帰宅部が総合型選抜試験(旧AO入試)に合格する全手順【準備から対策】

帰宅部が総合型選抜試験(旧AO入試)に合格する全手順【準備から対策】

この記事では、帰宅部が総合型選抜試験に合格する対策手順を解説します。

「帰宅部でも総合型選抜に合格できる?」
「試験では部活をやっている人の評価が高くなのかな…」
「帰宅部でアピールできる実績って何だろう…」

総合型選抜を受けようと考えているものの、部活動の実績がないことから合格できるのか、試験で何をアピールしようか不安な帰宅部の人は多いですよね。

結論、帰宅部でも総合型選抜に合格することは可能です。部活動以外で実績を積んだり、学力をアピールしたりすることで、評価を高めることができます。

本記事では、帰宅部の生徒が総合型選抜に合格する方法を解説します。帰宅部の生徒が作りやすい実績も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 帰宅部でも総合型選抜は合格できる
  • アドミッション・ポリシーに合うアピールをすることで合格につながる
  • 部活動以外の実績が帰宅部に有利に働く
目次

帰宅部でも総合型選抜は合格できる

「部活動に参加していないと、総合型選抜には不利なのでは?」と不安に感じる帰宅部の生徒も少なくありません。しかし、冒頭で述べたように帰宅部であっても、総合型選抜で十分に合格のチャンスがあります。

現に中央大学の総合型選抜試験では、課外活動の一例として部活動が挙げられています。つまり、部活動は総合型選抜の評価要素の一つに過ぎないのです。

部活動が合否に与える影響

大前提として、部活動での実績が総合型選抜試験の合否に与える影響は大きいです。部活動での「協調性」や「リーダーシップ」を評価する材料とされるからです。

しかし、これは部活動に限った話ではありません。帰宅部の生徒でも、ボランティア活動などで協調性や積極性を発揮した経験があれば、評価されます。

途中で帰宅部になった場合でも、その理由が自己成長や学業のためであれば、評価に影響しないことが多いです。重要なのは、自分がどのような経験から何を学び、何を成し遂げたかをしっかりと伝えることです。

部活動の実績が総合型選抜の合否に与える影響をもっと知りたい人は、次の記事も参考にしてください。

実績が作れれば高評価につながる

総合型選抜では、部活動に限らず、個人で積み重ねた実績が高評価につながります。帰宅部でも、部活動以外で得た成果を面接やエントリーシートで伝えられるからです。

英検簿記など、志望学部に関連する資格を取得できれば、その過程での努力が評価対象になります。ま資格取得を通じて得た知識やスキルは、大学での学習の意欲としてもアピールできます。

高評価を得るには、目標に対しての取り組みを具体的に伝えることが大切です。資格試験に挑戦し、取得した経験で他の受験生と差別化ができます。そうすることで、帰宅部であっても、部活動以外の取り組みで強みを示して合格できるのです。

次の記事で、部活以外にも実績がない人が合格する方法を解説しているので参考にしてください。

相応の評定や内申点は不可欠

総合型選抜で評価を得るには、活動内容や実績に加え、学業成績も欠かせない要素です。評定や内申点が高いと、大学側に好印象を与えられるからです。

学業成績は受験生の基礎学力や学習意欲を示す指標です。帰宅部の生徒にとっては、部活動の実績がない分、学業成績が選考において注目される傾向があります。そのため、日々の成績を維持し、評定や内申点を高く保つことが重要です。

また、内申点も総合型選抜で評価されることが多いです。学校生活全体への取り組み姿勢や学業面での努力が反映されます。志望大学ごとに求められる評定や内申点の基準が異なる場合があるため、目安を把握しておきましょう。

次の記事では、総合型選抜における内申点について詳しく解説しているので参考にしてください。

帰宅部が総合型選抜試験に合格する方法

部活動の実績は、総合型選抜において大きな評価が得られます。しかし、帰宅部ならではの強みを示すことで、総合型選抜の合格を目指せます。

ここからは、帰宅部の生徒が総合型選抜に合格する方法を、5つにまとめて紹介します。

  • 大学のアドミッション・ポリシーに合うアピールをする
  • 学力を証明する
  • エントリーシートで課外活動をアピールする
  • グループディスカッションで発言力や協調性をアピールする
  • 面接対策をする

方法1:大学のアドミッション・ポリシーに合うアピールをする

総合型選抜で合格するためには、志望大学のアドミッション・ポリシーに合ったアピールが重要です。アドミッション・ポリシーは大学が求める人物像を示し、それに合致する受験生が選考で有利になるためです。

大学はそのポリシーに合う学生が入学することで、教育や研究の成果を高めたいと考えています。そのため適合度の高い受験生が評価されやすくなります。

アドミッション・ポリシーは大学によって異なるため、まずは志望大学ごとに理解しましょう。アドミッション・ポリシーに基づいた活動経験や成果を伝えることで、合格に近づきます。

総合型選抜におけるアドミッション・ポリシーの重要性をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

方法2:学力を証明する

帰宅部の人にとって、学力を証明することも総合型選抜での大きな強みになります。部活動などの実績がない場合、学業成績や模試の結果で基礎学力や学習意欲が評価を補完するからです。

高い水準の学力を証明するための勉強方法として、まずは志望大学の過去問を分析しましょう。出題傾向を把握することも効果的です。

苦手分野を早めに洗い出し、重点的に復習することで、得点が得られます。また、科目ごとに目標を設定し、進捗を確認しながら学習を進めると効率的です。

定期的な模試を受けて学力を確認し、結果に応じて勉強計画を見直すこともおすすめです。学力を証明するためには、計画的で継続的な勉強が大切です。

総合型選抜における学力の重要性をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

方法3:エントリーシートで課外活動をアピールする

総合型選抜では、エントリーシートで課外活動をアピールすることが可能です。帰宅部の生徒であっても、部活動に代わる実績を伝えられる機会となっています。

たとえば、ボランティア活動で地域社会に貢献した経験があれば、協調性や社会性を示すことができます。資格取得は、特定の分野に対する興味や探究心を証明できるものです。

志望学部に関連する資格や英検や簿記などがあると評価も高まります。また、短期留学や海外プログラムに参加した場合は、異文化理解や自主性があることを示す材料となります。

エントリーシートでは、具体的なエピソードを交えて、自分の取り組みを積極的に伝えましょう。

方法4:グループディスカッションで発言力や協調性をアピールする

総合型選抜のグループディスカッションでは、発言力と協調性が重要な評価ポイントです。グループディスカッションは、参加者が互いに理解し合って結論を導くかを評価する場だからです。

大学生活や社会で必要とされる発言力は、自分の考えを分かりやすく伝える力として評価されます。協調性はチームで課題を解決する力としてアピールできます。

大事なのは、意見を整理し、簡潔に要点を述べることです。また、他の参加者の発言を受けて自分の意見を発展させることで、柔軟な対応力も示せます。

意見が異なる場合も冷静に相手の意図を理解し、建設的な対話を心がけましょう。事前に練習を重ね、本番に向けて自信をつけておくことが大切です。

方法5:面接対策をする

総合型選抜で合格するためには、面接対策が欠かせません。面接で自分の考えや経験を直接アピールでき、評価が大きく左右されるからです。

面接対策として、自己分析を通じてアピールポイントを明確にしましょう。自分の強みや努力してきたことを振り返ります。成果を得た過程を具体的にまとめておくのがおすすめです。

たとえば、高い学業成績を維持した理由や、課外活動での経験などを整理します。そうすると、大学が求める人物像に適していることを伝えやすくなるのです。

さらに、自分の将来の目標や大学で学びたいことを具体的に述べられるように準備しましょう。面接官からの質問にも、自信を持って回答できると、高評価を得られます。

次の記事では面接に相応しい服装を解説しているので、あわせて参考にしてください。

総合型選抜で有利に働く帰宅部が作りやすい実績

帰宅部の人でも、部活動に参加している人に劣らず、総合型選抜で高評価を得ることが可能です。興味や将来の目標に沿った活動で実績を作り、その取り組みを通じて努力や成長を示すことが重要です。

ここでは、総合型選抜で有利に働く、帰宅部の人が作りやすい実績を、4つにまとめて紹介します

  • ボランティア活動
  • 資格取得
  • アルバイト
  • 趣味や特技
  • オンラインコミュニティへの参加

ボランティア活動

ボランティア活動は、帰宅部の人が総合型選抜で評価を得やすい活動です。地域社会や学校内でのボランティア活動に参加することで、協調性や社会貢献の姿勢をアピールできるからです。

ボランティアは自分から積極的に取り組む必要があるため、主体性や責任感も示すことができます。たとえば、地域イベントの手伝いや高齢者支援の活動への参加が挙げられます。他者と関わりながら、社会の役に立とうとする姿勢を証明できます。

ただボランティアに参加するだけでは、総合型選抜での評価を得られません。そこで感じた課題や達成感を振り返り、自分の成長を伝えることが大切です。

資格取得

資格取得も、帰宅部の人が総合型選抜でアピールできる方法です。

特に、志望学部の要件や学びに関連する資格を取得することで、学習意欲や目標意識の高さを示すことができます。資格取得は自主的に取り組むものなので、努力や集中力が評価の対象になりやすい点もメリットです。

英語力を求める学部であれば英検やTOEIC・ビジネス系なら簿記やITパスポートなどが有利に働きます。これらの資格は、大学での学びに対する積極的な姿勢を示すだけではありません。

入学後の学業にも役立つため、大学側に好印象を与えられます。また、エントリーシートや面接で資格取得の努力過程のエピソードも評価されやすくなります。

次の記事では、総合型選抜で有利になる資格を紹介しているので参考にしてください。

アルバイト

アルバイト経験は、帰宅部の生徒が総合型選抜で評価される実績です。

アルバイトを通じて培った社会経験や責任感は、大学側にとっても魅力的です。特に、志望大学のアドミッション・ポリシーに沿ったアルバイト経験があれば、評価がさらに高まります。

教育系の学部を目指す場合、家庭教師や塾講師のアルバイト経験で教育への関心を示すことができます。アドミッション・ポリシーに沿ったアルバイト経験は、大学で求められるスキルや価値観を持っていることを具体的に証明できるのです。

アルバイトを通じて学んだ苦労や努力、成長した点をエントリーシートや面接で具体的に伝えると、他の受験生との差別化が図れます。

趣味や特技

趣味や特技も、総合型選抜で強みとなります。

帰宅部の生徒が積極的に取り組んできた趣味や特技は、個性や努力を示す材料になります。特に、自分の趣味や特技を深く追求してきた姿勢や、その過程で得たスキルや知識は好印象の要素です。

音楽や美術、スポーツなどで成績や成果を残している場合、努力や目標達成力をアピールできます。また、ITスキルやプログラミングなど、趣味として学んできたことも有利になります。趣味が志望学部と関連している場合、さらに高評価を得られるのです。

総合型選抜では、趣味や特技が単なる「好きなこと」にとどまらないことがポイントです。自分の成長や学びにつながっていることを具体的に示しましょう。

オンラインコミュニティへの参加

帰宅部の人にとって、協調性をアピールできる実績としてオンラインコミュニティへの参加も有効です。オンライン上でのプロジェクトや学習コミュニティでは、他の参加者と協力しながら目的を達成する場面が多いです。部活動以外での協調性やコミュニケーション能力を育んだ実績の証明になります。

認定特定非営利活動法人カタリバIcho Labなどのコミュニティに参加することで、異なる背景を持つ人々との交流が増えます。また、共同作業を行う経験も貴重です。

これにより、他者の意見を尊重しながら自分の意見を伝える力や、チームで協力する姿勢を示せます。エントリーシートや面接では、オンラインコミュニティで学んだことを具体的に伝えると効果的です。

実際にオンラインコミュニティの参加者の声を紹介するので、参考にしてください。

認定特定非営利活動法人カタリバの参加者の声

自分の好きなことや興味関心に繋がっている社会課題だと面白いですし、とにかく「自分にできることは何だろう?」と考えて、小さくてもいいので身近なところから行動してみると良いかなと楽しくなると思います!

引用:自分の「好き」を社会課題解決に繋げるには?/”問い”を育む 高校生たちの物語。 #01

Icho Lab卒業生のコメント

私は地方の高校で東大受験がマイナーな環境だったので、気軽に東大生の皆さんに勉強相談ができ、受験の情報を沢山いただけてすごく助かりました!

引用:ichihime

まとめ

帰宅部の人でも、総合型選抜で合格を目指すためにアピールできる実績を積み上げることが可能です。部活をしていない時間のさまざまな取り組みで、自己成長や協調性を示すことができます。

部活動以外での経験を自分の言葉で表現することで、個性が際立ち、大学側からも評価を得やすくなります。帰宅部ならではの強みを活かし、総合型選抜での合格を目指しましょう。

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この記事を書いた人

リエのアバター リエ Webライター

【プロフィール】
テクニカルライター(2006年~)、オンラインスクールのCS/運営の実務案件を経て、現在はWebライターとして活動中。主に、SEOライティングやYoutube台本の執筆を担当。中学・高校・幼稚園教諭免許、保育士の資格を活かした教育関連の執筆を得意としています。
【専門分野】
教育/金融/不動産
【保有資格】
中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)
・幼稚園教諭二種免許状
保育士免許
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
日本FP協会 AFP認定

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