
「活動実績がないと総合型選抜はやっぱり無理…?」
「何もアピールできるものがないのに、どうすればいいの?」
部活動も生徒会も特に熱中したものがなく、受験に向けて焦りを感じている人は多いですよね。
ただ、活動実績がないと総合型選抜は受からない、と思い込んでいる受験生がいるのも事実です。対策を始めるべき時期なのに、実績のなさを理由に動けずにいるのはとてももったいない状況です。
文部科学省の調査によると、2024年度の総合型選抜入学者数は約9万8,520人と増加傾向にあり、合格を目指す受験生が年々増えています。活動実績の有無だけで合否は決まりません。
そこでこの記事では体験談も交え、活動実績がない人が総合型選抜で合格を目指す方法を解説します。活動実績のない人が総合型選抜でアピールする方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
総合型選抜の特徴を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

- 活動実績がなくても、志望理由の質で合否が変わる
- 書類・面接・小論文で実績不足を補える
- 短期間で作れる実績にはボランティアや資格がある
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活動実績がなくても総合型選抜は合格できる

総合型選抜は活動実績がなくても受験でき、合格のチャンスも十分にあります。多くの大学では「実績ありき」ではなく、学生の意欲や適性を重視した選考が行われています。
ここからは次の2つの観点を解説します。
- 活動実績で悩む受験生が多い理由
- 総合型選抜で評価されるポイント

活動実績で悩む受験生が多い理由
総合型選抜=華やかな活動実績が必要、という誤解が広まっているのが主な原因です。
「全国大会出場」「海外ボランティア」「英検1級取得」といったイメージが先行し、自分には何もないと感じてしまいます。しかし実際には、大学側が求めているのは派手な実績ではなく、その人の関心や学びに対する姿勢です。
たとえば日々の勉強や家庭で特定の役割を果たした経験、大会で目立った成績を残していない部活動なども課外活動に該当します。「自分には何もない」と感じていても、実は活動実績として語れる経験が眠っているケースは多いといえます。
総合型選抜で評価されるポイント
総合型選抜の合否は、単に活動実績の有無で決まるわけではありません。最も重視されるのは、受験生がその大学の「アドミッションポリシー(求める学生像)」とどれだけマッチしているかです。
評価されるポイントは主に次の3つです。
- 志望理由書に論理性と具体性があるか
- 小論文を自分の言葉で書けているか
- 面接での人柄や意欲、将来への展望はどうか
文部科学省の調査では、9割の大学が「多面的・総合的評価による選抜ができた」と回答しています。
つまり評価される要素は1つではなく、複数の視点で総合的に判断されるということです。活動実績が少なくても、他の要素で十分に挽回できます。
活動実績なしで総合型選抜に合格した体験談

活動実績がなくても総合型選抜に合格した事例は実在します。実績の多さよりも、自己分析と志望理由の質が合否を分けるのが総合型選抜の本質です。
偏差値40台の高校から活動実績なしで上智大学に合格した事例も報告されています。一方、実績があっても第一志望に落ちた受験生が存在するのも事実です。
合格した受験生に共通するのは、「なぜこの大学でなければならないのか」を自分の言葉で語れる力です。
志望理由や熱意が評価されることが多く、たとえ活動実績がなくても、大学で何を学びたいのか・将来どのように活かしたいのかを明確にすることで大きなアピールとなります。
課外活動なしで総合型選抜を受験しやすい大学

課外活動の実績が少ない場合は、評価軸として学力や語学資格の比重が高い大学・学部を選ぶのがおすすめです。
語れるような活動実績がないと思うなら、面接よりも学科や小論文、その他の配点が高いところを探すとよいです。志望校選びの段階から戦略を立てることが重要です。
課外活動なしでも受験しやすい大学の傾向は次のとおりです。
立命館大学の経済学部は英検2級、経営学部は英検準1級程度が出願資格となっています。出願資格さえ満たせば、試験内容は書類と面接であり、かなり合格しやすい入試制度となっています。
倍率だけを見て受験を決めないようにしましょう。出願条件に「評定平均4.0以上」「指定の大会で優れた成績を修めた人」とあるなど、条件が厳しいため受験者が少なく倍率が低いということもあり得ます。募集要項をよく確認してから受験する大学を決めましょう。
活動実績のない人が総合型選抜でアピールする方法

活動実績がなくても、書類・面接・学力試験・小論文という4つの手段でアピールできます。
ここからは次の4つのアピール方法を解説します。
- 書類でのアピール方法
- 面接でのアピール方法(熱意・将来ビジョンの伝え方)
- 学力試験でのアピール方法
- 小論文でのアピール方法
書類でのアピール方法

書類でのアピールで重要なのは、志望理由書に「過去→現在→将来」の一貫した物語を持たせることです。
志望理由書や活動計画書では、内容が具体的で一貫性があり、自分の言葉で書かれていることが評価されるポイントです。活動実績に自信がない人は「どんな学びをしたいか」「なぜその大学なのか」を明確にすることで、実績以上の説得力を持たせることができます。
たとえば、「中学時代に読んだ本をきっかけに環境問題に興味を持ち、大学でサステナブルな都市計画を研究したい」という流れは、資格や受賞歴がなくても十分に説得力を持ちます。
失敗から何を学んだのか、その失敗を乗り越えるためにどのような工夫をしたのか、その経験から何を学び今後どのように活かしていくかなど、あなたにしか書けないオリジナルのアピールポイントとなります。
例文やNGワードも交え、総合型選抜における志望理由書の書き方を詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

面接でのアピール方法(熱意・将来ビジョンの伝え方)

面接では、活動実績の多さよりも「なぜこの大学で学びたいのか」という熱意と将来ビジョンが重視されます。
事前に徹底的な自己分析を行い、自分の考えや価値観を言語化しておくことが重要です。具体的なエピソードを1つ選び、そこから学んだことと将来の目標を結びつけて話す練習をしましょう。
たとえば、「家族の介護を手伝った経験から医療福祉に興味を持ち、○○大学の○○学部で地域医療を学びたい」と話せれば、十分なアピールになります。大きな実績がなくても、自分の経験を深く掘り下げることで、面接官の印象に残る回答ができます。
志望理由書は、自己推薦書・小論文・面接とも連携して話の筋にブレがないように作成していく必要があります。論理性が少しでも崩れてしまうとたちまち合格が遠ざかってしまいます。書類と面接の内容を一致させることが合格への近道です。
総合型選抜における面接試験の具体的な対策方法をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
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学力試験でのアピール方法

総合型選抜においても、学力は重要な評価軸の1つです。活動実績が少ない分、学力試験でしっかり高得点を取ることが、合格確率を大きく引き上げます。
志望大学が学力試験を実施している場合は、出題傾向を分析したうえで対策を進めましょう。特に得意科目がある場合は、そこで差をつけることを意識してください。
活動実績がない受験生にとって、学力試験は最も確実に準備できるアピール手段です。一般選抜の対策と並行して進めることで、総合型選抜と一般選抜の両方に備えられます。
総合型選抜における学力試験の特徴や評価比重をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

小論文でのアピール方法
小論文は、活動実績がなくても差をつけられる重要な試験です。大学は小論文の試験によって、受験生が「論文を書くための基本的な力を身につけているか」を見ています。課題発見・解決力と、わかりやすく説明する力が問われます。
小論文では「自分の主張→根拠→具体例→結論」の構成を徹底することが高評価につながります。
小論文の出題形式は主に次の3種類です。
- 自由記述型:テーマについて自由に意見を述べる
- 課題文型:提示された文章をもとに意見を論じる
- 資料・グラフ型:データを読み取り分析・意見を述べる
小論文を早めに対策することで、受験できる入試形式が増え、合格のチャンスが広がります。また、志望理由書や活動報告書の対策にもなります。日頃から新聞や社会問題に関する記事を読み、自分の意見を文章にする練習を積み重ねましょう。
総合型選抜の小論文対策について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
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活動報告書に書くことがない場合の対処法と書き方

活動報告書に書くことがないと感じている人でも、書き方を知れば内容のある報告書を作れます。
ここからは次の2つの手順を解説します。
- 活動報告書に書く内容の洗い出し方
- 活動報告書を書くコツと例文
活動報告書に書く内容の洗い出し方
まずは「活動実績がない」という思い込みを手放すことが大切です。活動報告書は実績だけを記入する書類ではないため、「実績がないからどうしよう…」と悩んでいる方でも、書き方を知ることでしっかりと対応できます。
洗い出しの手順は次のとおりです。
- 高校3年間を1年ごとに振り返る
- 部活・委員会・授業・家庭・趣味など、あらゆる場面を書き出す
- 「頑張った」「失敗した」「気づいた」経験を1つずつ拾い上げる
部活動だけでなく、生徒会活動や資格取得、家事の手伝いや趣味なども記入できます。日常のどんな経験でも、「何を考えどう行動したか」を言語化できれば活動実績になります。
アルバイトで接客のやり方を工夫した経験や、家で料理の担当を任された経験なども、責任感や計画力のアピールに使えます。
活動報告書を書くコツと例文
活動報告書を書くうえで最も重要なのは、「結果」ではなく「過程と学び」を伝えることです。
役職に就いていなくても構いません。たとえば「控え選手として、チームの士気を高めるために声を出し続けた」「図書委員として、あまり読まれていない本を紹介するPOPを作った」といった内容でも十分です。
書き方の基本構成は次のとおりです。
- 課題:どのような問題があったか
- 行動:自分なりにどう動いたか
- 結果:どのような変化が生まれたか
- 学び:そこから何を得て将来にどうつなげるか
例文(図書委員として書く場合):「図書室の利用者が少ないという課題に気づき、おすすめ本を紹介するPOPを手作りして棚に設置しました。その結果、利用者数が増え、担任の先生からも評価していただきました。この経験から、課題を自分ごととして捉えて行動する力を身につけました。大学では○○学部で情報発信のあり方を学びたいと考えています。」
特別な実績がなくても、日々の努力や工夫・失敗からの学びを具体的に表現することで、説得力のある内容になります。
短期間で作れる総合型選抜の活動実績
なかには、今から実績を作れるのであれば作りたいと考えている人もいますよね。
そこでここからは短期間で作れる総合型選抜の活動実績を、4つにまとめて紹介します。
ボランティア活動

ボランティア活動は、1日単位から参加でき、最も手軽に実績を積める方法です。
地域の清掃活動、フードバンクへの参加、高齢者施設でのサポートなど、種類は多岐にわたります。自治体の公式サイトやボランティアセンターの掲示板で随時募集が行われています。
重要なのは参加後に「活動を通じて何を学んだか」を記録しておくことです。活動した後は、どんな活動をしたのかを文章にしてまとめておきましょう。いつその活動を行ったのか、詳細の日付とともに、その活動でしたことや得られたことなどを書き留めておくと良いです。
志望する学部に関連するボランティアを選ぶと、志望理由書との一貫性が高まり、さらに評価されやすくなります。
総合型選抜におけるボランティア活動の評価比重をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
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資格取得

資格は「学ぶ意欲と基礎スキルの証明」として、出願資格にもアピール材料にもなる実績です。
CBT方式で随時受験できる資格を優先して選ぶと、スケジュールを柔軟に組めます。おすすめの資格は次のとおりです。
- 英検S-CBT:原則毎週土日に受験可能。語学系学部で高く評価される
- ITパスポート:年間を通じて随時受験可能。情報系学部に有効
- 日商簿記3級:年間を通じて随時受験可能。ビジネス系・経済系学部に適している

総合型選抜で有利になるおすすめの資格を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

学校行事の実行委員

学校行事の実行委員として、文化祭や体育祭の運営をすることで、リーダーシップを発揮することができます。役割分担を決めたり、仲間と協力して行事を成功に導いたりした経験は、自己アピールに活用できます。
クラスメイトとの間で問題が発生した際に解決した経験があれば、それを具体的に伝えることが重要です。計画力や責任感をアピールすることにつながります。
実行委員としての経験は、総合型選抜で求められるリーダーシップや協調性を証明するものとなります。そのため、短期間の活動であっても十分に評価される実績となるのです。

これから実施される学校行事があれば、積極的に立候補しましょう。
短期留学

短期留学は、語学力の向上と異文化体験を同時に実績として残せる活動です。夏休みや冬休みを使った2週間〜4週間のプログラムが多く、時間が限られている受験生でも参加できます。
海外渡航が難しい場合は、オンライン留学プログラムが手軽かつ費用を抑えられるおすすめの選択肢です。ZoomやTeamsを使って海外の講師や学生とリアルタイムで交流するプログラムが複数存在します。
留学経験のアピールで重要なのは「語学力が上がった」という結果だけでなく、「現地で何を考え、どう行動したか」という過程です。たとえば、言葉が通じない場面でジェスチャーや図を使って意思疎通を試みた経験は、問題解決力のアピールとして活用できます。志望大学のアドミッションポリシーに合わせて、留学での学びを言語化して伝えましょう。

総合型選抜における海外留学の評価比重をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
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まとめ:活動実績がなくても総合型選抜は戦える
この記事では、活動実績がない人が総合型選抜で合格を目指す方法を解説しました。
重要なポイントを振り返ります。
- 総合型選抜はアドミッションポリシーへのマッチ度が最重要であり、活動実績の有無だけで合否は決まらない
- 書類・面接・学力試験・小論文のそれぞれで、実績がなくても十分にアピールできる
- 今から動けるボランティアや資格取得で、短期間でも実績を積み上げられる
- 活動報告書は「過程と学び」を具体的に書くことで、どんな経験でも評価対象になる
2024年度入試では、総合型選抜と学校推薦型選抜を合わせた割合が52.9%を占めるまでになっています。総合型選抜は今後もますます重要な入試方式になっていきます。
活動実績がないことを理由に諦める必要はありません。自己分析を深め、志望理由を磨き、今からできる行動を1つずつ積み重ねましょう。
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