この記事では、塾なしで総合型選抜試験に合格する手順をわかりやすく解説します。
「総合型選抜は塾なしでも合格できる?」
「塾に通うべきなのかな…」
総合型選抜試験に合格するため、塾に通うべきか迷っている人は多いですよね。
結論、塾に行かずとも合格できます。ただどうすべきか悩んでいる人は行くことをおすすめします。総合型選抜は情報戦のため、知っているかどうかが合否に影響する場合があります。
本記事では、塾なしで総合型選抜に合格する対策方法を解説します。塾なしで総合型選抜に合格する人の共通点や塾に通わないデメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 塾なしでも総合型選抜に合格することは可能
- 「目標が明確」「活動実績や資格が豊富」などが塾なしで総合型選抜に合格する人の共通点
- 学校の先生が時間を避けないと対策してもらえない点は塾に行かないデメリット
なお、総合型選抜試験の合格に向け、どの対策塾に通えばいいのかわからない人は「推薦対策塾診断」をお試しください。
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塾なしでも総合型選抜試験は合格できるのか
塾に通わずとも、総合型選抜試験の合格は可能です。
志望校の過去問や受験要項を徹底的に研究し模擬面接や自己PRの練習を重ねれば、塾のサポートがなくても、総合型選抜試験の合格は目指せます。また、オンライン上には参考になる情報や体験談が豊富にあり、それらを活用することで対策を強化できます。
ただし、塾なしで総合型選抜試験に合格するには相応の準備が必要です。そのため、自分で対策を行う場合は試験の全体像を理解し、各ステップに適切に対応することが重要です。
学習内容が明確な人は自力で対策可能
総合型選抜試験に向けた学習内容が明確な人ほど、塾は不要な場合が多いです。その理由は、総合型選抜が「大学で学びたい内容」や「自身の経験や目標」を重視して評価される試験だからです。
具体的には、学びたい分野に関する熱意や明確な計画が伝わると、書類審査や面接で高い評価を得やすくなります。
たとえば、「将来は環境問題の解決に携わりたい」という目標がある場合、それに向けて過去に行った具体的な活動や学習経験を示すことで、大学側に志望理由を効果的に伝えられます。
また、志望理由書や面接の準備が得意な人であれば、塾に通わなくても学校の先生や友人のフィードバックを活用しながら完成度を高めることができます。
このように、目標や学習内容が明確な人は、自らの計画と努力で合格できる可能性が高くなります。ただし、自力で対策を進める際には、具体的な計画を立て、周囲の助けを活用することが重要です。
情報収集が苦手な人は塾の活用がおすすめ
情報収集が苦手な人や、自力での対策に不安を感じる人は塾の活用がおすすめです。特に、下記へ該当する場合は塾で総合型選抜試験に詳しい講師へ相談するのが賢明です。
- 志望度が最も高い学校への合格を目指している場合
- 総合型選抜の経験者や知識を持つ人が周りにいない場合
- 情報収集や伝え方に自信がない場合
上記3つの場合は適切な情報収集や対策が難しいため、塾の利用がおすすめです。志望度の高い学校では準備が重要で、塾の講師が個別に指導することで合格率が上がります。
経験者が周囲にいない場合、独自の視点やノウハウを得ることが難しく、塾のサポートが解決策の1つとなります。また、情報収集や伝え方に自信がない人には、塾が具体的な指導やフィードバックを提供するため、安心して準備が進められます。
なお、総合型選抜試験におすすめの対策塾を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
塾なしで総合型選抜に合格する人の共通点
ここからは、塾なしで総合型選抜に合格する人の共通点を、5つにまとめて解説します。
- 入学後の目標が明確
- 目標を伝えるのが上手
- 活動実績や取得資格などが豊富
- 自発的に物事を進められる
- 通う高校での試験対策が手厚い
- 知人に総合型選抜の合格者がいる
1つずつ解説していきます。
共通点1:入学後の目標が明確
総合型選抜では、目標が明確な人ほど合格しやすい傾向があります。その理由は、大学側が入学後に積極的に学び、成果を上げる可能性が高い学生を求めているからです。
たとえば、「大学で〇〇についての研究をしたい、〇〇社会貢献活動を行いたい」など、具体的なビジョンを持つことで、入学後の学生のイメージが大学側につきやすくなります。
当たり前ですが、入学後に遊ぶ学生よりも明確にやりたいことがあり学び続けてくれる学生を大学は欲しています。
このような目標を明確にするには、自分自身と向き合い、将来の計画を立てることが大切です。そのためにも、自己分析など過去を振り返り自分自身を知ることが重要です。
総合型選抜に合格するまでの勉強法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
共通点2:目標を伝えるのが上手
総合型選抜では、自分の目標や意欲を的確に伝えるのが上手な人ほど合格しやすいです。この理由は、大学側が受験者の思いや計画を正確に理解し、それが大学の方針や学部の目的(アドミッション・ポリシー)と一致するかを判断するためです。
たとえば、「この大学や学部を選ぶ理由」「将来どのようなことを学びたいか」「どういった志を持っているか」を伝えられる人は、目標が明確で評価されやすくなります。これには、事前の練習や第三者からのフィードバックが役立ちます。
高校の先生に相談しながら、伝える方法を上達させれば合格の可能性はさらに高まります。
面接や書類の対策方法が知りたい人は次の記事もご覧ください。
共通点3:活動実績や取得資格などが豊富
活動実績や取得資格が豊富な人も合格しやすいです。その理由は、客観的な成果があることで、大学側が受験者の能力や努力を具体的に評価しやすくなるからです。
これらの実績は、単なる言葉だけでなく、行動や成果を裏付ける証拠としてアピールできる点が評価されます。たとえば、「〇〇資格合格」「TOEIC〇〇点」「学校行事でのリーダー経験、ボランティア活動」などが挙げられます。
「将来〇〇の研究をしたいです。」とだけ伝えるよりも、「研究の幅を広げるために、〇〇の資格を取得しました。」など、将来とつなげて具体的に伝えることで、目標と行動の一貫性もアピールできます。
そのため、活動実績や資格取得が多くある人も、合格しやすくなる傾向があります。
ボランティア活動が評価されるか知りたい方は、次の記事もご覧ください。
共通点4:自発的に物事を進められる
総合型選抜では、自発的に計画を立て、物事を進められる能力がある人も合格しやすいです。その理由は、他の試験に比べて、より受験者の主体的な行動が大きく求められる形式だからです。
たとえば、志望理由書の作成や面接対策においても、大学の公式HPから情報を調べたり、過去の合格者の体験談を参考にすることが必要です。
また、書類の完成度を上げるために複数回推敲し、客観的なフィードバックを受ける努力も重要です。このような作業を主体的に進めることが、成功への鍵となります。
さらに、自発性がある人はスケジュール管理にも優れている傾向があります。たとえば、受験日までの残り時間を計算し、優先度の高いタスクから効率的に対策を進めることができます。こうした能力が、塾に通わなくても成果を上げられる理由の1つです。
共通点5:通う高校での試験対策が手厚い
通う高校で総合型選抜に向けた試験対策が手厚い場合、塾に通わなくても十分に対策を進められます。その理由は、高校の先生が過去の受験経験や試験の特徴に詳しく、必要なアドバイスやサポートを提供してくれるからです。
たとえば、志望理由書の添削をしてくれる先生がいる場合、自分では気付かない改善点を指摘してもらえます。また、過去の合格者から面接での質問例や回答のコツを直接教わることで、実践的な準備が可能です。
高校の試験対策が手厚い場合、自分で計画を立てて行動することと併せて、周囲のサポートを活用することで、塾に通わずとも十分な準備を行えます。この環境をうまく活用すれば、受験に対する自信を高めることも可能です。
共通点6:知人に総合型選抜の合格者がいる
知人に総合型選抜の合格者がいる場合、その人から具体的なアドバイスを受けられるため、合格への近道となります。出題内容や評価基準は学校ごとに異なるため、実際に合格した人の体験談を聞くことで、志望校の傾向を深く理解できるからです。
たとえば、面接でよく聞かれる質問や評価されやすい書類のポイントなど、実践的な情報を教えてもらい効率的に準備を進められます。
このような身近な情報源を活用することは、塾に頼らない対策の大きな助けとなります。
塾なしで総合型選抜に合格する対策方法
ここからは、塾なしで総合型選抜に合格する対策方法を、3つにまとめて紹介します。
- 対策スケジュールを明確にする
- 高校の先生に書類・面接対策をしてもらう
- あらゆる情報を知恵袋やSNSで探す
対策スケジュールを明確にする
効率よく総合型選抜の対策を進めるには、スケジュールを明確に立てることが重要です。スケジュール化する理由は、いつまでに何をしなければならないかをまとめるためです。総合型選抜に限らずですが、書類の提出期限を過ぎてしまうと合格していても、不合格になってしまいます。
最初のステップとして試験日から逆算して、各段階でやるべきことをリスト化してください。Googleのスプレッドシートにやることリストを作ることも1つの方法ですが、ノートにまとめるのも1つの方法です。
【例】
◯月◯日 総合型選抜試験の当日
◯月◯日 試験前の最終練習
◯月◯日 面接対策を完了させる日
◯月◯日 書類提出日
◯月◯日 書類完了日
◯月◯日 対策開始日
たとえば、「志望理由書の初稿は○月○日までに完成させる」「面接練習は○月○日から開始する」といったように具体的な期限を設定することで、計画的に準備を進められます。これから対策を始めようとしている人は、まず全体のスケジュールを明確にしてください。
総合型選抜の準備にあたり、必要なものや求められるスキルが知りたい人は、次の記事もご覧ください。
高校の先生に書類・面接対策をしてもらう
塾に通えない場合、高校の先生に相談することが最善策となる場合があります。理由は、進路指導の経験が豊富な先生が、志望理由書の添削や模擬面接のアドバイスをしてくれるからです。
先生に相談する際は、事前に自分で書類の下書きを用意したり、具体的な質問や案を準備しておくことがポイントです。どこに困っているかを明確にすることで、アドバイスを効果的に活用でき、対策をよりスムーズに進めることができるためです。
また、先生と相談しながら試験に向けたスケジュールを組むことで、計画的に準備を進めることも可能です。
Webで総合型選抜に合格した人と話す
Webを活用して総合型選抜の合格者と直接話すのも、有効な対策方法の1つです。オンライン相談サービスやSNSを利用すれば、経験者からリアルな体験談を聞くことができます。
たとえば、X(旧Twitter)や特定のコミュニティで「総合型選抜 合格体験談」を発信している人にメッセージを送れば、志望校の試験の傾向や対策のコツを教えてもらえることがあります。
こうした情報は、志望理由書の作成や面接対策において非常に参考になります。また、成功した人の経験を聞くことで、受験へのモチベーションを高めるきっかけにもなります。
自分から積極的に情報を探しに行く姿勢が、塾なしで合格を目指すうえで重要です。
総合型選抜で塾に行かない場合のデメリット
なかには、自力で受験対策するか塾に通おうか悩んでいる人もいますよね。
そこでここからは総合型選抜試験への合格に向け、塾に行かないデメリットを2つにまとめて紹介します。
- 総合型選抜の合格に特化した専門意見がもらえない
- 学校の先生が忙しいと面接練習があまりできない
デメリット1:総合型選抜の合格に特化した専門意見がもらえない
塾に行かない場合、総合型選抜の合格に特化した専門的なアドバイスを受ける機会が減ります。塾では、過去の合格事例を基にした的確な指導が受けられるため、そのサポートを受けられない点はデメリットといえます。
たとえば、書類作成や面接でどのように差別化を図れば良いのか、自力では判断が難しいことがあります。その場合、信頼できる情報源を活用したり、第三者に意見を求める工夫が必要です。
そのため、意見がもらえる環境でない場合は、塾に行くことをおすすめします。
デメリット2:学校の先生が忙しいと面接練習があまりできない
学校の先生が多忙な場合、書類の添削や面接練習を十分に行えない可能性があります。総合型選抜では、個別対応が求められるため、先生のサポートが限られる状況では、自分で補完する必要があります。
たとえば、模擬面接を友人や家族と実施したり、Webで面接の練習方法を調べたりするなど、代替手段を活用することで、このデメリットを軽減できます。
自分で進めることが難しい場合は、塾に行くほうが専門的な意見をたくさんもらうことができます。
まとめ
塾なしで総合型選抜を目指す場合、情報収集や自主的な行動が合否を大きく左右します。自力での対策には工夫と努力が必要ですが、それを補う方法はさまざまに存在します。特に学校やインターネット、周囲の人を活用することが鍵になります。
必ず塾に行く必要はありません。ただし、総合型選抜試験は情報戦です。「知っている。知らない。」で合否が決まる可能性もあるので、悩んでいる方は絶対に行くことをおすすめします。