留学経験は総合型選抜(旧AO入試)で有利になる?体験談と活かし方

留学経験は総合型選抜(旧AO入試)で有利になる?体験談と活かし方

この記事では体験談も交え、留学経験は総合型選抜で有利になるのか、その実態を解説します。

「留学経験は総合型選抜で有利に働く?」
「留学経験が試験で有利に働く大学はあるのかな?」

「総合型選抜に留学経験は有利に働く」そんな話は聞くものの、留学経験がある方やこれから留学に行こうとしている学生のみなさん、実際にどうなのか分からない人は多いですよね。

結論、総合型選抜において留学経験は有利に働きます。

本記事では、活かすコツも交え、総合型選抜試験で留学経験が有利に働く理由を解説します。留学経験が活かしやすい大学・学部も紹介。すでに経験がある人はもちろん、これから留学に行こうとしている学生もぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 総合型選抜で留学経験は有利に働く
  • 留学経験では何を学びなにを経験したのかが重視される
  • 留学以外にも総合型選抜に活かせる英語資格やインターンも存在する

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目次

留学経験は総合型選抜で有利に働く

前述したとおり、留学経験は総合型選抜で有利に働きます。

しかし、単に留学経験があるだけや留学先の国で評価がされるわけではありません。そこでなにを経験したか、なぜ留学に行ったのかなどの経験や目的意識が重視されます。

また、留学先がどこであるかよりも、留学中に何をしたか、何を学んだかが重要です。例えば、語学力向上だけでなく、ボランティア活動や異文化交流など、積極的に活動した経験は、大きなアピールポイントとなります。

期間<留学先で何を学んだかが重要

期間<留学先で何を学んだかが重要

留学は期間の長さではなく、留学先で何を経験し、何を学んだかが重要です。

長期留学では、じっくりと異文化に溶け込み、深い経験を積めます。また現地の空気感や本場の英語と多く触れ合えます。

例えば、短期留学で、複数の国を訪問し、複数の文化や歴史を勉強したとします。この場合、グローバルな視点や問題解決能力、さらには世界の国の状況(貧困のリアルや戦争など)を実際に学ぶ行動力がアピールできます。

なにを学びなにを感じたのかが総合型選抜で有利に働かせるポイントです。

留学は多様な価値観に触れたい人におすすめ

留学は多様な価値観に触れたい人におすすめ

留学は多様な価値観に触れられる絶好の機会です。異なる文化や価値観に触れることで、自分の考え方を広げ、多角的な視点を持てます。

例えば、発展途上国でボランティア活動を行ったとします。この場合、日本の生活と比較して、物がない環境でも笑顔で暮らす人々を見て、物の豊かさとは何か、幸せとは何かを深く考えるきっかけになったというアピールができます。

このように、留学の経験を通して、自分の考えをアップデートできます。そのため、自分の価値観を広げたい方におすすめです。

総合型選抜試験で留学経験が有利に働く大学・学部

ここからは、次のトピック別に総合型選抜で留学経験が有利に働く大学を紹介します。

  • 国際系の学部がある大学
  • アドミッション・ポリシーに国際系の記述がある大学

総合型選抜におけるアドミッション・ポリシーとは、大学側が求める学生像を具体的に示した指針のことです。

アドミッション・ポリシーについて詳しく知りたい人は、次の記事もご覧ください。

国際系の学部がある大学

ここでは、国際系の学部を持つ大学をいくつか紹介します。

下表の学部は、教育方針としてグローバル人材の育成を強化しています。そのため、総合型選抜において留学経験が有利に働きます。

大学・学部名特徴・方針
早稲田大学
国際教養学部
約50カ国・地域から集まる学生たちとのグローバルなネットワークを活かし、世界で活躍する人材を育成する
上智大学
国際教養学部
全授業を英語で行い、日本と世界を結ぶ国際的教養人として、国際機関や多国籍企業などで活躍するを育成する
順天堂大学
国際教養学部
国際社会で活躍するための幅広い教養を身につけ、興味・関心に基づいた専門領域を学べる
同志社大学
グローバル
コミュニケーション学部
1年間の留学が必修で国境や文化圏を越えたコミュニケーションを学べる
近畿大学
国際学部
高いコミュニケーションスキルと幅広い教養、考え抜く力と行動力をもった、世界で活躍できるグローバルリーダーを育成する

これらの大学は留学経験を活かしたい人にとって、魅力的な学部になりえます。 それぞれの大学が重視する点や、留学内容は異なります。

同志社大学や近畿大学は、1年間の留学が必須となります。海外に直接行き、さまざまな価値観に直接触れたい人や現地の人と話をしたい人におすすめです。興味や将来の目標に合わせて、慎重に大学を選んでください。

アドミッション・ポリシーに国際系の記述がある大学

ここでは、アドミッション・ポリシーに国際系の記述がある大学をいくつか紹介します。

アドミッションポリシーに国際系の記述がある大学も、総合型選抜において留学経験が有利に働きます。

大学・学部名アドミッション・ポリシー
明治大学
国際日本学部
国際日本学部は、21世紀の地球社会に貢献できる人材の養成を最大の目標としています。
東洋大学
国際学部
グローバル社会への貢献をする意思を持ち、グローバルリーダーを目指す人材を広く世界に募ります。
東海大学
国際学部
国際学部国際学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。
千葉大学
国際教養学部
現代社会を生きていく人間として欠くことのできない国際的、倫理的、知的な素養を備え、さらに向上させていこうとする熱意を持つ人
※アドミッション・ポリシーの一部を抜粋

明治大学、東洋大学、東海大学、千葉大学など、多くの大学が国際社会で活躍できる人材を育成しています。これらの大学では、「国際貢献への熱い想い」「自ら学ぶ力」「広い視野と深い知識」を持った学生を求めています。

大学を選ぶ際には、大学のアドミッション・ポリシーが自分の考えや目標と合致しているかを確認することが大切です。

総合型選抜試験で留学経験を活かすコツ

総合型選抜試験で留学経験を活かすコツ

総合型選抜試験で留学経験を最大限に活かすコツは、何を学びどのように成長したのかを具体的に示すことです。

なぜなら、具体的なエピソードや経験を記載することで、自己評価だけでなく、客観的な成長を示すことができるからです。

自分にとっては大したエピソードではなくても、他の人が聞くと素晴らしい経験をしたと評価されるケースもあります。留学中に取り組んだ課題やそこから得た学びを、志望理由書や面接でわかりやすく伝えてください。

例えば、次のように具体的なエピソードを交えて説明することで、あなたの留学経験が選考官に深く印象付けられます。

「異文化理解を深めるために、現地の学生との交流を積極的に行い、異なる価値観を持つ人々と協力することの大切さを学びました」

留学経験以外で総合型選抜に活かせる実績

留学経験以外にも、総合型選抜でアピールできる実績はたくさんあります。

そこで、ここからは留学経験以外で総合型選抜に活かせる実績を、3つまとめて紹介します。

  • 英語関連の資格
  • 国際系企業でのインターン経験
  • NPO・ボランティア活動

英語関連の資格取得

英語関連の資格取得

TOEFLIELTSといった英語能力試験のスコアや、TOEIC Speaking Testなどの資格取得も、国際的なコミュニケーション能力の高さを示すうえで有効です。

理由は、学習意欲や目標達成力のアピール、英語力を定量的な数値で表現できるためです。面接官からすると、経験だけでなく英語能力試験の点数がある方が、より評価もしやすくなります。

ポイントとしては、資格取得の過程でどのような学習方法を取り入れ、どのように英語力を伸ばしてきたのかを具体的に説明することです。

総合型選抜試験で有利になる資格をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

国際系企業でのインターン経験

国際系企業でのインターン経験

国際系企業でのインターン経験は、グローバルなビジネス環境をリアルで感じ、国際社会で活躍するために必要なスキルを身につけられます。

インターンシップ中にどのような業務を担当し、どのような成果を上げたかを具体的に説明してください。あなたの能力や適正をアピールできたり、あなたが大学に入学したあとに活躍するイメージを面接官が持ちやすくなります。

また、インターンシップを通じて得られた経験を踏まえ、大学で学びたいことや将来の目標を具体的に示すことで、あなたの成長意欲や将来への展望をアピールすることも可能です。

NPO・ボランティア活動

NPO・ボランティア活動

NPOやボランティア活動は、社会貢献への意識の高さと、貢献意欲を示すうえで有効です。活動内容や期間、そして活動を通じて得られた経験や学びを具体的に説明することで、社会性をアピールできます。

特に、国際協力に関する活動であれば、グローバル人材の育成をアドミッションポリシーに掲げている大学での試験で有利に働きます。

これらの実績は、留学経験と同様に、成長過程を示す重要な要素となります。これらの実績を組み合わせることで、より魅力的な自己PRを作成できます。

まとめ

留学経験は、総合型選抜において非常に有利に働きます。ただし、そこでの経験やなにを学んだのかを正確に伝える必要があります。

この記事の重要な点を最後にまとめます。

  • 総合型選抜で留学経験は有利に働く
  • 留学経験では何を学びなにを経験したのかが重視される
  • 留学以外にも総合型選抜に活かせる英語資格やインターンも存在する

留学経験や資格を活かし、総合型選抜試験に挑んでください。実りある将来を応援しています。

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この記事を書いた人

ゆーまのアバター ゆーま Webライター

【プロフィール】
同志社大学理工学部を卒業後、2020年に新卒で入社したIT企業にて、コンテンツ企画・制作、SEO分析などを担当。現在はSEO担当者として働きながら、副業で教育系メディアを中心にWebライターとして活動中。読者の悩みを解決できるような、丁寧で分かりやすい記事執筆を心がけています。
【専門分野】
教育

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