
「立教大学の自由選抜入試はどんな試験なんだろう?」
「倍率が高かったりするのかな…」
立教大学における総合型選抜の1つ「自由選抜入試」に興味があるものの、どんな試験なのかイメージが湧かない人は多いですよね。
立教大学の自由選抜入試は志望学部に関連する能力や、学業以外で培った個性を評価する入試方式です。独自性が強い入試のため、十分に対策しないまま試験に臨んでは「もっとちゃんと準備すればよかった…」と後悔しかねません。
そこで本記事では出願条件や倍率も交え、立教大学・自由選抜入試の特徴を解説します。合格者の体験談や試験別の対策法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、立教大学における総合型選抜の全体像を詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

- 12学部から選んで受験できる
- 1学部のみの出願が認められている
- 他大学・一般選抜と併願できる
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立教大学の自由選抜入試とは?
立教大学の自由選抜入試は、書類審査や面接などを通じて、受験生の個性や能力を多角的に評価する入試制度です。
志望学部に関連する高い能力を持つ人や、学業以外の活動で優れた個性を持つ人が対象となります。
重要なのは、立教大学の教育目的を深く理解し「この大学で学びたい」という強い熱意を持っていることです。書類審査や面接などを通して、その能力や意欲を多面的・総合的に評価し、選抜が行われます。
立教大学の自由選抜入試は、自分の持つ可能性を信じ、立教大学で大きく成長したいと考える人に開かれた入試方式なのです。
12学部で受験可能
立教大学の自由選抜入試は、多くの学部で実施されています。文系・理系を問わず、自分の興味や関心に合わせて、下記の12学部から志望学部を選んで受験できます。
- 文学部
- 異文化コミュニケーション学部
- 経済学部
- 経営学部
- 理学部
- 社会学部
- 法学部
- 観光学部
- コミュニティ福祉学部
- 現代心理学部
- スポーツウェルネス
- 環境学部
上記に、多様な学問分野に挑戦できるのが、自由選抜入試の大きな魅力です。まずは自分が本当に学びたいことは何かを考え、どの学部に進みたいのかをじっくりと検討することから始めましょう。
平均倍率は約4.9倍
立教大学の自由選抜入試の平均倍率は、約4.9倍です。平均倍率はあくまで全体の平均値に過ぎません。学部によって倍率は大きく異なり、人気の学部ではさらに厳しい競争が待っています。
下表に、学部ごとの志願者数・合格者数・倍率をまとめました。自分が志望する学部がどのくらいの倍率なのか、確認しておきましょう。
学部 | 倍率 |
---|---|
文学部 | 約3.1倍 |
異文化コミュニケーション学部 | 5.9倍 |
経済学部 | 11.1倍 |
経営学部 | 3.8倍 |
理学部 | 3.5倍 |
社会学部 | 12.3倍 |
法学部 | 3.4倍 |
観光学部 | 6.2倍 |
コミュニティ福祉学部 | 5.3倍 |
現代心理学部 | 4.9倍 |
スポーツウエルネス学部 | 4.3倍 |
表を見ると社会学部と経済学部の倍率が特に高く、10倍を超える厳しい競争であることがわかります。
一方で、文学部や法学部のように、比較的倍率が落ち着いている学部もあります。
学部によって難易度に大きな差があるのが、自由選抜入試の大きな特徴なのです。
他大学における総合型選抜の倍率をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

書類審査・面接・小論文・総合問題が試験内容
立教大学の自由選抜入試は、学部・学科によって試験内容が大きく異なります。書類審査だけでなく、面接や小論文、学部独自の総合問題などを組み合わせることで、受験生の能力や個性を多角的に評価するのです。
主な試験内容として下記4つが実施されます。
試験内容 | 概要 |
---|---|
書類審査 | 活動報告書や志望理由書といった提出書類を通して、高校時代の経験や学びへの意欲が評価されます。自分の強みや大学で学びたいことを、説得力をもって伝える準備が不可欠です。 |
面接 | 個別面接やグループディスカッションなど、形式は学部によって様々です。提出書類の内容を深掘りされたり、研究成果のプレゼンテーションを求められたりすることもあります。コミュニケーション能力や論理的思考力が問われる重要な試験です。 |
小論文 | 与えられたテーマや課題文に対し、自分の考えを論理的に記述する能力が求められます。読解力や構成力はもちろん、学部に関連する分野への知的好奇心や独自の視点も評価の対象となります。 |
総合問題 | 学部・学科の専門分野に関連する、独自の試験が課されることもあります。例えば経済学部では、現代の政治や経済に関する知識・関心、基礎的な数学的分析能力が問われます。志望する学部の専門性を深く理解しておくことが重要です。 |
合格を勝ち取るには、志望する学部の試験内容を把握し、試験内容に合わせた準備を進めることが重要です。
立教大学・自由選抜入試の出願条件
立教大学の自由選抜入試は、学部によっては全体の評定平均値や、特定科目の履修が求められます。
文学部のように、評定平均や英語資格が不要なケースもあります。 出願のルールは学部・学科によって大きく異なるため、事前の確認が不可欠です。
また、大学内での併願はできませんが、他大学や一般選抜との併願は可能です。 出願条件を理解して、受験計画を立てましょう。
出願は1学科
自由選抜入試に出願できるのは、1つの学部・学科のみです。立教大学内で複数の学部・学科を同時に受験する「学内併願」は認められていません。
そのため、数ある学部の中から「ここで学びたい」と思える一つの場所を、真剣に選び抜く必要があります。
各学部のカリキュラムや研究内容を深く調べ、自分の興味・関心や将来の目標と本当に合っているのかを、見極める作業が不可欠です。
他大学・一般選抜との併願は可能
立教大学の自由選抜入試は、他大学の総合型選抜や学校推薦型選抜と併願が可能です。合格した場合に必ず入学しなければならない「専願」ではありません。立教大学内の一般選抜とも併願できます。
自由選抜入試で挑戦しつつ、一般選抜も受験することで、合格のチャンスを大きく広げられるのは大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、併願先の大学によっては専願を条件としている場合もあります。受験スケジュールを組む際は、必ず他大学の入試要項も確認するようにしてください。
併願可能な大学について詳しく知りたい人は、次の記事も参考にしてみましょう。

立教大学の自由選抜入試におけるアドミッションポリシー
アドミッションポリシーとは、大学が「どのような学生に入学してほしいか」を示す、大学からのメッセージです。
自由選抜入試の対策においてアドミッションポリシーを理解することは、志望理由書や面接で一貫性のあるアピールをするために必要です。
立教大学は、自由選抜入試のアドミッションポリシーを次のように定めています。
立教大学は、「立教大学の使命」「教育の理念」「教育の目的」に賛同し、正課教育および正課外教育において積極的に学ぶ意志があり、学士課程を4年間で修了するために必要な資質・能力を有する学生を求める。多様な学生を迎え、互いの学び合いを促すことを目指して、様々な入試種別を用意している。
引用:立教大学の教育目的と各種方針 | 立教大学
立教大学のアドミッションポリシーでは、受験生の「専門性や個性」「大学への理解」「学習意欲」を重視していると言えます。
自分の持つ能力や個性が、立教大学の教育方針とどのように合致し、入学後にどう貢献できるのかを、熱意をもって示すことが合格の鍵です。
アドミッションポリシーについてさらに詳しく知りたい、どうアピールに繋げれば良いか分からない人は、次の記事も参考にしてください。

立教大学・自由選抜入試の合格体験談
ここからは立教大学に合格した先輩たちの体験談を紹介します。
自由選抜入試の対策に通じる点で参考になる点から、今回は一般選抜合格者の体験談も紹介します。
なお、二人の合格者には次のような共通点が見られます。
- オープンキャンパスに参加し、大学への理解を深めている
- 部活動と両立するため、スキマ時間を有効活用している
- 自分なりの方法でモチベーションを維持している
合格した先輩の体験談からは、憧れだけでなく、具体的な行動や工夫が合格に繋がっていることがわかります。
自由選抜入試で文学部に合格したまーみーさん
志望校について
引用:パスナビ立教大学
立教大学に行こうと思ったのは、私は色んな人と1つのものを作り上げるというのが好きで、演劇研究会というサークルに入りたかったからです。学部を選んだきっかけは、オープンキャンパスに行った際に体験授業を受けたのですが、その時の教授の論文が面白くて、もっと話を聞きたいと思ったことです。あとは、私が日本語の表現に惚れてしまったという理由もあります。
受験生へのメッセージ
受験って大変ですよね。私も去年同じ気持ちでした。親からの期待、試験までのタイムリミット、授業や部活を両立するというストレス…。嫌になって逃げてしまいたくなりますよね。でも、自分が本気でその道に進みたいと思っているあなたなら、立ち向かえるはずです。自分を見失わず、今に生きてください。あなたを応援しています。
オープンキャンパスでの体験授業といった具体的なエピソードが、強い志望動機に繋がっています。自由選抜入試の書類や面接では、自分だけの実体験に基づいた熱意が、他の受験生との大きな差別化ポイントになるのです。
一般選抜で経済学部に合格したはるきさん
学習のスケジュール
引用:パスナビ立教大学
受験勉強を効率的に進めるためには、平日と休日で学習スケジュールを工夫することが大切です。平日は学校や部活動で忙しいため、スキマ時間を活用しましょう。通学時間に英単語や歴史の暗記を行い、帰宅後は短時間でも集中して勉強します。特に、授業の復習を優先し、寝る前に軽く見直すと効果的です。休日は長時間の勉強が可能なので、科目ごとに時間を分けて計画的に進めます。午前中は暗記系、午後は演習問題や過去問を解く時間にすると効率が上がります。また、適度な休憩を取りながら勉強することで、集中力を維持できます。
受験生へのメッセージ
受験は自分自身との戦いですが、あなたは一人ではありません。支えてくれる家族や友人、先生の存在を大切にしながら、最後まであきらめずに頑張ってください。自分を信じて、合格をつかみ取りましょう!応援しています!
計画的な時間管理とスキマ時間の有効活用が、目標達成のためにいかに重要であるかがわかります。はるきさんが受験したのは一般入試選抜でしたが、出願書類の準備から面接対策までのスケジュール管理が求められる自由選抜入試においても、重要な考え方と言えます。
【試験別】立教大学の自由選抜入試に合格する対策法
ここからは次の試験別に、自由選抜入試の対策法を解説します。
自由選抜入試は、学部・学科によって試験内容が多様です。そのため、自分の志望する学部の試験内容を正確に把握し、それぞれに特化した対策を進めることが何よりも重要になります。
書類審査を突破する方法
書類審査は、受験生の第一印象を決める入試内容です。評価される書類を作成するための3つのポイントを紹介します。
志望理由書で熱意を伝える | 志望理由書は、単に「なぜ入学したいか」を書くものではありません。大学のアドミッションポリシーを踏まえ、自分の経験と大学での学び、そして将来の展望を結びつけることが重要です。 |
活動報告書で成長をアピールする | 部活動や課外活動などの実績をただ羅列するだけでは、あなたの魅力は伝わりません。その活動から何を学び、どのように成長できたのか、具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。 |
第三者の視点を取り入れる | 完成した書類は、必ず学校の先生や塾の講師など、第三者に読んでもらいましょう。客観的なフィードバックをもらうことで、自分では気づけなかった改善点が見つかり、書類の完成度を格段に高めることができます。 |
エントリーシートの書き方について、大学への提出例や書き方のコツを知りたい人は次の記事も参考にしてください。

面接試験で自己アピールする方法
面接は、書類だけでは伝わらない人柄や熱意を直接アピールできる貴重な機会です。
まず「志望理由」などの頻出質問に、自分の言葉でスムーズに答えられるよう準備しましょう。その上で、提出書類の内容について「なぜそう考えたのですか?」といった深掘りの質問を想定し、具体的なエピソードを交えて説明できるかが評価を左右します。
重要なのは、模擬面接による実践練習です。学校の先生などに協力してもらい、実際に声に出して話す練習を繰り返しましょう。本番でも落ち着いて自分らしさを発揮できるようになります。
面接対策のより詳しい手順や、よく聞かれる質問への具体的な答え方については、下記の記事も参考になります。ぜひ、あわせて読んでみてください。
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論理的に小論文を書く方法
小論文は、あなたの思考力や表現力を示すための試験です。高評価を得るためには、体系的な対策が必要となります。
志望学部の過去問を分析し、出題形式(課題文型、テーマ型など)や文字数の傾向を把握することから始めましょう。
文章を構成する際は「序論(問題提起)→本論(根拠・具体例)→結論(まとめ)」という基本的な型を意識することが重要です。型に沿って書くことで、誰が読んでも分かりやすい、論理的な文章になります。
説得力のある文章を書くには、日頃からの知識のインプットが不可欠です。志望学部に関連する書籍やニュースに普段から触れ、自分なりの意見を構築するための知識を蓄えておきましょう。
小論文の対策手順や具体的な書き方のコツについては、次の記事でさらに詳しく解説しています。
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学科に特化した総合問題の対策方法
総合問題は、学部・学科の特色が最も色濃く反映される試験です。
志望学部の過去問を徹底的に分析し、どのような知識が求められ、どのような思考力が試されるのか、方向性を掴むことが対策の第一歩です。
出題範囲は高校の教科書のレベルを超えることも少なくありません。志望学部に関連する入門書や新書を読むなど、一歩踏み込んだ学習を普段から心がけ、専門分野の基礎知識を固めておきましょう。
異文化コミュニケーション学部や経営学部(国際経営学科)などでは、英語での設問やリスニングが課される場合があります。シャドーイングや速読といったトレーニングを取り入れ、英語の総合力を高めておくことが高得点を取る方法です。
まとめ
本記事では、立教大学の自由選抜入試について、概要から倍率、具体的な対策方法までを解説しました。
自由選抜入試は、高い能力や個性、そして「立教で学びたい」という強い熱意を持つ学生を求める入試制度です。学部によって試験内容や倍率が大きく異なるため、アドミッションポリシーを深く理解し、志望学部に特化した対策を早期から進めることで合格に近づきます。
この記事を参考に、ぜひ合格を目指してください。