欠席
- 語学留学
上記のような理由を推薦状に書いてもらうことで、信頼性があがります。
また怪我や病気で長期欠席した場合は、補足書類として病院の診断書や健康診断書を一緒に提出することができます。
例えば骨折で1ヶ月入院していた場合、病院の診断書があれば、休んだ理由を証明できます。
推薦状や補足書類を提出することによって、欠席日数の多さを理解してもらえる可能性があります。正当な欠席理由がある場合は、必ず準備をしましょう。
受験はもちろん、総合型選抜試験の合格に必要なものを詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
ポイント4:選考の比重度を調べる
自分に合った大学を見定めて受験することで、合格の可能性が高まります。
総合型選抜の選考基準は大学によって異なります。各大学のアドミッションポリシーが違うからです。自分に合った大学を見定めることで、より進学しやすい大学が見つかり、合格の可能性があがります。
そのため、欠席日数が大きく影響しない大学を選んで受験するのも一つの手です。
自分の志望している学科がある大学の選考基準をよく読み、自分が受かりそうな大学を探してみてください。きっとあなたに合った大学がみつかるはずです。
なお、次の記事では大学別に総合型選抜の倍率をまとめて紹介しているので、あわせて参考にしてください。
まとめ
今回は欠席日数が多くても総合型選抜なら志望校合格を目指せる理由について解説しました。
総合型選抜の選考方法や、アピールの仕方を理解することで、欠席日数が多くても合格できます。今からアピールポイントを作ることも可能です。受験に向けて自分のアピールポイントを作ったり、小論文や面接など、準備をしてみてください。欠席理由の説明もしっかりできるようにしておいてください。
この記事をきっかけに、総合型選抜での大学受験を目指す人が増えたら嬉しいです。欠席日数が多くても諦めずに、総合型選抜で合格を勝ち取ってください。