この記事では評価の比重も交え、総合型選抜で生徒会の活動経験は有利になるのか、その実態を解説します。
総合型選抜試験において、生徒会での活動経験がどれだけ評価されるのか、気になる人は多いですよね。
大前提、生徒会での活動経験は総合型選抜において有利に働きます。しかし、ただ生徒会に参加していれば、評価のポイントとなるわけではありません。
そこで、この記事では総合型選抜に生徒会の活動経験が有利に働く理由を、受験生の体験談も交えて解説します。この記事を読めば、生徒会での活動経験を総合型選抜の合格に向けた武器に変えることができますよ。
- 生徒会での活動経験は総合型選抜へ有利に働くが、ただ参加しているだけではNG
- 生徒会活動で「何を学んだのか」「どう自分の成長に繋がったのか」を伝えられるかが重要
- 部活動やボランティア活動も試験では有利に働く
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総合型選抜に生徒会の活動経験は有利に働くのか
総合型選抜試験において、生徒会の活動経験は有利に働きます。ただし、参加しているだけで有利に働くわけではありません。
生徒会の活動で「何を学んだのか」「その経験が自分の成長にどう繋がったのか」といった、経験や成長が有利(評価のポイント)になります。
なぜならば、大学側が単に活動歴を評価しているのではなく、生徒会での経験を通じて学生がどのような成長を遂げ、大学での学びにどう活かそうとしているかを重視しているからです。
そのため、取り組んだ経験や成長を大学側に評価してもらえれば、合格を勝ち取るチャンスは誰にでもあります。大切なのは、どんな経験であっても、そこから何を学び・どう成長したかです。
生徒会の活動経験を活かして総合型選抜試験に合格した受験生の体験談
実際に生徒会の経験を活かして「慶應義塾大学 法学部政治学科」に合格した、受験生の体験談(口コミ)を紹介します。
生徒会での経験から政治に興味を持ち、高校時代は自ら様々なプログラムに参加したり、論文を読み漁るなど、実績作りや専門的知識の定着に努めました。
引用:家庭教師のカカオ
この体験談には、大きく3つの良いポイントがあります。
- 主体性や探究心
- 大学での学びにつながる行動
- 一貫性のある自己成長
生徒会の経験から、自ら進んで様々なプログラムに参加するなど、受け身にならず積極的に経験を積もうとする姿勢が見られます。また、政治学の知識を深めようとする姿勢は、政治学科を志望する学生としても魅力的に映ったり、この学生の成長に一貫性を感じとることができます。
単に活動内容を羅列するのではなく、その経験から何を学び、どのように成長したのかを具体的に説明できることが重要です。
生徒会以外で総合型選抜へ有利に働く活動経験
総合型選抜試験において、経験からの学びや成長を説明することが重要になります。そのため、生徒会での経験に絞る必要はありません。
ここでは生徒会以外に、総合型選抜で有利に働くチャンスのある活動を紹介します。
- 部活動
- ボランティア
- 課外活動
部活動
部活動の経験は、単なる活動内容だけでなく、その中で得た学びや成長を具体的に伝えることで、総合型選抜で有利に働く活動経験となります。
例えば、「部活動でリーダーを務めるなかで、チームをまとめることの難しさを学びました。その経験から、コミュニケーションに興味を持ち、意思疎通に関する論文や書籍を読み討論会などに積極的に参加しました。」のように、具体的なエピソードを交えて説明しましょう。
また、部活動を通じて培ったスキルや将来の目標もあれば、一緒にアピールすると効果的です。総合型選抜における部活動の評価比重を詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
ボランティア
ボランティアも他の活動と同様に、単に内容を羅列するのではなく、何を学び・どのように成長したのかを具体的に説明することが大切です。
一概にボランティアといっても色々ありますが、将来の進路と関連性があるものを選ぶことが望ましいです。
例えば、将来政治に関する勉強をしたい人は、環境問題改善などのボランティアに参加するのも手です。それによって、自分の想いや情熱を伝えることができます。
大学側はボランティアの経験を通して、主体性や協調性、問題解決能力などの資質を見ています。
課外活動
課外活動とは、学校で行われる授業以外の活動のことです。
具体的には、次のような活動に分けられます。
- 学術的な活動:数学オリンピックや科学コンテスト
- 文化的な活動:文芸コンテスト・音楽コンクール・自主制作映画
- 社会的な活動:地域貢献活動・国際交流活動
これらの活動ももれなく、何を学び・どのように成長したのかを具体的に説明する必要があります。有名な課外活動に参加したからといって、必ずしも有利に働くわけではありません。
課外活動を通して、専門的な知識やスキルを習得したり、問題解決能力やコミュニケーション能力を向上させた経験が重視されます。
まとめ
この記事では体験談も交え、総合型選抜に生徒会の活動経験が有利に働く理由を解説しました。
- 生徒会に参加したことが有利に働くわけではない
- 生徒会活動の経験を通して、何を学び経験したのかが重要になる
- 生徒会以外にも部活やボランティアなどの課外活動も受験で伝えられる
改めて、何に参加したのかではなく”何を学んだのか・何を経験したのか”が最も重要になります。
本記事で紹介した活動に限らず、これまでの学生生活で経験したことを振り返り、大学に伝わる出来事を探すことも1つの方法です。自分の想いを分析し、後悔のない納得した受験をしてください。応援しています。
なお、今回紹介した生徒会の活動経験以外にも、総合型選抜試験で評価される要素は多くあります。次の記事では、総合型選抜における評定の重要性を、成績の目安も交え詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。