専修大学の総合型選抜(旧AO入試)ガイド【受験条件&倍率・対策方法まとめ】

専修大学総合型選抜

この記事では試験内容や対策方法も交え、専修大学における総合型選抜の特徴を解説します。

専修大学総合型選抜で合格を目指しているものの、公式サイトを見ても試験の概要や対策方法がイメージできず、どうしようか悩んでいる人は多いですよね。

専修大学では、総合型選抜の受験に評定の基準を設けていません。ただし、学部ごとで試験内容が異なるため、合格には志望学部に適した対策が不可欠です。

そのため、試験の特徴や傾向を把握しないまま受験しては「もっとちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しかねません。

そこで本記事では試験概要や倍率なども交え、専修大学における総合型選抜の特徴を解説します。この記事を読めば、合格に必要な情報を一通り把握できますよ。

この記事の要約
  • 専修大学の試験方式は英語資格型・発想力型・探索力型・探究学習アピール型・自己アピール型に分かれる
  • 専修大学の総合型選抜は、他入試との併願が可能
  • 一般選抜と比べ、専修大学の総合型選抜は倍率が高い

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目次

専修大学の総合型選抜は他大学と何が違う? 

受験条件に厳密な評定の基準を設けていない点が、専修大学と他大学における総合型選抜の違いです。

多くの大学における総合型選抜では、日頃からの学習態度や継続的な努力を示す評定平均が重視されています。継続的な努力ができる学生は、大学でも自律的に学び続ける力を発揮すると考えられているからです。

一方、専修大学の総合型選抜ではできるだけ多くの生徒が受験できるよう、評定の基準を設けていません。しかし、面接や志望理由書などを通じて学習意欲や努力する姿勢を評価しています。

専修大学の総合型選抜では、広く門戸を開いて「優秀な人材を集めたい」という考えを重視しているのです。

専修大学における総合型選抜の基礎知識

ここからは次のトピック別で、専修大学における総合型選抜試験の基礎知識を解説します。

試験方式

専修大学の総合型選抜は主に下記5つの試験方式に分かれています。

試験方式特徴
英語資格型英語力が一定水準に達している受験生を対象にする試験方式
発想力型課題に対して自分なりの新しい視点やユニークなアイデアを出せる力を見る試験方式
探索力型本を読んで深く考えたり、テーマに沿って掘り下げて考える力を試す試験方式
探究学習アピール型探究学習に積極的に取り組んだ経験をアピールする試験方式
自己アピール型何らかの分野で自分の強み・経験をアピールして合格を目指す試験方式
参考:入学試験要項|専修大学

専修大学の総合型選抜において複数の試験方式を採用しているのは、異なる強みや個性を持つ学生を受け入れやすくするためです。

専修大学は多様な力や背景を持つ学生を集めることで、様々な人材が学び合える環境を目指しています。たとえば、英語が得意な学生と話すことでグローバルな視点に触れられ、自分の考え方の幅が広がります。

専修大学は複数の試験方式を設けることで、互いに学び合い、視野を広げ、成長できる教育環境を実現しようとしているのです。

受験可能な学部

専修大学の総合型選抜は、下記3つの学部で受験できます。

  • 経済学部(国際経済学科)
  • ネットワーク情報学部(ネットワーク情報学科)
  • 国際コミュニケーション学部(異文化コミュニケーション学科)

教育方針や入学者像の違いから、専修大学では上記3つの学部でのみ総合型選抜を実施しています。

他の学部・学科で総合型選抜が実施されないのは、一般入試が適していると判断されているからです。たとえば、法学部や経営学部などは論理的思考力、読解力が不可欠です。

論理的思考力や読解力は、一般入試の方が測りやすく、総合型選抜では判定しにくいため、実施を控えています。

他学部においても、総合型選抜だけでは判断しきれない要素があることから、導入されていません。

他入試との併願可否

専修大学の総合型選抜が受けられる学部では、他入試と併願が可能です。

他入試と併願が可能なのは「優秀な受験生を確保したい」という背景が考えられます。併願を許可することで、多くの受験生に受験してもらえる可能性が広がり、選考の幅が広がるのです。

しかし、経済学部・国際経済学科やネットワーク情報学部・ネットワーク情報学科のような異なる試験方式のある、学部間での併願はできないので注意しましょう。

他大学を受験する際は、必ず併願の可否の確認が重要です。総合型選抜が併願可能な大学をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

受験に必要な評定基準・条件

専修大学の総合型選抜では、経済学部・国際経済学科およびネットワーク情報学部・ネットワーク情報学科には受験に必要な条件が設けられています。

一方、国際コミュニケーション学部・異文化コミュニケーション学科には、受験に必要な条件はありません。高校卒業見込みの人は、出願が可能です。

経済学部・国際経済学科では「英語資格型」の受験にのみ、次のような条件が設けられています。

条件
実用英語技能検定試験CSEスコア2.0が1980点以上(1級、準1級、2級の受験が必須)or2304点未満は、英語の評定平均4.2以上
TOEFLiBTスコア54点以上
TOEICL&R 550点以上
IELTS5.0以上
ケンブリッジ大学一般英語検定試験PET以上
GTECオフィシャルスコアが1050点以上

経済学部・国際経済学科の受験条件の詳細は、経済学部国際経済学科総合型選抜入試要項 をご確認ください。

総合型選抜における評定の評価比重をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

倍率・難易度

専修大学における総合型選抜の倍率は、学部ごとで異なります。なお、一般選抜試験に比べ、総合型選抜試験の倍率は高い傾向にあります。

学部・学科総合型選抜倍率
(実質倍率※)
一般選抜
(実質倍率)
経済学部・国際経済学科3.91.9
ネットワーク情報学部・ネットワーク情報学科4.22.9
国際コミュニケーション学部・異文化コミュニケーション学科6.13.2
参考:入試結果(過去3年分)|専修大学

※実質倍率
実質倍率とは試験の受験者数を合格者数で割った値(受験者数÷合格者数)。実質倍率が低いとは、試験を受けた人に対し合格者が多く、合格の可能性が高いことを指す。

専修大学の総合型選抜は一般選抜に比べ募集枠が少ないです。そのため、受験者数が増えるほど、倍率が高くなる傾向にあります。

また、倍率が上がれば難易度も高くなります。具体的な方法は後述しますが、合格に向け志望学部に適した対策を行いましょう。

他大学も含め、総合型選抜試験の倍率をより詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

専修大学の総合型選抜におけるアドミッションポリシー

専修大学では、学部ごとに異なるアドミッションポリシーを掲げています。

経済学部は、卒業認定・学位授与の方針および教育課程編成・実施の方針に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・技能、能力、態度を備えた人を求めます。
(1)高等学校までに学んだ科目における基礎的な知識を持ち理解している。
(2)課題レポートや論述試験、論文作成の基礎となる日本語能力を身につけている。
(3)経済のグローバル化を学ぶ上で基本となる外国語能力を身につけている。
(4)国際経済や国際社会をめぐる社会科学の基礎的知識、及びその理解にとって必要となる数学の基礎的能力を身につけている。
(5)メディアなどを通じて日々の経済・社会現象への関心を培っている

引用:カリキュラムポリシー|専修大学経済学部

専修大学の総合型選抜におけるアドミッションポリシーは「社会知性の開発(※)」に基づき設定されています。試験では、社会課題へ主体的に取り組む能力を重視しているのです。

たとえば、経済学部・国際経済学科のアドミッションポリシーは日々の経済・社会現象への関心を重視しています。事前課題が時事問題から出題されていることから、受験生とアドミッションポリシーとの一致度が測られているのです。

また、アドミッションポリシーを理解することで志望動機や面接で試験官の印象に残りやすいです。つまり、アドミッションポリシーの理解は志望学部の合格へとつながります。

※社会知性の開発:専門知識と技術に加え、人間理解、倫理観、地球的視野、独創的な発想を養い、社会課題に主体的に取り組む能力を育成すること。

総合型選抜におけるアドミッションポリシーの重要性をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

専修大学における総合型選抜の試験内容

専修大学における総合型選抜の試験内容は各学部で下記の点が共通しています。

  • 1次選考:書類審査・事前課題の実施
  • 2次選考:面接試験(事前課題についての質疑応答

以降では学部ごとに試験内容の特徴を解説します。

上記で紹介したとおり、専修大学の総合型選抜は学部や試験方式で試験内容が異なります。

たとえば、ネットワーク情報学部ネットワーク情報学科は、1次選考で自己推薦動画の提出が課されます。他学部では、1次選考で小論文の提出が求められているのです。

国際コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科では、2次選考で面接に加えて小論文による選考が課されています。1次選考で提出する小論文とは異なり、2次選考の小論文は、課題図書に基づく講義を受講した上で提出することが求められるのです。

受験生は、志望学部の試験内容をしっかりと確認しましょう。

専修大学における総合型選抜の合格体験談

ここからは、専修大学の総合型選抜に合格した人の体験談を紹介します。

国際コミュニケーション学部・異文化コミュニケーション学科に合格したゆうりさん

私は一般受験が本命だったので、専修大学の方にはあまり時間をかけられませんでした。なので、とにかく課題図書をしっかりと読み込むことに注力し、分からない箇所をなくした後、面接で聞かれそうなことを予想して答えられるように練習しました。課題図書に対する独自の視点や、自分の意見を持っていることが肝要だと思い、高校の先生との面接練習を重ねてそれを表現できるようにしました。

引用:合格体験記|パスナビ

体験談から面接において第3者からアドバイスを求めることの重要性がわかります。客観的にみてもらうことで、自分の不足点や課題に気づけるのです。

面接は、質問を想定することが大切です。面接練習を重ね、不明点をなくしましょう。

ネットワーク情報学部・ネットワーク情報学科に合格した柴崎さん

AO入試は、もし不合格になったとしても一般入試や指定校推薦の選択肢もあるため、失うものは少ないです。逆に、得られるものは大きいです。AOでは、自分をしっかりと見つめ、将来に対してはっきりした展望を持ち、それを的確に表現することが要求されます。これらはいずれもこの先の人生で不可欠なものなのに、一般入試においては軽視されがちです。私自身も、AO入試の対策を行うことではじめて、そのいずれもが不足していたことに気がつきました。そして、それを克服しようとすることで、この数ヶ月間で大きく成長できたと考えています。まずはチャレンジすることが大切です。壁にぶつかったら、それを乗り越える方法を考えればいいだけです。頑張ってください。

引用:合格者の声|総合型選抜の個別指導塾 洋々

専修大学の総合型選抜では、不合格であっても他入試との併願が可能です。そのため、総合型選抜以外の選択肢も視野に入れることが賢明です。

上記を踏まえ、専修大学の総合型選抜では下記が重要だといえます。

  • 第3者から面接のアドバイスを求める
  • 一般入試や指定校推薦の選択肢も視野に入れる

総合型選抜試験に合格した受験生の体験談をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

専修大学における総合型選抜の対策方法

ここからは専修大学における総合型選抜の試験対策を、3つにまとめて紹介します。

  1. 第3者に小論文を添削してもらう
  2. 自己推薦動画ではアピールポイントを具体的に述べる
  3. 出願理由を明確に伝えられるまで面接練習する

第3者に小論文を添削してもらう

小論文は第3者に添削してもらいましょう。客観的に添削してもらうことで、表現・語彙・文章の癖を見直せます。

繰り返しの表現・冗長な文・わかりにくい言い回しなどは、自分では気づけません。客観的に添削してもらうことで、自分自身「読み手がどう受け取るか」を意識して文章を書くようになるのです。

小論文の対策について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

自己推薦動画ではアピールポイントを具体的に述べる

自己推薦動画は、アピールポイントを具体的に述べましょう。

試験官は、動画1本で受験生の人物像を判断します。そのため、抽象的な内容では試験官にアピールポイントが伝わらないのです。

また、自己推薦動画は3分間という限られた時間の中でアピールをしなければなりません。試験官に具体的に分かりやすく伝えるためにも、話の構成も考える必要があります。

出願理由を明確に伝えられるまで面接練習する

出願理由を明確に伝えられるまで面接練習しましょう。

面接官は、「この学部で本当に学びたいか?」を重視します。出願理由が曖昧だと熱意や誠実さが伝わらず、合格の可能性が低くなるのです。

また、出願理由は、頭の中で「分かってるつもり」が、言葉にしてみるとうまく言えないものです。そのため、何度も反復した練習が必要なのです。

総合型選抜における面接試験の具体的な対策方法をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

まとめ

この記事では、専修大学総合型選抜の概要を解説しました。

専修大学の総合型選抜は、学部により試験方式が異なります。しっかりと、自分の志望する学部の試験方式の対策をすることが重要です。

また、専修大学の総合型選抜の出願条件は低く設定されています。多くの受験生が志願するので、倍率が高めです。

徹底した志望学部の対策を行いましょう。各学部が提示しているアドミッションポリシーを理解することが、合格に繋がります。

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