
「学習院大学の公募推薦って誰でも受けられるの?」
「難易度高いのかな?」
「対策はどうすればいい?」
公募推薦で学習院大学を受験しようと考えているものの、詳細な情報が少なく試験のイメージが湧かない人は多いですよね。
学習院大学の公募試験へ合格するには、表面的な試験対策だけでは十分とは言えません。学部ごとの出願条件や過去の倍率を把握し、大学の求める人物像に合った状態で挑むことが必要です。
そこで本記事では試験内容や出願条件を交え、学習院大学・公募制推薦入試の特徴を解説します。合格者の体験談や対策方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 選考は第1次選考と第2次選考
- 実施学部は6学部
- 提出書類は志望理由書、活動報告書、推薦書、調査書など
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学習院大学の公募制推薦入試とは?

学習院大学の公募制推薦入試は、一般入試では測れない学修意欲や論理的思考力を評価する入試方式です。一般選抜とは異なった観点から受験生の資質・能力を判断し、大学にふさわしい人材を選抜します。
第1次選考で高校の活動実績などが書類で確認されます。第2次選考では、学部独自の小論文や面接試験が行われます。
学習院大学は公募制推薦を6学部で実施しています。対象は次の学部です。
- 法学部
- 経済学部
- 文学部
- 理学部
- 国際社会科学部
- 国際文化交流学部(2026年4月新設)
2026年4月、学習院大学は学習院女子大学を統合し、国際文化交流学部を新設しました。2027年度入試でも公募制推薦が実施されるため、選択肢がさらに広がっています。
入試スケジュール
2027年度の公募制推薦入試は、11月出願・12月選考・12月合格発表の流れで進みます。出願締切は2026年11月6日ごろです。第1次選考の合格発表は11月14日ごろ、第2次選考は11月30日ごろに実施予定です。
参考までに、2026年度入試のスケジュールは次のとおりでした。
| 出願期間 | 11月上旬 |
| 第2次選考 | 12月上旬 |
| 合格発表日 | 12月中旬 |
出願期間は数日間と短く、書類の準備が遅れると間に合いません。夏休み中には志望理由書の下書きを完成させましょう。
正確な日程は年度ごとに変わります。学習院大学の公式入試情報ページで最新の募集要項を必ず確認してください。
併願可否
学習院大学の公募制推薦入試は、専願制です。全学部の公募推薦の出願資格に「合格した場合は入学を確約できる者」と記載されています。
つまり、公募制推薦に合格した場合は学習院大学への入学が確定します。出願時点で「学習院大学が第一志望」であることが前提の入試方式です。
学習院大学の学校推薦型選抜内での複数学部への同時出願も認められていません。志望学部を1つにしぼって出願しましょう。
ただし不合格だった場合は、一般選抜での再挑戦が可能です。共通テスト・一般選抜の試験は1月下旬から開始されることが多いため、公募推薦に落ちた後でも受験対策を効率よく進められます。
学習院大学・公募制推薦入試の試験内容

学習院大学の公募制推薦入試は、下記2つの試験にわかれています。
第1次選考(書類審査)の通過者が、上記の第2次選考に進めます。各試験を詳しく解説します。
小論文・筆記試験
第2次選考では、一部を除き小論文や筆記試験が課されます。一般入試の点数だけでは測れない、論理的思考力などを深く評価するためです。各学部の傾向は次のとおりです。
- 法学部:英語と論述問題が出題され、語学力や表現力が総合的に問われます。
- 経済学部・文学部:小論文が実施され、高い文章構成力が必須です。
- 理学部:基礎学力筆記が行われ、理数系の確かな基礎力が求められます。
- 国際社会科学部:独自に英語を用いたグループワークが実施されます。
暗記ではなく、テーマに対して自分の意見を的確に述べる訓練をしましょう。対象学部の募集要項から、最新の出題傾向や形式を必ず確認してください。
面接試験
ほとんどの学部において、最終的な人物評価として面接試験が行われます。提出した志望理由書などの内容について深く質問し、学習意欲を確認するためです。
面接では志望理由書をもとに、学習院大学で何を学びたいのかが問われます。たとえば、下記のようなことが聞かれます。
- 文学部(日本語日本文学科・国際文化交流学部):専門知識を問う口頭試問が実施されます。
- 国際社会科学部:英語力だけでなく多様な人と関わる対話力も評価されます。
アドミッション・ポリシーを理解し、志望理由を自分の言葉で論理的に説明できるようにしましょう。想定される質問への回答を十分に準備し、学校の先生などと本番を想定した模擬面接を何度も繰り返してください。
学習院大学・公募制推薦入試の出願条件

学習院大学・公募制推薦入試の出願条件は、学部・学科により大きく異なります。とくに評定平均・英語資格・科目指定の3点を事前に確認しましょう。
各学部の出願条件と選考内容は次のとおりです。
| 学部・学科 | 全体の評定 | 科目指定・英語資格 | 第1次選考 | 第2次選考 |
|---|---|---|---|---|
| 法・政治 | 3.8以上 | 英検準1級/CSE2304等 | 書類審査 | 英語、論述問題、面接 |
| 経済・経済 | 3.8以上 | 数学ⅠⅡA 4.0以上 | 書類審査 | 小論文、面接 |
| 経済・経営 | 4.0以上 | 数学ⅠⅡA 3.8以上 | 書類審査 | 小論文、面接 |
| 文・史学科 | 4.0以上 | – | 書類審査 | 小論文、面接 |
| 文・日本語 | 4.2以上 | 英語4.4以上、国語4.4以上 | 書類審査 | 小論文、口頭試問 |
| 理・生命科学 | 4.0以上 | 数学・理科 4.0以上 | 書類審査 | 基礎学力筆記、面接 |
| 国際社会科学 | 規定なし | 英検準1級/IELTS5.5等 | 書類審査 | 英語GW、面接 |
| 国際文化交流 | 3.5以上 | – | 書類審査 | 小論文、口頭試問 |
文学部日本語日本文学科では全体4.2以上かつ英語4.4以上が求められます。法学部や国際社会科学部では英検準1級レベルの英語資格が必須です。
英検以外にも、TOEFL iBTやIELTS、GTECなど複数の英語試験が利用できます。自分に合った試験で基準スコアを早めにクリアしましょう。
2027年度入試ではTOEFL iBTのスコア体系改訂にともない、英語外部試験の基準が変更されました。手元の証明書の受験日を必ず確認してください。
学校推薦型選抜の受験条件をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

学習院大学・公募制推薦入試の出願に必要な書類

学習院大学・公募制推薦入試の出願には、次の4種類の書類が必要です。
それぞれ詳しく解説します。
志望理由書

合否を左右する重要な書類が、志望理由書です。面接での重大な評価基準にもなるため、論理的で説得力のある構成が求められます。
アドミッション・ポリシーへの理解を深め、学習院大学を選ぶ決定的な理由を書きましょう。将来の長期的な目標と、大学の特定のゼミや研究内容がどう結びつくかを具体的に示します。ただの熱意だけでなく、これまでの経験に基づく根拠となるエピソードを交えることが重要です。
提出直前になって焦らないよう、早めに情報収集を行い下書きの作成に取り掛かりましょう。学校の先生などに添削してもらい、客観的な視点で何度も書き直して完成度を高めることが大切です。
学校推薦型選抜における志望理由書や申込書の書き方を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
活動報告書

高校時代の取り組みを強力にアピールするための書類が、活動報告書です。学校の成績だけでは十分に伝わらない、主体的な行動力や継続力を評価してもらいます。
活動報告書には、取得した国家資格や部活動での大会実績などを詳細かつ正確に記載します。生徒会活動や地域のボランティア等、学外での積極的な課外活動も高く評価されます。
過去の活動から何を学び、その経験を大学の学びにどう活かすかを意識してまとめましょう。書ける内容を高校入学時まで丁寧に遡り、事実に基づいた客観的な説得力を持たせることが大切です。
活動を正式に証明する賞状などの添付が必要かどうかも、募集要項で事前に確認しましょう。
推薦書および調査書

出願には学校長が公式に発行する推薦書および調査書が必要です。高校での毎日の学習状況や総合的な人物像を、客観的に評価した公式の証明となる重要な書類です。
推薦書と調査書は、出願者本人が作成するものではなく、在籍する高校側に作成を依頼しなければなりません。出願期間に合わせて確実に準備してもらえるよう、担任の先生へできるだけ早く依頼してください。
指定の専用フォーマットがあるため、募集要項を確認して大学側へ提出しましょう。厳封されたまま提出するルールなど、開封無効となる細かな規定も十分に確認することが不可欠です。
特に調査書は発行までに日数を要するケースが多いため、確実なスケジュール管理が必要です。
調査書や推薦書といった学校から用意してもらう学校推薦型選抜の受験に必要な書類をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。


英語資格・検定試験の成績証明書
英語資格・検定試験の成績証明書は、出願条件を満たしていることを客観的に証明する書類です。法学部や国際社会科学部などでは、指定された資格スコアが必須の出願条件になっています。
英検であれば合格証書の写しや、IELTS等の公式なスコアシートを確実に提出します。学部や学科ごとに求められるスコアや級が細かく異なるため、手元の証明書と慎重に照らし合わせましょう。
資格によっては有効期限が定められているため、事前の正確な確認も欠かせません。取得時期が出願要件を満たしているか、早急に募集要項と照らし合わせてチェックしておきましょう。
万が一紛失している場合は、再発行に時間がかかるため手続きが必要です。
学習院大学・公募制推薦入試の倍率

学習院大学・公募制推薦入試における、2025年度の倍率は次のとおりです。文学部が最も高く、英語英米文化学科は4.3倍に達しています。
| 学部 | 学科 | 倍率 |
|---|---|---|
| 法学部 | 政治学科 | 2.0倍 |
| 経済学部 | 経済学科 | 1.7倍 |
| 経済学部 | 経営学科 | 2.4倍 |
| 文学部 | 史学科 | 3.9倍 |
| 文学部 | 英語英米文化 | 4.3倍 |
| 文学部 | 哲学科 | 2.8倍 |
| 理学部 | 数学科 | 1.6倍 |
| 理学部 | 生命科学科 | 2.3倍 |
| 国際社会科学部 | 国際社会科学 | 1.9倍 |
学習院大学の公募制・総合型選抜は全体で1.3〜4.6倍が直近の目安です。文学部は全体的に倍率が高く、激戦の学部といえます。
一方で理学部数学科や経済学部経済学科は比較的低い水準です。ただし出願条件が厳しいため、倍率が低い学部でも油断はできません。倍率は年度ごとに変動するため、過去数年分の推移をあわせて確認しましょう。
学校推薦における倍率についてもっと詳しく知りたい人は、次の記事も参考にしてください。
受かりやすい学部・学科
倍率だけで比べると、理学部数学科(1.6倍)と経済学部経済学科(1.7倍)が狙い目に見えます。理学部や経済学部は比較的倍率が落ち着く傾向にあります。
ただし理学部は数学・理科の評定4.0以上が必要です。経済学部は数学ⅠⅡAの評定基準が設けられています。出願のハードル自体が高いため、条件を満たせる受験生が限られた結果として倍率が下がっている面もあります。
国際文化交流学部は全体の学習成績の状況3.5以上で出願でき、英語資格も必須ではありません。2026年に新設されたばかりのため、志望者の動向を注視する価値があります。
「受かりやすいか」を倍率だけで判断するのは危険です。自分の評定や活動実績と照らし合わせ、最も強みを発揮できる学部を選びましょう。
学校推薦型選抜に受かる人・落ちる人それぞれの特徴を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

落ちた場合の原因・対処法
学習院大学の公募推薦に落ちる原因は、主に次の3つです。
- 志望理由書の内容がアドミッション・ポリシーと合っていない
- 小論文で論理的な文章構成ができていない
- 面接で志望動機を自分の言葉で説明できていない
とくに多いのが「なぜ学習院大学なのか」を具体的に語れないケースです。志望理由の深掘り不足は書類・面接の両方に響きます。
不合格になった場合でも、一般選抜での再挑戦は可能です。学習院大学における一般選抜の倍率を確認し、得意科目を活かして合格を狙えます。
12月以降に出願できる大学を探し、他大学の公募推薦で合格を狙う方法もあります。公募推薦で培った面接力や書類作成の経験は、他の推薦入試でも十分に活かせます。
学校推薦型選抜に落ちたらどうすればいいのか、不合格後に志望校を目指す具体的な動き方を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

学習院大学・公募制推薦入試の合格体験談

実際に公募推薦や指定校推薦などで学習院大学に合格した先輩のリアルな体験談を紹介します。
学校推薦型選抜(公募推薦)で学習院大学文学部に合格したNさん
小論文は、単なる知識の暗記ではなく、論理的な思考力、構成力、表現力が問われる科目です。段階的に学習を進めていくことが大切です。質の高い文章に触れ、 新聞の社説、大学教授や専門家による論考、質の高い書籍などを読み、論理的な文章の構成や表現方法を学びましょう。書くことに慣れる: 添削を受けるだけでなく、積極的に様々なテーマで小論文を書いてみることが重要です。
引用:パスナビ
まずは専門的な文章を読んで良質な語彙を増やすことから始めましょう。週に1回は必ず過去問などを利用して実践的な記述訓練を積むのも、おすすめです。
学校推薦型選抜(指定校推薦)で学習院大学文学部に合格したNさん
推薦入試を視野にいれていたため、学校の定期試験はとても重要でした。模試とは異なり、ある程度の範囲が決められていたので、試験ごとに範囲に集中して取り組みました。授業で配られるプリントや教科書が重要だったように思います。英語は英検の勉強をしていたので、長文読解に活かすことができました。数学が苦手でしたが、先生や数学が得意な友達に聞いて、解き方を教えてもらいました。
引用:パスナビ
学習院大学の公募推薦を目指す場合は、基礎となる評定平均を高く保つため、日々の授業態度や定期テスト対策が欠かせません。苦手科目から逃げず、周囲のサポートを積極的に活用して早期に弱点を克服する努力を続けましょう。
【試験別】学習院大学・公募制推薦入試の対策方法

ここからは次の試験別に、学習院大学・公募制推薦入試の合格に向けた対策方法を解説します。
書類対策
出願書類は合否の第一関門となるため、自己分析による事前の入念な準備が必要です。
学習院大学が求める人物像であるアドミッション・ポリシーと、自身のこれまでの強みを完全に照合させましょう。そのためには、大学のシラバスを詳しく調べ、特定のゼミや教授の大切な研究内容まで深くリサーチすることが重要です。
「学習院大学の雰囲気が好き」などという漠然とした理由ではなく、入学後にどのような専門的な学問を探求したいのかを具体的に言語化します。
高校時代の様々な活動実績と志望理由に確かな一貫性を持たせ、第三者も納得する唯一無二で説得力のある書類を完成させましょう。
小論文・筆記試験対策
第2次選考の小論文や筆記試験を確実に突破するには、学部独自の出題傾向に合わせた個別対策が不可欠です。学部や学科ごとに求められる基本的な基礎学力や、論理的思考力の方向性が異なるためです。
経済学部では数学的知識を用いた思考力が問われ、文学部では高度で正確な論述力が要求されます。対策としては、志望する学部の過去問を最低でも過去5年分は解き、特殊な出題形式に慣れることが効果的です。
書き上げた解答は、学校の先生や塾の講師等から客観的な添削を受けます。指摘された自身の弱点を改善して、解答の質を高めましょう。
小論文試験の対策方法についてより詳しく知りたい人は、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。

面接対策
面接試験では、想定外の鋭い質問にも落ち着いて論理的に答える高度な対応力と自己表現力が求められます。第1次選考で提出した志望理由書の深い内容確認だけでなく、専門性を問う多角的な質問が多く出題されるからです。
文学部や国際文化交流学部などで実施される「口頭試問」では、学科の専門領域に関する基礎的な理解度が厳しく評価されます。提出した書類のコピーを何度も読み込み、どんな角度から質問されても自分の言葉で明確に答えられるよう内容を整理しましょう。
学校の先生と本番さながらの張り詰めた模擬面接を繰り返し経験し、言葉のキャッチボールを日頃から鍛えることが大切です。
推薦入試の面接についてもっと詳しく知りたい人は、次の記事も参考にしてください。

まとめ
学習院大学の公募制推薦入試について、各学部の出願条件や具体的な試験内容から、実践的な対策方法まで解説しました。学習院大学の公募制推薦は、受験生の学修意欲や論理的な思考力などが総合的に高く評価される入試方式です。
難易度や倍率が高い学部もありますが、決して合格が不可能な試験ではありません。公式の募集要項を隅々まで読み込み、求める人物像と自分の強みを結びつけることが合格への第一歩です。日々の学校の授業を大切にし、小論文や面接の実践的な対策を早めにスタートさせましょう。
この記事で紹介した対策ポイントを参考に、自信を持って学習院大学の公募制推薦入試に挑戦してください。




