この記事では実績のない受験生が総合型選抜に合格する手順を解説します。
「活動実績がなくても総合型選抜は合格できる?」
「活動実績がない状態で、何をアピールすればいいんだろう?」
総合型選抜試験を受けようと考えているものの、部活動や生徒会などの華々しい活動実績がないことから、合格できるか不安な人は多いですよね。
しかし、実のところ総合型選抜試験は活動実績の有無だけで合否を決めるわけではありません。大学のアドミッション・ポリシーに沿ったアピールができれば、実績がなくても志望校への合格は可能です。
そこで、本記事では活動実績がない受験生が総合型選抜に合格する方法を紹介します。短期間で作れる活動実績の例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 活動実績が少なくても総合型選抜で合格を目指せる
- 短期間で作れる活動実績がある
- 活動実績がないことを志願書などのアピールで補う
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活動実績がなくても総合型選抜は合格できる
冒頭で触れたように、総合型選抜試験の合格において活動実績は必須ではありません。
実績がなくても合格できる理由は、大学が活動の数よりも志願者の個性を重視しているためです。また、将来の目標がアドミッション・ポリシーに合致しているかどうかも重要なポイントとなります。
総合型選抜では、部活や留学・ボランティア活動、資格取得などが評価される活動実績として挙げられます。しかしこれらはあくまで評価要素の一部です。
重要なのは、自分が大学が求める人物像に合致していることを明確にアピールすることです。たとえ活動実績が少なくても、志望大学のポリシーに合わせて自己分析を行うことが大切になります。将来の目標を具体的に示せば、十分に合格のチャンスがあるのです。
活動実績に不安があっても、他のアピールポイントに自信を持って準備を進めましょう。
活動実績がない総合型選抜でのアピールポイント
ここからは、活動実績以外で総合型選抜のアピールポイントとなり得る要素を、6つにまとめて紹介します。
- 学力試験
- 志願書
- 志望理由書
- 面接
- 学校生活
- 学校外での活動
ポイント1:学力試験
学力試験は、活動実績以外に総合型選抜試験でアピールできるポイントの1つです。
一般選抜試験と比べると、総合型選抜では学力試験が軽視されがちなイメージがあります。しかし、総合型選抜でも基礎的な学力が求められます。
学力試験にしっかりと備え、得意な科目で高得点を狙うことで、活動実績の不足を補うことが可能です。志望大学が実施する学力試験の形式や出題傾向を分析し、対策を練ることが重要です。
次の記事では、総合型選抜における学力試験について詳しく説明しているのであわせて参照にしてください。
ポイント2:志願書(エントリーシート)
実績がない場合でも、志願書での自己アピールは十分に可能です。たとえば、学校のクラス代表として行事を運営した経験や、部活動での後輩指導などが挙げられます。
小さな活動でも成長過程を具体的に書くことが大切です。大きな成果がなくても、その過程で学んだ忍耐力や問題解決力を強調しましょう。
志望する大学のアドミッション・ポリシーに沿った内容を盛り込むことも重要です。志願書では、将来大学で学びたいことを明確に伝えましょう。そうすることで、活動実績を補完し、大学側に自分の成長意欲や可能性をアピールできます。
下記の記事では、志願書(エントリーシート)の書き方も解説しているので、参考にしてください。
ポイント3:志望理由書
志望理由書では、その大学を選んだ理由や学びたいことを論理的に説明します。
活動実績がない場合でも、過去に読んだ本がきっかけで興味を持った分野について書くことができます。日常生活で感じた疑問から、学びたいテーマを設定し、問題を解決したい意欲を伝えるのもひとつです。
具体的な経験をもとに、自分の将来の目標に大学のカリキュラムや研究内容がどう役立つかを説明しましょう。そうすることで、実績が少なくても、説得力のある志望理由書を作成できます。
志望大学の求める人物像に自分がどれだけ合致しているかを示すことが、合格への鍵となります。
ポイント4:面接
総合型選抜の面接では、自己分析を徹底的に行い、自分の強みを明確に把握しておくことが重要です。
優勝経験などの目立つ実績がなくても、部活動でキャプテンを務めた経験があれば、アピールできます。たとえば、チームをまとめる中で大会に向けて練習メニューを工夫した経験などです。結果として、チームの成績が向上したという具体的な内容を示すことができれば、さらに強いアピールになります。
学校生活では、学級委員としてクラスメイトを取りまとめ、文化祭の成功に貢献したことなどが挙げられます。具体的なエピソードを挙げ、その経験が大学での学びや将来の目標にどう繋がるかを説明することが大切です。
ポイント5:学校生活
学校生活における交友関係やコミュニケーションスキルも、総合型選抜で評価される重要な要素です。
クラスメイトとの日常的なコミュニケーションスキルは、自己アピールに活用できます。具体的には、学校行事の準備期間中に欠席したクラスメイトにその日の活動内容を共有したことなどです。事前のコミュニケーションのおかげで、次の日の活動が滞りなく進んだことは面接でアピールできます。
友達との間でトラブルが発生した際、相手の意見を聞いて納得できるように収めたこともアピールになります。協調性や調整力は、大学生活でも活かせる大切なスキルです。
ポイント6:学校外での活動
学校外での活動の中で家族とのコミュニケーションも、総合型選抜でのアピールポイントとなります。
家事の手伝いや祖父母の介護をサポート、姉弟の世話をする経験は、責任感や自立心を示す大切な要素です。学校内の活動とは異なり、家庭内での実践的なスキルや忍耐力、他者を思いやる心を育む場となります。
家事を通じて、時間管理や段取り力を身につけた経験は、総合型選抜の面接で評価される要素です。介護では相手の気持ちを理解し、細やかなサポートを行うスキルを学んだことも強みとして伝えられます。
家庭内での貢献や努力は、大学での自主的な学びにも繋がるのです。
短期間で作れる総合型選抜におすすめの活動実績
なかには、少しでも総合型選抜試験に合格する可能性が高められるよう、何らかの実績を作りたいと考えている人もいますよね。
そこで、ここからは短期間で作れる総合型選抜におすすめの活動実績を、4つ紹介します。
- 学校行事の実行委員
- ボランティア活動
- 資格取得
- 短期留学
学校行事の実行委員
学校行事の実行委員として、文化祭や体育祭の運営をすることで、リーダーシップを発揮することができます。役割分担を決めたり、仲間と協力して行事を成功に導いたりした経験は、自己アピールに活用できます。
クラスメイトとの間で問題が発生した際に解決した経験があれば、それを具体的に伝えることが重要です。計画力や責任感をアピールすることにつながります。
実行委員としての経験は、総合型選抜で求められるリーダーシップや協調性を証明するものとなります。そのため、短期間の活動であっても十分に評価される実績となるのです。
これから実施される学校行事があれば、積極的に立候補しましょう。
ボランティア活動
地域活動に参加することで、他者との協力や社会貢献の精神を養うことができ、総合型選抜でも評価されます。
地域の清掃活動や老人ホームでのサポート活動に自発的に参加した経験は、他者を助ける姿勢を示します。責任感や協調性をアピールするための大切な材料になるのです。
学校内の活動では、行事の準備や後片付けに参加し、クラスメイトや先生との関係を深めた経験が挙げられます。ボランティア活動で得た学びや成長をアピールすることで、大学側に社会貢献の姿勢を伝えられます。
資格取得
資格取得は、活動実績がない場合でも総合型選抜で高く評価される要素の一つです。
資格は、学ぶ意欲や基礎スキルを持っていることを示す有力な手段で、志望理由書や面接でアピールできます。また、短期間で取得可能な資格は、活動実績を補完するうえで効果的です。
例えば、ITパスポート、日商簿記3級・英検S-CBTなどの資格は、CBT方式で受験できます。ITパスポートと日商簿記3級は年間を通じて随時受験が可能です。英検S-CBTは、原則として毎週土日に受験できます。自分の都合に合わせていつでも挑戦できるため短期間で活動実績を作るのに効果的です。
ITパスポートは情報系、簿記3級はビジネス系、英検は語学系の学部の総合型選抜で評価されやすいです。学ぶ意欲や基礎スキルを示す実績となるため、ぜひ挑戦してみましょう。
下記の記事では、総合型選抜で有利になる資格を紹介していますのであわせて参考にしてください。
短期留学
短期留学は、総合型選抜前に長期休みを利用して実施できるため、間に合うならおすすめの実績作りです。
例えば、アメリカ、カナダ・オーストラリアなどの英語圏の国々では、語学力を集中的に伸ばせます。
異文化交流や語学力の向上を体験できるため、総合型選抜でも高く評価されやすいです。現地の学生とのコミュニケーションや新しい文化を理解する経験は、アピールポイントとなります。
留学中の学びを、大学での学びにどう活かしたいかを説明することで、説得力のあるアピールが可能です。短期留学は、短期間でも充実した経験を得られ、総合型選抜で有力な活動実績となります。
まとめ
活動実績がなくても、総合型選抜で合格することは十分に可能です。
学力試験や志願書、志望理由書、面接で自分の強みをしっかりと伝えることで、活動実績の不足を補えます。
学力試験では高得点を狙い、志願書では自己成長や将来の目標を具体的に書きましょう。大学のアドミッション・ポリシーに合致することをアピールできます。
実績が少なくても、自己分析を行い、魅力的な自己アピールを行うことが合格へのカギとなります。