上智大学の国際バカロレア(IB)入学試験とは?第1期・第2期の特徴・対策方法まとめ

上智大学の国際バカロレア(IB)入学試験とは?第1期・第2期の特徴・対策方法まとめ

「上智大学の国際バカロレア(IB)入学試験はどんなのなんだろう?」
「どう試験対策を進めればいいの?」

上智大学における特別入試(総合型選抜試験)の一つとして実施されている国際バカロレア(IB)入学試験。本試験で上智大学に合格しようと考えている人は多いですよね。

ただ、大学の公式サイトを見ても詳細がわからず、どう受験対策を進めればいいのかわからない人もいるはず。

総合型選抜の一つではあるものの、上智大学の国際バカロレア(IB)入学試験は他の入試方法と選考方法や受験資格などが大きく異なります。そのため、国際バカロレア(IB)入学試験の合格には特徴を把握したうえでの対策が不可欠です。

そこで本記事では、上智大学における特別入試の一つ国際バカロレア(IB)入学試験の特徴を解説します。合格者の体験談や対策法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

なお、上智大学における総合型選抜の全体像を詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

この記事の要約
  • 海外就学経験者(帰国生)入学試験と併願できる
  • 第1期と第2期では受験資格が異なる
  • 海外就学経験者(帰国生)入学試験は書類対策が重要

なお、上智大学の総合型選抜試験の合格に向け「塾に通いたいけど、どこがいいのか選べない…」と悩んでいる人は「推薦対策塾診断」をお試しください。

かかる時間は1分ほど4つの質問に答えるだけで、あなたにあう塾を診断できます。

効率よく上智大学に合格したい人は、ぜひ一度お試しください。

\ 4つの質問に答えるだけ /

本記事を音声で聴く

目次

上智大学の国際バカロレア(IB)入学試験とは?

上智大学の国際バカロレア(IB)入学試験とは? International Baccalaureate Admission

上智大学が実施している国際バカロレア(IB)入学試験とは、国際バカロレア資格を取得済みもしくは取得見込みの人を対象とした入試方式です。

合否を判定するポイントとして以下の3つを掲げています。

  • 主体的に学ぶための知識や思考力
  • 明確な目標を持って学ぶ意欲
  • 語学力を含むコミュニケーション能力

上智大学の国際バカロレア(IB)入学試験を突破するためには、これらの力があることをアピールできるかどうかが重要です。

国際教養学部を除く全学部で受験可能

上智大学 国際バカロレア(IB)入学試験 受験可能学部・学科一覧

上智大学の国際バカロレア(IB)入学試験は、国際教養学部を除く全ての学部で受験可能です。ただし、第1期と第2期で出願できる学部・学科が異なる点には注意が必要です。

【第1期の受験可能学部・学科】

学部学科
神学科
哲学科、史学科、国文学科、英文学科、ドイツ文学科、フランス文学科、新聞学科
総合人間科学教育学科、心理学科、社会学科、社会福祉学科、看護学科
法律学科、国際関係法学科、地球環境法学科
経済経済学科、経営学科
外国語英語学科、ドイツ語学科、フランス語学科、イスパニア語学科、ロシア語学科、ポルトガル語学科
総合グローバル総合グローバル学科
理工物質生命理工学科、機能創造理工学科、情報理工学科
参考:国際バカロレア(IB)入学試験第1期

【第2期の受験可能学部・学科】

学部学科
哲学科、英文学科、ドイツ文学科
総合人間科学教育学科、社会学科
法律学科、国際関係法学科、地球環境法学科
経済経済学科、経営学科
外国語英語学科、ドイツ語学科、フランス語学科、イスパニア語学科、ロシア語学科、ポルトガル語学科
総合グローバル総合グローバル学科
理工物質生命理工学科、機能創造理工学科、情報理工学科
参考:国際バカロレア(IB)入学試験第2期

なお、国際バカロレア(IB)入学試験では1学科のみ受験可能です。十分に志望学部・学科を検討したうえで出願しましょう。

海外就学経験者(帰国生)入学試験と併願できる

上智大学 国際バカロレア(IB)入学試験 海外就学経験者(帰国生)入学試験と併願できる

国際バカロレア(IB)入学試験第1期は、総合型選抜の一つである海外就学経験者(帰国生)入学試験との併願が認められています。合格率を高めるためにもどちらの入試方式も利用して出願するのがおすすめです。

ただし、海外就学経験者(帰国生)入学試験を受ける場合には学部・学科によって学科試験が設けられているため別途対策は必要です。併願を検討する際には海外就学経験者(帰国生)入学試験の受験情報も十分に確認しておきましょう。

海外就学経験者(帰国生)入学試験の特徴をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

実質倍率は1.6倍

上智大学 国際バカロレア(IB)入学試験 実質倍率は1.6倍

国際バカロレア(IB)入学試験の実質倍率は1.6倍です。

学部・学科ごとの倍率は合格者÷志願者で算出できます。各学部・学科別の志願者と合格者を一覧にまとめたので確認してみましょう。

第1期第2期
志願者合格者志願者合格者
神学部00
文学部0000
00
国文00
英文0011
ドイツ文0000
フランス文00
新聞00
総合人間科学部教育0010
心理00
社会0020
社会福祉00
看護32
法学部法律2100
国際関係法2263
地球環境法1111
経済学部経済7220
経営2183
外国語学部英語0021
ドイツ語0000
フランス語1000
イスパニア語0000
ロシア語0000
ポルトガル語0000
総合グローバル学部総合グローバル2183
理工学部物理生命理工2231
機能創造理工1122
情報理工学科2211
参考:上智大学海外就学経験者(帰国生)入学試験データ

倍率が低い学部に志願したからといって、必ず合格できるとは限りません。事実、上表から受験者が1名でも、合格者が0名のケースもという学部・学科があることがわかります。

どの学部・学科を受ける場合にも受験する際には十分な対策が必要です。

上智大学における国際バカロレア(IB)入学試験の種類

ここからは上智大学における国際バカロレア(IB)入学試験の種類を2つ紹介します。

第1期

上智大学 国際バカロレア(IB)入学試験 第1期 試験概要

第1期の国際バカロレア(IB)入学試験は、上智大学海外就学経験者(帰国生)入学試験と同時期に実施している入試です。一部の学部・学科では書類選考に加えて面接試験が設けられています。

試験は以下のスケジュールで実施されるので、確認しておきましょう。

【第1期受験日程】

出願期間Web出願:2025年7月15日(火)~7月31日(木)
書類送付:2025年8月1日(金)消印有効
面接(対象学科のみ)2025年9月20日(土)
合格発表日2025年10月2日(木)
入学手続締切日2025年10月2日(木)~2025年10月16日(木)
※面接あり学科:神学科・哲学科・史学科・国文学科・ドイツ文学科・フランス文学科・新聞学科・心理学科・社会福祉学科・看護学科
参考:国際バカロレア(IB)入学試験第1期

また、第1期の国際バカロレア(IB)入学試験では以下の条件すべてに当てはまる人のみ受験が認められています。

【第1期受験資格】

  • 国内外のインターナショナルスクールや海外IB認定校出身者または卒業見込みの者
  • 出願時にIB Diplomaを取得済み、もしくは、取得見込みの者
  • 各学科の指定するIB科目を履修、および、成績基準を満たす者
  • ①~③いずれかを満たす者
    • ①日本語Aまたは日本語BのIB科目を履修
    • ②日本語能力試験N1合格
    • ③日本の中学、高等学校にあたる6年のうち3年以上日本の教育制度に基づく学校への通学経験

参考:国際バカロレア(IB)入学試験第1期

第2期

上智大学 国際バカロレア(IB)入学試験 第2期 試験概要

国際バカロレア(IB)入学試験第2期の選考ではどの学部・学科を志願しても面接試験はありません。

書類選考のみで合否が判断されるという選考方法です。そのため、合格のためには出願書類の対策を入念に行うことが不可欠です。

第2期の入試のスケジュールは以下の流れで実施されます。

【受験日程】

出願期間Web出願:2025年12月15日(月)~1月6日(火)
書類送付:2026年1月7日(水)消印有効
合格発表日2026年1月23日(金)
入学手続締切日2026年1月23日(金)~2026年2月12日(木)
参考:国際バカロレア(IB)入学試験第2期

また、第2期に出願するには、以下の条件を満たす必要があります。

【第2期受験資格】

  • 日本におけるIB認定校で、学校教育法第1条に規定されている高等学校の出身者または卒業見込みの者で、出願時にIB Diplomaを取得済みの者
  • 各学科の指定するIB科目を履修した者

第2期ではIB Diploma取得見込みでは受験対象になりません。IB Diploma取得見込みの場合には第1期のみが対象となるため、第1期で出願しましょう。

参考:国際バカロレア(IB)入学試験第2期

上智大学における国際バカロレア(IB)入学試験のアドミッションポリシー

上智大学 国際バカロレア(IB)入学試験 アドミッションポリシー

アドミッションポリシーとは、大学が求める人物像を定めたものです。出願書類が重視されている上智大学の国際バカロレア(IB)入学試験では、志望理由書などを作成する際にアドミッションポリシーに沿った人物であることをアピールすることが大切です。

上智大学で定めている4つのアドミッションポリシーを確認していきましょう。

【上智大学におけるアドミッションポリシー】
1. キリスト教ヒューマニズム精神の涵養
本学の建学の理念であるキリスト教ヒューマニズムに触れてこれを理解すること、他者や社会に奉仕する中で自己の人格を陶冶すること、真理の探究と真の自由を得るために自らを高めること。
2. 他者に仕えるリーダーシップの涵養
他者のために、他者とともに生きる精神-”For Others, With Others”-を育むこと、社会から受ける恩恵を自覚し、それにともなう責任感を抱くこと、リーダーシップに必要な基礎能力を培うこと。
3. グローバル・コンピテンシーの養成
グローバル・イシューへの関心を抱くこと、複数の言語でコミュニケーションできること、さまざまな文化の違いを理解し、その違いを肯定的に受け止め、それらのかけ橋となれること。
4. 幅広い教養と専門分野の知識・能力の修得
幅広い教養やコミュニケーション能力など社会人としての基礎能力、専攻する学問分野における専門的知識・能力を修得すること。

引用:上智大学入学試験要項

上記のアドミッションポリシーから、上智大学では以下のような特性を持つ学生を求めていることがわかります。

  • 主体性や対話性・協働性が高い
  • 深い思考力や判断力、 表現力を備えている
  • 知識・教養・技能を見つけることに積極的

自分が上記の条件と合致している人物であることを伝えられるよう、アドミッションポリシーを踏まえて書類作成を進めていきましょう。

上智大学における国際バカロレア(IB)入学試験の合格体験談

国際バカロレア(IB)入学試験に実際に合格した人の体験談を紹介します。

国際バカロレア(IB)入学試験は比較的受験者の少ない入試方式のため、合格者の体験談はとても貴重です。ぜひ対策の参考にしてください。

IBスコアを使って書類審査のみの大学受験を受験しました。大学受験でIBスコアを使うためには様々な書類が必要だったので、それらを理解することに苦労しました。
また、IBの試験の結果が大学の合否に直結しているストレスも少なからず感じました。しかし、同じIBをとっている先輩方のお話や、クラスメイトからの励ましが受験の支えになってくれました。

引用:海外子女向けオンライン家庭教師EDUBAL

上智大学の国際バカロレア(IB)入学試験は出願書類の対策が鍵

上智大学 国際バカロレア(IB)入学試験 出願書類の対策が合格の鍵

上智大学における国際バカロレア(IB)入学試験では、第1期・第2期ともに出願書類の対策次第で合否が決まります。学科試験は免除され、面接を実施しないところも多くあるため出願時の書類の完成度がとりわけ重要となるのです。

対策が必要となる書類をまとめたので、どのようなものがあるのか確認してみましょう。

【対策が必要な書類】

  • 志望理由書
  • EE(課題論文)の要約(A4サイズ 2枚以内)および、オリジナルの全文コピー
  • TOK(知の理論)の学習成果をまとめたレポート(資料を含めA4サイズ 5枚以内)
  • CAS(創造性・活動・奉仕)の概要をまとめたレポート(資料を含めA4サイズ 5枚以内)
  • 学科の指定する「事前課題」(一部の学科のみ)

参考:国際バカロレア(IB)入学試験第1期国際バカロレア(IB)入学試験第2期

上智大学の国際バカロレア(IB)入学試験は、提出課題のボリュームが大きいのが特徴です。よく考え込まれた志望理由書と、レポート用紙数枚にもわたる課題をいくつも作成する必要があります。

自分で作成するのに不安がある人は、上智大学の国際バカロレア(IB)入学試験における合格実績のある専門塾でサポートを受けるのも有効な手段の一つです。

また、志望理由書の書き方についてはこちらの記事でも解説しているのでぜひ参考にしてください。

まとめ

この記事では、上智大学における国際バカロレア(IB)入学試験の受験情報や対策の仕方について紹介しました。

国際バカロレア(IB)入学試験を設けている大学の中でも上智大学は人気が高く、入試突破は簡単なことではありません。合格に足る人物かどうかをしっかりチェックされているので、十分に対策を行ったうえで入試に臨む必要があります。

ポイントを押さえながら出願書類を準備することができれば、合格を狙うことは可能です。用意しなければならない書類が多くあるため、それぞれをクオリティの高い状態で出願できるように計画的に準備を進めていきましょう。

こちらの記事もおすすめ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次