浪人生が学校推薦型選抜に合格する全手順【受験可能な大学&当日までの準備】

浪人生が学校推薦型選抜に合格する全手順【受験可能な大学&当日までの準備】

「浪人生でも学校推薦型選抜は受けられるの?」
「受ける条件が厳しかったりするのかな…」

「浪人生でも学校推薦型選抜は受験できる」といった情報を聞き、実際に受けられるのか気になっている人は多いですよね。

「一般選抜より合格できる可能性が高いかも…」そんな推薦のイメージから、受験できるのか、確かめたい人もいるはず。

結論、浪人生でも学校推薦型選抜は受験可能です。ただし、誰もが受けられるものではありません。受験はもちろん、合格には学校推薦型選抜への正しい知識と入念な試験対策が必要です。

そこでこの記事では、浪人生が学校推薦型選抜で志望校に合格する手順を解説します。浪人生が学校推薦型選抜を受験する条件やメリット・デメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 浪人生の学校推薦型選抜を認めている大学はある
  • 一般入試では受かりにくい難関大学合格を目指せる
  • 一般入試と併行して対策する必要がある

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目次

浪人生でも学校推薦型選抜は受けられる

冒頭で触れたとおり、学校推薦型選抜は浪人生も受験可能です。ただし、浪人生が受けられるのは「公募推薦」のみとなります。

※学校推薦型選抜は「指定校推薦」と「公募推薦」に分かれています。

指定校推薦は推薦枠が決まっており、校内選抜を突破した現役生のみが受験できます。公募推薦は推薦枠が決まっていないため現役生でも浪人生でも受けられる推薦制度です。 

また、浪人生の誰もが学校推薦型選抜を受けられるわけではありません。大学ごとに定められている条件を満たしている浪人生のみ、出願が認められています。

参考:文部科学省「令和 7年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」

受験可能な大学であれば、合格のチャンスを増やすことが可能です。学校推薦型選抜は関係ないと決めつけず、志望校の入試要項を確認してみてください。

浪人生が学校推薦型選抜を受けるメリット・デメリット

ここからは浪人生が学校推薦型選抜を受けるメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

「学校推薦型選抜の受験=良いことしかない」といったイメージがある人も多いですよね。ただ、メリットだけでなくデメリットも含めた学校推薦型選抜の特徴をおさえておかないと「ちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しかねません。

3つのメリット

浪人生が学校推薦型選抜を受ける主なメリットは、次の3つです。

  • レベルの高い大学にチャレンジできる
  • 不合格になっても他の受験方式でチャレンジできる
  • 早めに合格が決まるため、入学までの期間を自由に使える

学校推薦型選抜では、学力試験を突破しなくても合格できるため偏差値の高い大学への進学も期待できます。入学したい大学はあるけど現状の実力では合格が難しいという場合には、チャレンジしてみるのがおすすめです。

また、万が一不合格になったとしても受験方式を切り替えて受験することが可能です。学校推薦型選抜は一般入試よりも早い時期に受験日が設けられています。気持ちを切り替えて一般入試に臨む準備をする時間はあるので、「落ちたらどうしよう」という不安を抑えながら受験できるのはメリットです。

無事に合格できれば4月の入学まで自由に使える期間が取れるのもポイントです。受験対策が不要になるため、語学の勉強やアルバイトなどやりたいことにチャレンジできる期間が作れます。

2つのデメリット

浪人生の学校推薦型選抜受験には次のようなデメリットもあります。

  • 不合格に備えて一般入試対策に並行して取り組む必要がある
  • 一般入試で合格した学生との学力差が大きい

学校推薦型選抜は、受けたからといって合格できるとは限りません。落ちてしまったときのことも想定して、一般入試の対策にも力を入れていく必要があります。

ただし、学校推薦型選抜と一般入試では対策する内容が大きく異なります。面接対策と学力対策の両方を進めなければならないため、どちらか一方だけを対策するよりも負担は大きいです。

また、無事に合格できたときにも注意が必要です。他の学生が学力を高めて試験を突破してきている中で、自分は推薦で合格したことになります。少なからず学力差が生じてしまうでしょう。

同じ程度の学力で大学の勉強に臨むためにも、英語や数学など入学後にも必要な科目については合格後でも学習しておくのがおすすめです。

上記を含め、学校推薦型選抜のメリット・デメリットをより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

浪人生の学校推薦型選抜受験に必要な4つの条件

浪人生が学校推薦型選抜を受けるには下記4つの条件を満たす必要があります。

それぞれの条件を詳しく解説します。

条件1:大学が浪人生の出願を認めている

浪人生が学校推薦型選抜を受けるには、志望する大学が出願を認めていることが条件です。

浪人生が学校推薦型選抜を受けられるかどうかは大学によって異なります。学校推薦型選抜を実施している大学でも、現役生の受験しか許可していないところもあるので注意が必要です。

まずは志望校の学校推薦型選抜の募集要項を確認してみましょう。年度によって異なるケースもあるので、大学の公式ホームページから最新年度の情報を確認するのがおすすめです。

条件2:卒業年度が大学の指定期間内にある

大学が指定している期間内で卒業していなければ、浪人生が学校推薦型選抜を受験することはできません。

大学によっては卒業後1年以内の人に限り、浪人生の学校推薦型選抜受験を認めているところもあります。定めている期間は大学の学校推薦型選抜募集要項に明記されています。事前に必ず確認しておきましょう。

中には指定期間を設けていない大学もあります。募集要項では判断ができない場合には、勝手に解釈せずに直接大学の入試課に問い合わせて確認してください。

条件3:出願要件の評定平均を超えている

浪人生が学校推薦型選抜で受験する場合、出願要件として提示されている評定平均を超えていることも条件の一つです。

浪人生の場合には既に学校を卒業しているため、卒業した学校に問い合わせて評定平均を確認します。在学中の評定平均は、成績証明書で確認できるので学校を依頼しましょう。

口頭での確認や記憶をたどって確認するだけでは、正確な数値かどうかの判断がつきません。少し手間はかかりますが、きちんと成績証明書を発行して確認を取りましょう。

学校推薦型選抜の受験に必要な評定平均の目安をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

条件4:学校長からの推薦がもらえる

卒業した高校の学校長から推薦状がもらえることも、浪人生が学校推薦型選抜に出願する際の条件です。

推薦状には在学期間中の活動記録や学業成績が記載されています。在学期間、通常通り学生生活を送って卒業していれば基本的には発行してもらうことが可能です。特別に秀でた成績や成果を出していなくても推薦は受けられるので、安心して依頼してください。

ただし、提出直前に依頼してもスムーズに作成してもらえないことがあります。期日には余裕を持って学校側にお願いしましょう。

上記を含め、学校推薦型選抜の受験条件をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

浪人生が受験できる学校推薦型選抜の採用大学一覧

私立北海道科学大学/東北学院大学/東北医科薬科大学/国際医療福祉大学/獨協医科大学/獨協大学/文教大学/文京学院大学/神田外語大学/千葉工業大学/青山学院大学/亜細亜大学/大妻女子大学/学習院大学/北里大学/共立女子大学/杏林大学/慶應義塾大学/國學院大學/駒澤大学/順天堂大学/上智大学/昭和大学/昭和女子大学/専修大学/拓殖大学/中央大学/津田塾大学/帝京大学/東海大学/東京工科大学/東京電機大学/東京農業大学/東邦大学/東洋大学/日本大学/日本獣医生命科学大学/日本女子大学/法政大学/東京都市大学/明治大学/明治学院大学/早稲田大学/麻布大学/神奈川大学/神奈川工科大学/金沢工業大学/愛知大学/愛知学院大学/愛知工業大学/愛知淑徳大学/金城学院大学/椙山女学園大学/中京大学/中部大学/南山大学/藤田医科大学/名城大学/京都外国語大学/京都産業大学/京都女子大学/京都薬科大学/同志社大学/同志社女子大学/佛教大学/龍谷大学/大阪医科薬科大学/関西大学/近畿大学/摂南大学/甲南大学/甲南女子大学/神戸学院大学/神戸女学院大学/武庫川女子大学/広島経済大学/広島修道大学/広島国際大学/久留米大学/産業医科大学/岩手医科大学/東京女子医科大学/日本大学/愛知医科大学/関西医科大学/近畿大学/兵庫医科大学/久留米大学/産業医科大学/福岡大学
国公立旭川医科大学/北海道教育大学岩見沢校/岩手大学/秋田大学/茨城大学/東京大学/東京学芸大学/東京科学大学/一橋大学/上越教育大学/新潟大学/福井大学/信州大学/岐阜大学/愛知教育大学/名古屋工業大学/滋賀医科大学/京都大学/京都工芸繊維大学/大阪大学/神戸大学/兵庫教育大学/奈良女子大学/島根大学/徳島大学/鳴門教育大学/九州工業大学/長崎大学/宮崎大学/鹿児島大学/鹿屋体育大学/公立はこだて未来大学/国際教養大学/川崎市立看護大学/横浜市立大学長野大学/長野県立大学/岐阜薬科大学/静岡文化芸術大学/名古屋市立大学京都府立医科大学/神戸市看護大学/奈良県立医科大学/和歌山県立医科大学北九州市立大学/熊本県立大学/名桜大学

浪人生の学校推薦型選抜受験を認めている大学は全国に存在します。

ここからは次の学校別に、浪人生が受験できる学校推薦型選抜の採用大学を紹介します。

私立

浪人生が学校推薦型選抜を受けることを認めている私立大学は、次のとおりです。

地域大学名
北海道北海道科学大学
東北東北学院大学/東北医科薬科大学/岩手医科大学
関東国際医療福祉大学/獨協医科大学/獨協大学/文教大学/文京学院大学/神田外語大学/千葉工業大学/青山学院大学/亜細亜大学/大妻女子大学/学習院大学/北里大学/共立女子大学/杏林大学/慶應義塾大学/國學院大學/駒澤大学/順天堂大学/上智大学/昭和大学/昭和女子大学/専修大学/拓殖大学/中央大学/津田塾大学/帝京大学/東海大学/東京工科大学/東京電機大学/東京農業大学/東邦大学/東洋大学/日本大学/日本獣医生命科学大学/日本女子大学/法政大学/東京都市大学/明治大学/明治学院大学/早稲田大学/麻布大学/神奈川大学/神奈川工科大学/関東東京女子医科大学/日本大学
中部金沢工業大学/愛知大学/愛知学院大学/愛知工業大学/愛知淑徳大学/金城学院大学/椙山女学園大学/中京大学/中部大学/南山大学/藤田医科大学/名城大学/愛知医科大学
近畿京都外国語大学/京都産業大学/京都女子大学/京都薬科大学/同志社大学/同志社女子大学/佛教大学/龍谷大学/大阪医科薬科大学/関西大学/近畿大学/摂南大学/甲南大学/甲南女子大学/神戸学院大学/神戸女学院大学/武庫川女子大学/関西医科大学/近畿大学/兵庫医科大学
中国・四国広島経済大学/広島修道大学/広島国際大学
九州・沖縄久留米大学/産業医科大/久留米大学/産業医科大学/福岡大学

国公立と比較すると私立大学は浪人生の学校推薦型選抜を認めているところが多くあります。大学数の多い関東圏は特に多く存在しているのが特徴です。早慶上智やGMARCHなどの人気の高い大学群でも多く採用しています。

志望校が受験を認めている場合には、ぜひ学校推薦型選抜でのチャレンジも検討してみてください。

国公立

国立・公立別に浪人生が学校推薦型選抜受験できる大学をまとめました。

【国立大学】

地域大学名
北海道旭川医科大学/北海道教育大学岩見沢校
東北岩手大学/秋田大学
関東茨城大学/東京大学/東京学芸大学/東京科学大学/一橋大学
中部上越教育大学/新潟大学/福井大学/信州大学/岐阜大学/愛知教育大学/名古屋工業大学
近畿滋賀医科大学/京都大学/京都工芸繊維大学/大阪大学/神戸大学/兵庫教育大学/奈良女子大学
中国・四国島根大学/徳島大学/鳴門教育大学
九州・沖縄九州工業大学/長崎大学/宮崎大学/鹿児島大学/鹿屋体育大学

【公立大学】

地域大学名
北海道公立はこだて未来大学
東北国際教養大学
関東川崎市立看護大学/横浜市立大学
中部長野大学/長野県立大学/岐阜薬科大学/静岡文化芸術大学/名古屋市立大学
近畿京都府立医科大学/神戸市看護大学/奈良県立医科大学/和歌山県立医科大学
九州・沖縄北九州市立大学/熊本県立大学/名桜大学

私立大学と比べて、大学の数自体が少ないため受験できるところは多くありません。しかし、東京大学や一橋大学など最難関の大学も受験可能なのが特徴です。

合格のチャンスを増やせるので、志望大学が含まれているようであれば挑戦してみるのが良いですよ。

浪人生が学校推薦型選抜で志望校に合格する手順

ここからは浪人生が学校推薦型選抜で志望校に合格する手順を、3つにまとめて解説します。

  1. 学校に必要な書類を用意してもらう
  2. 出願時に提出する書類を揃える
  3. 志望校に適した試験対策をする

1.学校に必要な書類を用意してもらう

はじめに、在籍校から学校推薦型選抜に必要な下記の書類を用意してもらいましょう。

  1. 成績証明書
  2. 学校長の推薦状
  3. 調査書

いずれも出願時に提出が必須となる書類です。現役の学生も同じタイミングで受験することになるため、発行するのに時間がかかることがあります。出願予定がある場合には、早めに問い合わせて依頼しておくことが大切です。

また、学校によっては事前に予約が必要な場合もあります。まだ出願を検討している段階でも、具体的なスケジュールや依頼方法を学校に事前に問い合わせて確認しておけると安心です。

調査書や推薦書といった学校から用意してもらう学校推薦型選抜の受験に必要な書類をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

2.出願時に提出する書類を揃える

続いて、浪人生が学校推薦型選抜に出願する際に提出する書類を揃えましょう。

学校推薦型選抜に出願するには、各大学で定められている提出書類の作成が必要です。学校によって用意するべき書類は異なりますが、主に以下を提出するよう求められます。

【出願時に提出する主な書類】

書類概要
志望理由書受験生の入学意欲を確認するための書類。なぜその大学・学部・学科を志望しているのかを具体的に記述する。
自己推薦書大学の求める学生像と一致するかを確認するための書類。自分の強みなど、いかに自分が大学にとって必要な人物かを伝える。
活動報告書学業以外の活動で得た経験や知識を伝える書類。価値観や潜在能力などの学力以外の個性を表現する。
事前課題大学が受験生の能力を図るために課すもの。学科研究や自分の意見を述べる小論文などが多い。
申込書大学がアドミッションポリシーとの一致度を測る一次審査の資料。面接や調査書と内容の整合性を取る基準に使われる。入学願書や志望理由書・活動報告書・推薦書・調査書などが当てはまる

学力以外の能力も重視した入試のため、提出する書類の評価によって合否が大きく変わってきます。いずれも質の高い状態で提出できるよう、十分に時間をかけて取り組むことが重要です。

学校推薦型選抜における志望理由書や申込書の書き方を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

3.志望校に適した試験対策をする

出願まで終えたら、最後に志望校の試験内容に合わせた対策を行いましょう。

学校推薦型選抜を受ける際、志望校によって試験対策の内容が異なります。学校推薦型選抜は「推薦」という名前がついているため試験は「面接のみ」というイメージを持たれがちです。

もちろん面接のみで合否を判断する大学もありますが、中には学力試験が設けられているケースもあるのが実状です。大学によって試験内容はさまざまなので、志望校が決まったら必ず確認しましょう。

試験を実施する大学を受ける場合には、過去5年分ほどを目安に繰り返し演習を行いましょう。試験の出題傾向を把握しておければ、当日も落ち着いて問題に取り組めるようになります。一般入試とは難易度や出題傾向が異なる場合が多いため注意が必要です。

学校推薦型選抜の対策方法をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

まとめ

この記事では、浪人生の学校推薦型選抜について解説しました。

大学によっても差はありますが、記事の中でも紹介してきたように浪人生でも学校推薦型選抜を受けることは可能です。ただし、受験するにはメリットとデメリットがあります。両方の面を把握したうえで、受験するかどうかを慎重に判断しましょう。

受験する場合には、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることが大切です。卒業した学校との連携が必要になりますので、細かく確認しながら受験に臨みましょう。

学校推薦型選抜に受かる人・落ちる人それぞれの特徴を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

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