法政大学の総合型選抜(旧AO入試)情報まとめ【試験内容から対策方法まで】

法政大学の総合型選抜(旧AO入試)情報まとめ【試験内容から対策方法まで】

この記事では試験内容や対策方法も交え、法政大学における総合型選抜の特徴を解説します。

「法政大学の総合型選抜はどんな試験なんだろう?」
「資格があった方がいいのかな?」
「合格するにはどんな対策をすればいいんだろう?」

総合型選抜で法政大学の合格を目指そうとしているものの、実際の試験がどんなものか、あいまいな人も多いですよね。

法政大学の総合型選抜は、学部・学科ごとに異なる入試方式が設けられています。特に英語外部試験の活用や国際バカロレア利用など、複数の選考基準が採用されているのが特徴です。

そのため志望学部への合格には、自分が出願できる方式で求められる資格や試験対策を進められるかが重要です。

本記事では試験内容や倍率なども交え、法政大学における総合型選抜の特徴を紹介します。この記事を読めば、合格に必要な情報を一通り把握できますよ。

この記事の要約
  • 学部ごとに併願可否が設定されている
  • 英語外部試験や国際バカロレア利用で受験できる
  • 倍率は一般選抜より低い場合が多い

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目次

法政大学の総合型選抜は他大学と何が違う? 

法政大学の総合型選抜は他大学と何が違う? 

法政大学の総合型選抜は、英語をはじめとした外国語に関する資格・検定を重視する入試方式が多いです。TOEFLIELTS英検などのスコアを活用できる方式があり、語学力を活かして受験できます。

例えば英語外部試験利用自己推薦やグローバル体験公募推薦では、一定の英語資格を有することが出願条件です。国際バカロレア※を活用できる方式もあり、グローバルな経験を持つ学生に有利な制度が整っています。

出願条件や入試方式から、グローバルに活躍できる人材の育成を目指している点が他大学と異なります。

※国際バカロレア機構が提供する世界共通の教育プログラムで、国際的に通用する大学入学資格を取得できる制度

法政大学における総合型選抜の基礎知識

ここからは次のトピック別で、法政大学における総合型選抜試験の基礎知識を解説します。

法政大学の総合型選抜は下記3つの方式で実施されています。

自己推薦学業成績だけでなく、課外活動や特定分野での実績、将来の志望動機などを重視した選抜方式
公募推薦高校からの推薦を必要とし、評定平均や特定科目の成績が基準となる方式
社会人推薦職務経験やこれまでの学習歴が評価される社会人を対象とした方式

本記事では、高校生を対象とした自己推薦と公募推薦について解説します。なお、試験日については法政大学の公式ホームページで確認しましょう。

受験可能な学部

法政大学の総合型選抜では、方式ごとに受験可能な学部・学科が異なります。以下に方式ごとの対象学部と学科をまとめました。

方式学部名学科名
自己推薦
(国際バカロレア利用)
文学部
経済学部
人間環境学部
キャリアデザイン学部
グローバル体験公募推薦文学部
経営学部
キャリア学部
現代福祉学部
自己推薦
(英語外部試験利用)
法学部国際政治学科
経済学部
自己推薦文学部日本文学科、地理学科
人間環境学部
現代福祉学部
福祉コミュニティ学科 まちづくりチャレンジ
キャリアデザイン学部キャリア体験
GIS(グローバル教養学部)(春入学S基準)
GIS S  Standard
GIS(グローバル教養学部)(春入学A基準)
GIS A  Standard
スポーツ健康学部
SA※自己推薦国際文化学部
分野優秀者
※国際バカロレア利用自己推薦を含む
国際文化学部
公募推薦キャリアデザイン学部
商業学科等対象
理工学部
機械工学科航空操縦学専修
※スタディ・アブロードの略で、2年次秋学期の留学プログラムを指します。
参考:入学試験要項|法政大学 総合型選抜・学校推薦型選抜等 入学試験ガイダンス

法政大学では、文系・理系問わず総合型選抜が導入されています。中でも自己推薦方式は、複数の学部で採用されています。

学科によってはキャリア体験やまちづくりなどの特定の活動実績が求められるのは、比較的珍しいです。

他入試との併願可否

法政大学の総合型選抜では、方式によって併願が可能な場合と、専願が求められる場合があります。以下の表で、方式ごとの併願可否を確認しましょう。

スクロールできます
方式学部・学科名他方式他校との併願可否
自己推薦(国際バカロレア利用)文学部、経済学部、人間環境学部、キャリアデザイン学部
グローバル体験公募推薦文学部、経営学部、キャリア学部、現代福祉学部
自己推薦(英語外部試験利用)法学部、経済学部
自己推薦文学部日本文学科、キャリアデザイン学部、スポーツ健康学部(アスリート・トップアスリート系)
文学部地理学科、教養学部、人間環境学部、現代福祉学部福祉コミュニティ学科
SA自己推薦国際文化学部
分野優秀者(国際バカロレア利用自己推薦を含む)国際文化学部
公募推薦情報科学部
キャリアデザイン学部商業学科、情報科学部 
参考:入学試験要項|法政大学 総合型選抜・学校推薦型選抜等 入学試験ガイダンス

表からもわかるように、グローバル体験公募推薦やSA自己推薦は、専願が求められ他の入試方式との併願ができません。国際バカロレア利用や英語外部試験利用の自己推薦は併願可能で、他校と並行して受験することもできます。

なお、他校との併願受験を検討している人は次の記事も参考にしてください。

受験に必要な評定基準・条件

次のように、法政大学の総合型選抜では方式ごとに評定平均や特定の資格・スコアが求められます。

方式評定基準・条件
国際バカロレア利用自己推薦次のいずれかひとつに該当
1.国際バカロレア資格取得者
2.取得見込で見込点が出願時に 26 ポイント以上
グローバル体験公募推薦経営学部経営戦略学科のみ次の全てに該当
1.評定平均4.2以上
2.下記のいずれかひとつに該当
・TOEFL iBT@ 61 点以上
・IELTS(Academic Module)5.0 以上
・TOEIC@L&R+TOEIC@S&W 980 点以上
・実用英語技能検定準 1 級以上
・GTEC CBT タイプ 1040 点以上
・TEAP 295 点以上
・TEAP CBT 585 点以上
・ケンブリッジ英語検定 150 点以上
英語外部試験利用自己推薦次のいずれかひとつに該当
1.実用英語技能検定 準1級以上(公益財団法人日本英語検定協会主催)
2.TOEFL iBT®72点以上(うちspeaking10以上かつ Writing10以上)
3. IELTS(Academic Module)(IELTS ペーパー版および IELTS コンピューター版)band 6.0以上(うち Speaking4.9以上かつ Writing4.0)
4.TOEIC®L&R、TOEIC®S&W あわせて10955点以上(うち TOEIC®S&W は Speaking100点以上かつWriting100点以上)
5.TEAP309点以上(うち Speaking60点以上かつ Writing90点以上)
6. TEAP CBT 600点以上(うち Speaking120点以上かつ Writing100点以上)
7. GTEC CBT タイプ 1190点以上(うち Speaking280点以上かつ Writing240点以上)
8. ケンブリッジ英語検定 162点以上(うち Speaking142点以上かつ Writing142点以上)
自己推薦(文学部日本文学科)評定平均3.8以上
自己推薦(文学部地理学科)評定平均4.0以上
SA自己推薦次の全てに該当
1.全体の評定平均が 3.5 以上
2.「外国語」教科のいずれかの言語(英語など)が 4.0 以上
「分野優秀者」方式次の1.~7.のいずれかに該当
1. 次のいずれか1つの資格を有する者。
a. TOEFL iBT®(TOEFL iBT® Paper Edition を含む)72 点以上、TOEIC®L&R+S&W1095 点以上、実用英語技能検定準1級以上、IELTS(Academic Module)(IELTS ペーパー版および IELTS コンピューター版)5.5 以上、TEAP309 点(4 技能)以上、TEAP CBT600 点(4 技能)以上、GTEC CBT タイプ 1190 点以上、ケンブリッジ英語検定 162 点以上(いずれか1つ)。
b. ドイツ語技能検定試験2級以上、ゲーテ・インスティトゥートによる「Goethe-Zertifikat」B1以上、職業ドイツ語検定試験「ZDfB」B1以上、青少年のためのドイツ語基礎統一試験「ZDj」B1以上(いずれか1つ)。
c. 実用フランス語技能検定試験準2級以上、フランス国民教育省フランス語資格試験「DELF」A2以上、フランス語学力試験「TCF」スコアA2以上、パリ商工会議所フランス語能力認定試験「TEF」スコアA2以上(いずれか1つ)。
d. スペイン語技能検定2級以上、あるいは「スペイン語検定試験 DELE(セルバンテス文化センター)」B1以上。e. 中国語検定」2級以上、「HSK5級」210 点以上、「HSK6級」180 点以上(いずれか 1 つ)。
f. ハングル能力検定試験準2級以上、あるいは韓国語能力試験」4級以上。
g. ロシア語能力検定試験4級以上、あるいは外国語としてのロシア語試験(テー・エル・カー・イー)基礎級:ТБУ(A2)以上。
2. 全国レベルのスピーチコンテストや弁論大会での入賞、あるいは都道府県大会で優勝するなどの高い社会的評価を受けた者。
3. 全国レベルの大会・コンクールでの入賞、あるいは都道府県大会で優勝するなどの高い社会的評価を受けた者。
4. 国際社会に存在する諸事象、諸問題についてテーマを設定し、その具体的な研究成果が全国レベルにおける大会・コンクールでの入賞、あるいは都道府県大会で優勝するなどの高い社会的評価を受けた者。
5. 国際バカロレア資格証書を取得済み、または取得見込であり、DPカリキュラムのグループ3「個人と社会」で上級レベル4点または標準レベル5点以上(入学時までにフルディプロマを取得していることが必要)。
6. 以下のa~dのいずれかに該当する者。
a. 情報処理推進機構(IPA)による試験のうちいずれか1つの試験に合格した者。
b. 情報活用試験1級、「情報システム試験の基本スキル、プログラミングスキル、システムデザインスキルのうち、いずれか1科目に合格」、「情報デザイン試験(初級、上級)」の者。
c. 下記の検定において、いずれか2つ以上に該当する者。
(ア) CG クリエイター検定 ベーシック、エキスパート
(イ) Web デザイナー検定 ベーシック、エキスパート
(ウ) CG エンジニア検定 ベーシック、エキスパート
(エ) 画像処理エンジニア検定 ベーシック、エキスパート
(オ) マルチメディア検定 ベーシック、エキスパート
d. NTTコミュニケーションズ(株)によるインターネット検定「.com Master ADVANCE」シングルスター、「.com Master ADVANCE」ダブルスターのいずれか1つの試験に合格した者。
7. 下記のコンテストにおいて規定の成績を修めた者。
a. 東京工業大学学術国際情報センターおよび大阪大学サイバーメディアセンターが共同主催する高校生のスーパーコンピューティングコンテストにおいて本選で入賞した者。
b. 全国高等専門学校プログラミングコンテストにおいて優秀賞以上を獲得した者。
c. U-22プログラミング・コンテストにおいて入賞した者。
d. 学生CGコンテストにおいて入選以上の者。
e. ロボットコンテストにおいて全国大会入賞以上の者。
f. ロボカップ全国大会において準優勝以上の者。
自己推薦(人間環境学部)評定平均3.5以上
自己推薦(まちづくりチャレンジ)評定平均3.8以上
自己推薦(キャリアデザイン学部キャリア体験)評定平均3.8以上
商業学科等対象公募推薦次の全てに該当
1.評定平均4.0以上
2.英語・数学・国語のいずれか1教科の学習成績の状況が4.2以上
自己推薦(春入学S基準)次のいずれかひとつに該当
1. TOEFL iBT®(Paper Edition を含む)90 点以上
2. IELTS(IELTS コンピュータ版を含む)band 7.0 以上
3. Language A に英語を選択し、IB Diploma を取得または取得見込
自己推薦(春入学A基準)次のいずれかひとつに該当
1. 実用英語技能検定(英検)
2. TOEFL iBT®(Paper Edition を含む)
3. IELTS(Academic Module)(IELTS コンピュータ版を含む)
自己推薦(スポーツ健康学部)次の全てに該当
1.全体の評定平均が 4.0 以上
2.数学の評定平均が4.0 以上かつ理科(物理・生物・化学)の1科目以上が4.0 以上
公募推薦次のいずれかのスコアを提出することを推奨
1.実用英語技能検定
2.TOEFL iBT®
3.IELTS
4.TOEIC®L&R+TOEIC®S&W
5.TEAP
6.TEAP CBT
7.GTEC CBT タイプ
8.ケンブリッジ英語検定
参考:入学試験要項|法政大学 総合型選抜・学校推薦型選抜等 入学試験ガイダンス

方式ごとに異なる評定基準や資格条件が設けられているため、事前の確認が不可欠です。特に英語外部試験利用や分野優秀者方式では、英語力を測る資格が必要で、早めのスコア取得が重要です。

また、商業学科等の公募推薦やスポーツ健康学部では、特定教科の成績が基準を満たしている必要があります。高校での成績管理も重要なポイントです。

評定の目安や成績の重要性について詳しく知りたい人は、次の記事も参考にしてください。

倍率・難易度

法政大学における総合型選抜の倍率は、今回の調査の時点では、全学部一般選抜よりも低かったです。

学部総合型選抜
(実質倍率)
一般選抜
(実質倍率)
法学部1.93.5
文学部2.84.1
経済学部1.83.7
国際文化学部2.66.4
人間環境学部4.96.7
現代福祉学部3.14.0
キャリアデザイン学部4.66.3
グローバル教養学部1.54.8
スポーツ健康学部1.65.7
情報科学部2.84.6
理工学部3.13.6
参考:パスナビ

※実質倍率とは?

実質倍率とは、試験の受験者数を合格者数で割った値(受験者数÷合格者数)。実質倍率が低いとは、試験を受けた人に対し合格者が多く、合格の可能性が高いことを指す。

総合型選抜は、一般選抜よりも倍率が低い傾向があり、特にグローバル教養学部やスポーツ健康学部などで倍率の差が顕著です。

人間環境学部やキャリアデザイン学部のように、他学部に比べて倍率が高めの学部もあります。学部ごとの難易度を確認しておきましょう。

他大学も含め、総合型選抜の倍率をより詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

法政大学の総合型選抜におけるアドミッション・ポリシー

法政大学のアドミッション・ポリシーは、次のとおりです。

  • 入学後の修学に必要な基礎学力を有する者。
  • 自ら考え、判断し、表現する一定の能力をもち、その能力をさらに高める意欲をもつ者。
  • 主体性を持って多様な人々と協働しながら学び、議論することで、知を深めていこうとする能動的な姿勢をもつ者。 
  • グローバルに視野を広げ、国際的な知識と表現力を獲得することに能動的である者。 

本学は様々な入学者選抜方法を用いて、「異なる潜在力」「異なる価値観」「異なる能力」「異なる地域」「異なる動機・意欲」「異なる世代」など、多様な学生が集まり、学習・研究する場となっている。このような場において、ポリシーに則ったカリキュラムを学び、本学の理念である「自由を生き抜く実践知」を身に付けることを求めている。

引用:大学の学生の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー) :: 法政大学

このアドミッション・ポリシーに基づき、法政大学の総合型選抜では、論理的思考力や問題解決力が求められます。また、他者と協働する姿勢や自らの考えを的確に表現する力も必要です。

主体的に学び、社会に貢献しようとする姿勢が評価されることを理解して、受験準備を進めましょう。

総合型選抜におけるアドミッション・ポリシーの重要性について知りたい人は、次の記事も参考にしてください。

法政大学における総合型選抜の試験内容

ここからは選考方法別で、法政大学における総合型選抜の試験内容を解説します。

国際バカロレア利用自己推薦

  • 書類審査
  • 筆記試験「小論文」
  • 面接

参考:2025年度国際バカロレア利用自己推薦入学試験要項

小論文と面接では、自身の経験を踏まえた意見を明確に述べられるようにしましょう。社会課題や自分の研究テーマについて整理し、説得力のある主張を準備しておくこともポイントです。

英文学科では英語での口頭試験が実施され、英語での思考力や表現力が問われます。日頃から英語で考えることを習慣づけるのもおすすめです。

グローバル体験公募推薦

  • 第1次選考
    • 書類審査 (推薦書、調査書、志望理由書、留学先の成績証明書、哲学科と英文学科は日本語による小論文)
  • 第2次選考
    • 日本語による小論文(日本文学科のみ)
    • 面接

参考:2025年度グローバル体験公募推薦入学試験要項

グローバル体験公募推薦では、留学経験をもとに学んだことをどのように大学で活かせるかが評価のポイントです。小論文や面接で、自身の留学経験と志望学部の学びを結びつけて表現できるように準備しましょう。

英語外部試験利用自己推薦

  • 第1次選考
    • 書類審査(調査書、志望理由書、英語外部試験のスコアを証明する書類、英語以外の外部試験のスコアを証明する書類)
  • 第2次選考
    • オンライン面接

参考:2025年度グローバル体験公募推薦入学試験要項

英語外部試験利用自己推薦では、スコアの提出が出願条件です。英語力を大学での学びにどう活かすかを論理的に説明できるようにしましょう。

 面接では、海外経験や英語での学習経験を交え、具体的な志望動機を明確に伝えることで合格に近づきます。

自己推薦

文学部・日本文学科

  • 第1次選考
    • 書類審査(調査書、志望理由書)
  • 第2次選考
    • 筆記試験「国語」 
    • 古文・漢文・小論文を出題範囲に含む
    • 面接

参考:2025年度文学部日本文学科自己推薦入学試験要項

文学部日本文学科の自己推薦では、国語力と日本文学への深い理解が合否を左右します。 筆記試験では、古文・漢文の正確な読解と論理的な小論文の記述が必要です。

面接では、自身の読書経験や学びの意欲を具体的に伝えることが重要です。日頃から文学作品への考察を深めておきましょう。

文学部・地理学科

  • 第1次選考
    • 書類審査(調査書、志望理由書)
  • 第2次選考
    • 筆記試験「地理」
    • 面接

参考:2025年度文学部日本文学科自己推薦入学試験要項

地理への強い関心や探究心が評価されます。 地図を眺めていると時間を忘れるほど地理が好きな人や、社会問題を地理的視点で考えたい人に適しています。

筆記試験では専門分野の学力が必要です。面接では、興味のあるテーマを深掘りし、自分の言葉で伝えられるよう準備しましょう。

人間環境学部

  • 第1次選考
    • 書類審査(調査書、志望理由書)
  • 第2次選考
    • 筆記試験「小論文」、「英語」
    • 面接(自己 PR、受験生の本学部への適性などについての質疑応答)

参考:2025年度文学部日本文学科自己推薦入学試験要項

環境問題や持続可能な社会の構築に強い関心を持つ人が評価されます。社会課題に対する意識や学びの目的が明確であることが求められます。

志望理由書では、学部の理念を理解し、大学で何を学びたいのかを具体的に述べることが重要です。社会活動やグローバルな経験を交えて自分の意志を明確に伝えると、説得力のある志望動機が書けます。

まちづくりチャレンジ

  • 第1次選考
    • 書類審査(調査書、志望理由書、入学推薦書、補足資料、英語外部試験スコア証明書類)
  • 第2次選考
    • 筆記試験「小論文」
    • 面接

参考:2025年度現代福祉学部福祉コミュニティ学科まちづくりチャレンジ自己推薦入学試験要項

次の要素が評価ポイントです。

  • 地域社会とつながりを持っている
  • ユニークな活動を実践してきた経験
  • まちづくりに対する明確なビジョンを持つ

志望理由書では、自身のこれまでの取り組みを具体的に述べると合格に近づきます。グローバルとローカルの視点を持ち、まちづくりに挑戦する熱意を伝えましょう。

キャリアデザイン学部 キャリア体験

  • 第1次選考
    • 書類審査(調査書、志望理由書等)
  • 第2次選考
    • 筆記試験「小論文」
    • 面接

参考:2025年度キャリアデザイン学部キャリア体験自己推薦入学試験要項

キャリア形成やキャリア・マネジメントに強い関心を持っていることが前提です具体的には学校・企業・地域で主体的にキャリア体験を積んできた経験が問われます。

志願の際はキャリア体験を具体的に示し、それを大学での学びにどう活かすかを明確にすることが重要です。学部の教育方針を理解し、キャリア形成への意欲と目的意識を伝えましょう。

春入学S/A基準

  • 第1次選考
    • 書類審査
  • 2次選考
    • 面接

参考:2025年度GIS(グローバル教養学部)自己推薦入学試験要項【春入学S基準】2025年度GIS(グローバル教養学部)自己推薦入学試験要項【春入学A基準】

GIS(グローバル教養学部)への入学を希望し、英語運用力と学際的な教養が評価基準です。 大学での授業はすべて英語で行われるため、高い英語力が求められます。

選考では、高校の成績や課外活動に加え、GISの学びに対する関心や研究意欲も重視されます。 面接では、自身の学問的な興味や将来のビジョンを英語で論理的に説明できるよう準備しておきましょう。

スポーツ健康学部

  • 第1次選考
    • 書類審査
  • 第2次選考
    • 面接
    • 理数系は、筆記試験・面接に加え高等学校における理数系科目(数学・物理・生物・化学)の学習成績の状況も評価する
    • アスリート・トップアスリート系は筆記試験・面接に加え、競技成績も評価する

参考:2025年度スポーツ健康学部自己推薦入学試験要項

スポーツと健康の分野に強い関心を持ち、スポーツ指導や支援を通じて社会に貢献したい人が対象です。高校での学習成績やスポーツ活動への関わり方、研究意欲が評価されます。

理数系志望者は、数学・物理・生物・化学の成績が重要視されます。スポーツ科学の発展に貢献できる資質が必要です。 

アスリート・トップアスリート系では、全国・国際レベルでの競技成績が評価対象です。高い競技力を活かした活躍が期待されます。

英語外部試験利用自己推薦

  • 第1次選考
    • 書類審査(調査書、志望理由書、英語外部試験のスコアを証明する書類)
  • 第2次選考
    • 筆記試験「小論文」
    • 面接

参考:2025年度経済学部英語外部試験利用自己推薦入学試験要項

英語を媒介言語とする授業を積極的に履修できる学生を対象としています。学部が定める基準の英語スコアを満たした受験生が対象です。

英語力に加え、経済学への関心や論理的思考力も評価の対象です。新聞やニュースなどから、事前に経済の基礎知識を深めておきましょう。

SA自己推薦

  • 第1次選考
    • 書類審査(調査書、自己推薦書)
  • 第2次選考
    • 面接

参考:2025年度国際文化学部SA自己推薦入学試験要項

SA自己推薦では、次の言語圏に強い関心を持ち、留学を希望する学生を対象とした入試方式です。

  • ドイツ
  • フランス
  • ロシア
  • 中国
  • スペイン
  • 韓国

語学力ではなく、留学を希望する国への関心や留学の目的を明確に伝えることが重要です。 面接では、その国の文化や歴史への理解を、大学での学びと結びつけて論理的に伝えられるようにしましょう。

「分野優秀者」方式

  • 第1次選考
    • 書類審査
  • 第2次選考
    • 面接

参考:2025年度国際文化学部分野優秀者入学試験要項

「分野優秀者」方式は、次の分野で優れた成果を持っていることが出願の条件です。

  • 言語文化
  • 表象文化
  • 地域研究
  • 情報処理
  • プログラミング

特定の分野において突出した実績やスキルを大学でどう発展させるかを示すことが合格のポイントです。事前に大学のカリキュラムを理解し、自身の成果と結びつけた具体的な学習計画を立てましょう。

商業学科等対象公募推薦

  • 第1次選考
    • 書類審査(推薦書、調査書、志望理由書)
  • 第2次選考
    • 面接

参考:2025年度キャリアデザイン学部商業学科等対象公募推薦入学試験要項

商業高校などを対象とした方式です。高校でのビジネスの学びを大学でどのようにつなげるかを考えておきましょう。

公募推薦

  • 第1次選考
    • 書類審査(推薦書、調査書、志望理由書等)
  • 第2次選考
    • 筆記試験(数学)
    • 面接

参考:2025年度情報科学部公募推薦入学試験要項

志願者には、数学の基礎学力と志望動機や学びへの意欲を論理的に伝えるコミュニケーション力が求められます。

出願時に第一希望・第二希望の学科を選択します。そして大学2年次に比較的自由度の高いカリキュラムのもと、専門分野を深めることができます。情報科学の新たな技術分野への道を開いていく気持ちを持って試験に望むことがポイントです。

法政大学における総合型選抜の合格体験談

ここでは合格のコツも交え、法政大学の総合型選抜に合格した人の体験談を紹介します。

グローバル教養学部に合格したHaruhiさん

S基準、A基準どちらも基本的には書類のみで合否が決まりますが、一部の学生はオンライン面接が行われる場合があります。私も面接を受けた1人です。私は書類を送った時点の学校の成績が、際立った成績ではなく、そこが不安要素の一つでした。その為、もしかしたら面接で学校の成績について質問されるのではないかと思い、事前にどのように答えるか考えていました。なので、少しでも不安がある学生は面接があると思って準備しておくと安心できると思います。

引用:【入試ニュース】合格体験記_Haruhi(総合型選抜自己推薦A基準) :: 法政大学 GIS

書類審査に不安がある場合は、オンライン面接が実施される可能性を考慮しておきましょう。成績や志望動機について明確に答えられるよう準備しておくことが重要です。 面接では、成績に関する質問に対して前向きに説明できるよう、具体的な工夫や努力を伝えましょう。

グローバル教養学部に合格したRioさん

A基準で大切な英語スコアとPersonal statementですが、まず力を入れたのは英語スコアを伸ばすことでした。カナダから帰ってきた高校3年生の夏に初めてIELTSを受けました。そこから1ヶ月集中的に勉強して受験に提出するスコアを取りました。そして、IELTSと並行してPersonal statementに何を書くかを考え始めました。夏は英語スコアの勉強とPersonal statementをバランスよく進めていくことが大切だと思います。

引用:【入試ニュース】合格体験記_Rio(総合型選抜自己推薦A基準) :: 法政大学 GIS

英語スコアの向上とPersonal statementの作成を並行して進め、計画的に対策を行うことが大切です。 短期間でスコアを伸ばすためには、試験形式に慣れ、弱点を補強する集中学習が効果的です。

法政大学を含め、総合型選抜試験の合格体験談をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

法政大学の総合型選抜に合格する対策方法

ここからは法政大学における総合型選抜の試験対策を、3つにまとめて紹介します。

対策法1:外国語の資格・検定を取得する

対策法1:外国語の資格・検定を取得する

法政大学の総合型選抜では、英語外部試験利用自己推薦をはじめ、外国語の資格が評価されます。 また、フランス語・中国語・スペイン語などの資格も、有利に働く場合があります。 

語学資格は、語学力と異文化理解や学びの意欲を示す要素となるため、積極的に取得しておきましょう。

試験対策として、受験する方式の語学要件を確認し、早めに学習を始めることが大切です。 取得後は、志望理由書や面接で、大学での活かし方を明確に伝えるとより強いアピールにつながります。

総合型選抜試験における英検取得の重要性をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

対策法2:志望学部に応じた学力をつける

対策法2:志望学部に応じた学力をつける

学部ごとに異なる試験内容が課されるため、志望学部に応じた学力を身につけることが重要です。 

文学部日本文学科国語(古文・漢文・小論文)が出題されます。幅広い読解力や論述力が求められるのです。
人間環境学部小論文と英語の筆記試験があり、論理的思考力と英語運用能力の両方が必要です。
スポーツ健康学部(理数系)数学・物理・生物・化学の学習成績も評価対象です。 

このように、学部ごとに試験科目や評価基準が異なるため、事前に志望学部の入試要項を確認しておきましょう。

総合型選抜試験における学力試験の特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

対策法3:アドミッションポリシーをもとに面接練習をする

対策法3:アドミッションポリシーをもとに面接練習をする

法政大学の総合型選抜では、面接が重要な選考要素です。各学部のアドミッション・ポリシーに基づいた対策が必要です。

グローバル教養学部(GIS)英語を媒介とした学習への適性が問われます。そのため、英語での質疑応答の可能性も考慮して練習しておきましょう。
人間環境学部環境問題や持続可能な社会に関する関心と学習意欲が評価されます。自身の考えを具体的に伝えられるようにしておく必要があります。
キャリアデザイン学部キャリア形成の意識やこれまでの経験をどのように活かすかを論理的に説明することが求められます。

面接では学部ごとに求められる資質が異なるため、アドミッション・ポリシーを熟読しておくのがおすすめです。ポリシーに沿った受け答えができるように練習することで高評価をえられます。

総合型選抜における面接試験の対策方法をより詳しく知りたい人は、下の記事も参考にしてください。

まとめ

法政大学の総合型選抜は、学部ごとに異なる入試方式があります。外国語スキルや専門知識、課外活動の実績が評価される点が特徴です。

合格するために、志望学部の試験内容を把握し、語学資格の取得・学力向上・小論文対策を計画的に進めましょう。アドミッション・ポリシーを理解した面接対策を行うことで、説得力のある志望動機を伝えられます。

これらのポイントを意識して合格に近づきましょう。

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