早稲田大学の総合型選抜(旧AO入試)情報まとめ【試験内容から対策方法まで】

早稲田大学の総合型選抜(旧AO入試)情報まとめ【試験内容から対策方法まで】

この記事では試験内容や対策方法も交え、早稲田大学における総合型選抜の特徴を解説します。

「早稲田の総合型選抜はどんな試験なんだろう?」
「併願はできるのかな?」

総合型選抜で早稲田大学の合格を目指そうとしているものの、試験の概要やどう対策すればいいのかがあいまいな人は多いですよね。

早稲田大学では比較的多くの入試方式が用意されています。受験可能な学部や方式の違いを理解することで、合格に向けた適切な準備が可能です。

そこで本記事では試験内容や倍率なども交え、早稲田大学における総合型選抜の特徴を紹介します。この記事を読めば、合格に必要な情報を一通り把握できますよ。

この記事の要約
  • 早稲田大学の総合型選抜試験は9つの方式がある
  • スポーツ科学部では4つの形式が用意されている
  • 「進取の精神」に富んだ学生が求められる

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目次

早稲田大学における総合型選抜の基礎知識

はじめに次のトピック別で、早稲田大学における総合型選抜試験の基礎知識を解説します。

なお、早稲田大学の総合型選抜試験は下記9つの形式で実施されています。詳しい試験日は早稲田大学の公式ホームページで確認しましょう。

地域課題の解決や発展に向け、主体的に学び地域に貢献する意欲を持つ学生を求める。地域での活動や経験を踏まえた学びと成果の還元意欲が評価されます。

受験可能な学部

早稲田大学で総合型選抜が受験可能な学部

早稲田大学の総合型選抜では、方式ごとに受験可能な学部・学科が異なります。下表に方式ごとの対象学部・学科をまとめました。

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方式学部名学科名
地域探究・貢献入試法学部
教育学部生涯教育学専修・教育心理学専修・初等教育学専攻・国語国文学科・地理歴史専修・地球科学専修
文化構想学部
文学部
人間科学部人間環境化学科・健康福祉化学科・人間情報化学科
スポーツ科学部
全国自己推薦入試社会科学部
早稲田建築AO入試創造理工学部建築学科
特別選抜入試先進理工学部化学・生命化学科・応用化学科・生命医科学科・電気・情報生命工学科
FACT選抜入試人間科学部人間環境化学科・健康福祉化学科・人間情報化学科
総合型選抜Ⅰ群スポーツ科学部
総合型選抜Ⅱ群スポーツ科学部
総合型選抜Ⅲ群スポーツ科学部
スポーツサポート歴入試スポーツ科学部
参考:総合型選抜(PDF)

早稲田大学における総合型選抜の対象学部は多岐にわたります。文系、理系、スポーツ科学といった幅広い分野で、受験生の興味や適性に応じた受験方式が用意されています。

文系学部では法学部や教育学部、文化構想学部、文学部などが対象に含まれます。理系では創造理工学部や先進理工学部などが受験可能です。スポーツ科学部は複数の入試方式が設定されており、経験や目指すキャリアに応じて選択できます。

このように、早稲田大学の総合型選抜は受験生が自分の適性や興味に合った学部を選べる柔軟性が魅力です。学びたい分野や自身の強みをもとに、自分に合う方式を選びましょう。

他入試との併願可否

早稲田大学の総合型選抜では、入試方式によって併願の可否が異なります。以下に方式ごとの併願の可否をまとめました。

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入試方式学部内併願の
可否
他方式・他校との
併願可否
補足
地域探究・貢献入試不可可能他方式や他校での受験は可能
全国自己推薦入試可能可能幅広い選択肢で受験チャンスを拡大できる
FACT選抜入試不可可能志望学科を明確にして戦略的に準備が必要
スポーツサポート歴入試可能可能他のスポーツ関連入試方式との併願も可能
参考:総合型選抜(PDF)

早稲田大学の総合型選抜は、併願の可否が方式ごとに異なります。そのため、詳細を把握した上で計画的に受験準備を進めることが重要です。

併願可能な方式を上手に組み合わせることで、自分の適性や目標に応じた方式を選べます

併願可能な大学を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

受験に必要な評定基準・条件

早稲田大学の総合型選抜では、すべての学部・学科で評定基準が設定されており、これを満たすことが受験資格の条件です。

  • ほとんどの学部・学科:全体の学習成績が4.0以上必要
  • スポーツ科学部:全体の学習成績が3.5以上

評定基準を満たしていない場合、受験資格が得られません。まずは基準の確認をしましょう。また、大学共通テストを課す入試方式の場合は、一般選抜と同様の対策が必要です。

早稲田大学の総合型選抜は、学業成績だけでなく、競技実績や活動内容も評価される多様な入試制度です。自分の適性や強みに合った入試方式を選択し、基準に基づいて早めに準備を始めましょう。

総合型選抜試験における評定についてもっと詳しく知りたい人は、次の記事も参考にしてください。

倍率・難易度

早稲田大学の総合型選抜における倍率

早稲田大学の総合型選抜は、学部ごとに倍率が異なり、一般選抜と比較して難易度に大きな差があります。以下に、総合型選抜と一般選抜の倍率をまとめました。

学部総合型選抜
(実質倍率)
一般選抜
(実質倍率)
法学部33.04.6
文化構想学部5.27.5
文学部11.07.2
人間科学部1.75.6
スポーツ科学部3.63.4
社会科学部5.78.0
創造理工学部4.33.9
先進理工学部1.03.5
参考:パスナビ

実質倍率とは?
実質倍率とは、試験の受験者数を合格者数で割った値(受験者数÷合格者数)。実質倍率が低いとは、試験を受けた人に対し合格者が多く、合格の可能性が高いことを指す。

総合型選抜と一般選抜の倍率を比較すると、次のような特徴が挙げられます。

法学部や文学部では、総合型選抜の倍率が一般選抜よりも著しく高いです。

学部ごとの倍率の違いは、総合型選抜の選考基準や受験者層の傾向を反映しています。志望学部の倍率と特徴を理解して合格するための対策をしましょう。

難易度の高い学部では、書類準備や面接対策が欠かせません。倍率が低い学部では、基準に沿った適切な準備を行うことが合格につながります。

なお、他の大学の総合型選抜試験の倍率や難易度も知りたい人は次の記事を参考にしてください。

早稲田大学の総合型選抜におけるアドミッションポリシー

早稲田大学の総合型選抜では、入学前に身につけておくべき能力や素養が明確に提示されています。これらは大学での学びを深め、社会に貢献する人材を育成するための基盤となるものです。

本学を志望する者には、入学前に以下の能力・素養を身につけてもらいたい。
初等・中等教育段階では
・本学の教養教育および専門教育の基礎となる水準の知識・技能

・本学での学修に必要となる論理的思考力・判断力・表現力
・これらを身につけるための主体性・協働性
また、本学の理念に沿った
・進取の精神に富んだ旺盛な知的好奇心とそれから導かれる独創性

・自主独立の精神と他者への共感を育む豊かな感性

・社会に貢献する強い意志を支える高い勉学意欲
これらを育んでおくことを期待したい。

引用:早稲田大学の3つのポリシー  –  早稲田大学

早稲田大学の総合型選抜では、単に学力だけでなく学ぶ意欲や人間性が重視されています。まとめると、次のようなスキルが求められます。

  • 基礎的な知識・技能
  • 論理的思考力・判断力・表現力
  • 主体性・協働性
  • 独創性・知的好奇心
  • 社会貢献意欲・高い勉学意欲
早稲田大学の総合型選抜合格に求められるスキル

アドミッション・ポリシーを理解し、自分の目標や特性が大学の求める学生像と一致していることを示しましょう。

なお、アドミッション・ポリシーの重要性を詳しく知りたい人は、次の記事も参考にしてください。後述する1次選考となる書類への反映方法も解説しています。

早稲田大学における総合型選抜の試験内容

早稲田大学の総合型選抜では、形式ごとに選考方法が異なります。ここでは次の形式別に、総合型選抜の試験内容を解説します。

参考:総合型選抜(PDF)

貢献入試(地域探究)

貢献入試の試験内容
  • 1次選考:書類審査
  • 2次選考:総合試験(筆記試験・120分)。論理的思考力を問う内容が出題されます。
  • 最終選考:大学入学共通テスト

地域での貢献経験や意欲が評価され、総合試験では論理的思考力が問われます。書類や面接では具体的な地域活動の成果を効果的にアピールしましょう。

共通テストではバランスの取れた高得点を目指す必要があります。共通テスト対策には過去問や模試を活用し、早めの準備を進めましょう。

全国自己推薦入試(社会科学部)

全国自己推薦入試の試験内容
  • 1次選考:書類審査
  • 2次選考:小論文・面接

学業以外の活動実績や独自性が評価されます。小論文では社会問題に関する意見を論理的に述べられるよう、時事問題への理解を深めておきましょう

早稲田建築AO入試(創造理工学部)特別選抜入試(先進理工学部)

早稲田建築AO入試の試験内容
  • 1次選考:書類
  • 1次選考合格者課題:自己PR資料の作成
  • 2次選考:筆記試験、面接試験

理工系の専門知識や創造性が重視されます。自己PR資料では、自分の強みや実績を建築や理工学の分野に関連づけて伝える練習が必要です。

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FACT選抜入試(人間科学部)

FACT選抜入試の試験内容
  • 1次選考:書類
  • 2次選考:論述試験。数量的データの分析・論考・表現を含む論述試験。面接

データ分析力と論理的思考力が評価されます。統計やデータ処理に関する基礎知識を習得し、論述練習を重ねて説得力のある文章を作成できるようにしましょう

総合型選抜Ⅰ群Ⅱ群 Ⅲ群(スポーツ科学部)

総合型選抜Ⅰ群Ⅱ群 Ⅲ群の試験内容
  • 出願期間前に行われる「事前セミナー」の受講および「個別面談」に参加

競技実績が最重視されるため、スポーツ活動の成果を具体的に記録し、目標や将来像を明確に示すことが重要です。

スポーツサポート歴入試

  • 1次選考:書類
  • 2次選考:口述試験
  • 最終選考:大学入学共通テスト

スポーツチームを支える役割での実績が評価されます。活動内容を整理し、課題解決やサポートの成果を論理的に説明できるように準備しましょう

早稲田大学における総合型選抜の合格体験談

ここからは、総合型選抜試験を利用して早稲田大学・社会科学部に合格した人の体験談を紹介します。

Oさん
質問:大学受験について教えてください。
回答:早稲田大学の社会科学部とスポーツ科学部に出願し、どちらも合格できました。社会学部は全国自己推薦入試、スポーツ科学部は自己推薦入試を活用しました。
質問:合格できた要因は何だと思いますか?
回答:小論文でも面接でも、自分の人生の幹となる部分や自分の強み、早稲田大学に入学してからの目標を明確にアピールできたからだと思います。

引用:【合格体験記】早稲田大学⑤(毎週月曜配信) – 新しい教育へ〜長澤佳則〜

Kさん
質問:早稲田大学社会科学部の選考はどうでしたか?
回答:2次選考が小論文と面接だったのですが、面接は数分で終わる感じだったので、1次選考の書類のところでほぼ合格かどうかは決まっているのかなと思います。高校の評定平均や高校時代にどんな活動をやって、どのような成果を出してきたかを書類で示すことが、合格のために一番大切なことかもしれません。

引用:【合格体験記】早稲田大学 – 新しい教育へ〜長澤佳則〜

合格体験談からもわかるように、早稲田大学社会科学部の総合型選抜では、次のポイントを抑えましょう。

  • 自己アピールを明確にする
    • 自分の経験や強み、入学後の目標を具体的に整理し、小論文や面接で一貫性を持って伝える。
  • 書類選考の精度を高める
    • 活動実績や成果を具体的かつ論理的に記述し、志望理由や自分の強みを効果的にアピールする。書類は第三者の添削を受け、内容を磨く。
  • 評定平均と活動実績を意識する
    • 高校の評定平均を維持し、課外活動に積極的に参加して成果を記録しておく。
早稲田大学・社会科学部における総合型選抜のポイント

早稲田大学を含め、総合型選抜試験の合格体験談をより詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

早稲田大学における総合型選抜の試験対策

早稲田大学における総合型選抜の試験対策

多様な入試形式が用意されている早稲田大学の総合型選抜で合格するには、適切な試験対策が必要です。そこでここでは、3つにまとめて解説します。

対策法1:エントリーシートの添削を受ける

早稲田大学の総合型選抜では、1次選考の書類選考が合否に直結する重要な要素です。特にエントリーシートは、志望理由や活動実績を通じて、自分の強みや大学での目標を伝えるための書類です。

早稲田建築AO入試や特別選抜入試では、1次選考合格者に自己PRの提出が課されます。自己PRで自分の個性や能力をさらに深くアピールする必要があります。

エントリーシートでは、大学のアドミッションポリシーと一致した内容を盛り込みましょう。学校や塾の先生に添削をしてもらい、自分では気付けない点を改善します。そして説得力や表現力を高めることで、より評価される書類や資料へと仕上げることができるのです。

エントリーシートの書き方を詳しく知りたい人は、次の記事も参考にしてください。

対策法2:アドミッション・ポリシーを意識して面接練習をする

面接対策では、アドミッション・ポリシーに基づいて自分の経験や志望理由を伝えることが重要です。面接は受験生の志望動機や適性を直接評価する場で、大学が求める学生像に沿った回答を準備しましょう

例えば「社会貢献への意欲」を示すために、ボランティア活動を挙げてアピールできます。社会的な価値を生み出した経験を話すと良いでしょう。自分の経験を大学での学びや将来の目標と結び付けることで、一貫性のあるメッセージが伝わります。

アドミッション・ポリシーに沿って、経験や目標を論理的かつ具体的に伝えると、面接で高評価を得られます。

総合型選抜における面接の質問への答え方を知りたい人は、次の記事も参考にしてください。

対策法3:大学入学共通テストの対策をする

早稲田大学の総合型選抜では、一部の学部・方式で大学入学共通テストが最終選考に課されます。地域探究・貢献入試・スポーツ科学部の総合型選抜Ⅲ群・スポーツサポート歴入試では、共通テストの得点が合否を左右する要素となります。

具体的には次の対策をしておきましょう。

  • 過去問を解いて傾向を掴む
  • 弱点科目の克服
  • 模試で実力を確認
  • 時間配分の練習

対策塾でプロの指導を受け、効率的に学力を向上させるのも効果的です。早めに計画を立て、継続的に対策を進めることで、最終選考での高得点を目指しましょう。

総合型選抜の対策塾について知りたい人は、次の記事も参考にしてください。

まとめ

早稲田大学の総合型選抜で合格するには、選考ごとの対策が必要です。エントリーシートの作成、面接練習、大学入学共通テストの対策をバランスよく行いましょう。

エントリーシートでは、自分の経験や強みをアドミッションポリシーに沿って具体的に表現します。面接では志望動機や適性を的確に伝える準備をします。共通テストが課される場合は早めに学習計画を立てましょう。

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