推薦入試っていつから始まるの?
出願の準備はどのタイミングで進めればいいんだろう…
推薦入試は一般選抜より出願が早く、準備不足のまま締切を迎える受験生も少なくありません。
ただ、入試方式ごとの日程や必要書類を整理できていない人もいるはずです。
そこでこの記事では具体的な時期の目安も交え、推薦入試のスケジュールと出願から合格までの流れを解説します。ぜひ参考にしてください。
推薦入試がどんな試験かを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

- 学校推薦型は11月〜12月、総合型は9月〜2月が主な選考時期
- 出願には評定平均・活動実績・推薦書などの事前準備が必須
- 高1から評定平均を意識し高3の夏までに書類を仕上げるのが理想
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推薦入試のスケジュール

推薦入試のスケジュールは、入試方式や大学の種類で大きく異なります。学校推薦型選抜は11月以降に集中する一方、総合型選抜は9月頃から始まる大学もあります。志望する入試方式に合わせた早めのスケジュール把握が欠かせません。
ここからは次の2つの日程区分を解説します。
入試方式別の日程
推薦入試は大きく「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」の2種類に分かれます。それぞれ出願時期や選考期間が異なるため、混同しないよう整理しておく必要があります。
学校推薦型選抜の日程
学校推薦型選抜は、高校の校長から推薦を受けて出願する方式です。文部科学省の定めるルールにより、出願開始は11月1日以降と決められています。
主なスケジュールは次のとおりです。
- 出願:11月1日〜11月下旬
- 選考(面接・小論文など):11月中旬〜12月上旬
- 合格発表:12月1日以降
私立大学では11月中に合否が出るケースが多く見られます。国公立大学は12月以降の発表が一般的です。
出願から合格発表まで約1か月と短いため、出願前の書類準備が合否を左右します。校内選考が9月〜10月に行われる高校も多いので、夏休み明けには推薦書や志望理由書の準備を始めておきましょう。
学校推薦型選抜がどんな試験か詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

総合型選抜の日程
総合型選抜は、受験生の個性や意欲を多面的に評価する方式です。旧AO入試にあたり、出願開始は9月1日以降と定められています。
主なスケジュールは次のとおりです。
- エントリー・面談:6月〜8月(大学による)
- 出願:9月1日〜10月頃
- 選考(面接・プレゼン・小論文など):10月〜11月
- 合格発表:11月〜2月
総合型選抜は選考期間が長い点が特徴です。エントリーシートの提出やオープンキャンパスへの参加を出願条件とする大学もあります。
早い大学では6月頃からエントリーが始まります。高3の春には志望校の募集要項を確認しておきましょう。選考が複数回にわたるぶん、学校推薦型選抜より早めの行動が求められます。
総合型選抜の受験スケジュールを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

大学別の日程
入試方式だけでなく、大学の種類によってもスケジュールは変わります。私立大学は比較的早い時期に選考が進む一方、国公立大学はやや遅めの日程が多くなっています。
私立大学の日程
私立大学の推薦入試は、国公立大学よりも日程が早い傾向にあります。
学校推薦型選抜の場合、11月上旬に出願が始まります。11月中旬〜下旬に選考、12月上旬に合格発表という流れが一般的です。総合型選抜では9月に出願を締め切り、10月に選考を実施する大学も珍しくありません。
たとえば早稲田大学の総合型選抜では、9月に出願を受け付けます。10月〜11月に選考を行い、11月中に合否を通知する学部があります。指定校推薦を実施する私立大学では、校内選考が10月に終わり、11月初旬に出願する流れが主流です。
私立大学を志望する場合、一般選抜の出願(1月頃)より2〜3か月早く動く必要があります。
国公立の日程
国公立大学の推薦入試は、私立大学と比べてやや遅めに設定されています。合格発表は2月上旬〜中旬になる大学が多い点が特徴です。
学校推薦型選抜では、11月に出願し、12月〜1月に選考を実施する流れが一般的です。大学入学共通テストの受験を課す大学も多く、共通テスト後に面接や小論文が行われるケースもあります。
たとえば東京大学の学校推薦型選抜では、11月上旬に出願を締め切ります。12月に面接等の選考を実施し、合格発表は共通テスト後の2月中旬です。
国公立大学の推薦入試を受ける場合、共通テスト対策と推薦対策を並行して進める計画が必要です。万が一不合格でも前期・後期日程の一般選抜に出願できるため、併願を視野に入れた学習計画を立てておきましょう。
推薦入試の出願から合格までの流れ

推薦入試は出願前の準備段階が重要です。書類の不備や条件の見落としで出願できなくなるケースもあるため、全体の流れを把握したうえで逆算して動くことが求められます。
ここからは次の7つの出願から合格までのステップを解説します。
出願条件の確認
推薦入試の最初のステップは、志望校の出願条件を正確に把握することです。条件を満たしていなければ、出願自体ができません。
確認すべき主な出願条件は次のとおりです。
- 評定平均値(全体の評定平均3.5以上、4.0以上など)
- 特定教科の評定条件(英語4.0以上など)
- 取得資格(英検2級以上、TOEIC 600点以上など)
- 課外活動の実績(部活動・ボランティアなど)
- 高校からの推薦書の有無(学校推薦型の場合)
評定平均値は高1〜高3の1学期までの全成績で算出されます。高3になってからの挽回は困難です。
よくある失敗として、「評定平均4.0以上」の条件を見落としたまま準備を進めるケースがあります。校内選考の段階で出願資格がないと判明し、慌てる受験生は毎年います。志望校の募集要項は高3の春に公開される大学が多いため、前年度の要項も参考に早めの確認を心がけましょう。
出願書類の準備
出願条件を満たしていることを確認したら、必要書類の作成に取りかかります。推薦入試では提出書類の質が合否に直結します。
主な出願書類は次のとおりです。
- 志望理由書(800〜2,000字程度が多い)
- 調査書(高校が発行)
- 推薦書(学校推薦型の場合)
- 活動報告書
- 自己推薦書(総合型選抜の場合)
とくに志望理由書は最も時間がかかる書類です。「なぜその大学・学部で学びたいのか」を自分の経験と結びつけて書く必要があります。
「子どもが文章を書くのが苦手」と不安を感じる保護者も多いはずです。まず箇条書きで伝えたい内容を整理し、担任や進路指導の先生に添削を依頼する方法が効果的です。完成度を高めるには3〜5回の推敲が目安となるため、出願の2か月前から着手しましょう。
出願
書類が整ったら、募集要項に記載された期間内に出願手続きを行います。近年はWeb出願を採用する大学が増えています。
出願時に注意すべきポイントは次の3つです。
- 出願期間は1〜2週間と短い大学が多い
- 調査書や推薦書は高校への発行依頼が必要
- 検定料の支払い期限も出願期間内
締切の3日前までに手続きを完了させるのが理想です。最終日にシステム障害や郵送遅延が起きるリスクがあります。
よくある失敗として、調査書の発行依頼が遅れるケースがあります。調査書の発行には通常1週間程度かかるため、出願開始の2週間前には依頼しておきましょう。
一次選考(書類審査)
出願が受理されると、まず書類審査が行われます。学校推薦型選抜・総合型選抜ともに、一次選考として提出書類を評価する大学が多い傾向にあります。
書類審査で見られるポイントは主に次の3点です。
- 志望理由の具体性と説得力
- 活動実績と志望分野の関連性
- 文章の論理構成と表現力
書類審査の段階で不合格となる受験生も一定数います。総合型選抜では、エントリー者の30〜50%が書類で落とされる大学もあり、完成度は妥協できません。
審査結果は出願から1〜3週間後に通知されるのが一般的です。通過すると二次選考の日程と会場が案内されます。すぐに次の対策へ移れるよう準備しておきましょう。
二次選考(面接・小論文など)
一次選考を通過すると、面接や小論文などの二次選考が実施されます。大学や学部で選考内容は異なりますが、対面での評価が中心です。
主な二次選考の内容は次のとおりです。
- 個人面接(15〜30分程度)
- グループディスカッション
- 小論文(60〜90分、600〜1,200字程度)
- プレゼンテーション
- 実技試験(芸術系・体育系学部など)
面接では志望理由書の内容を深掘りされるのが定番です。「書いた内容を口頭で説明できない」という失敗は毎年見られます。
暗記ではなく、背景やエピソードを自分の言葉で語れるようにしておきましょう。高校の先生や友人に模擬面接を依頼し、最低5回は練習すると本番で落ち着けます。小論文対策は過去問で出題傾向を把握し、週1回のペースで2か月前から書く練習を始めるのが効果的です。
合格発表
二次選考が終わると、大学が定めた日程で合格発表が行われます。発表方法は大学のWebサイトでの掲示が主流です。
合格発表のタイミングは入試方式で異なります。
- 学校推薦型選抜(私立):12月上旬〜中旬
- 学校推薦型選抜(国公立):2月上旬〜中旬
- 総合型選抜:11月〜2月(大学による)
合格した場合は入学手続きの締切が短いため、発表日の翌日から動けるよう準備しておきましょう。
不合格だった場合も、一般選抜への切り替えが可能です。学校推薦型選抜の結果が12月に出る場合、共通テストまで約1か月の猶予があります。推薦入試の準備と並行して一般選抜の学習を続けておけば、結果に関わらずすぐ次の行動に移れます。
入学手続き
合格発表後は、大学が指定する期間内に入学手続きを完了させます。手続き期限を過ぎると合格が取り消されるため、日程管理は慎重に行いましょう。
入学手続きに必要な主な項目は次のとおりです。
- 入学金の納入(20万〜30万円程度が目安)
- 授業料の納入(一括または前期分)
- 入学手続書類の提出(誓約書・住民票など)
- 学生証用の写真提出
入学金の納入期限は合格発表から1〜2週間以内が一般的です。私立大学は20万〜30万円程度が目安となります。
国立大学の入学金は標準額28万2,000円です。公立大学は地域内外の区分で金額が異なります。地域内入学者の平均は約22.6万円、地域外入学者の平均は約38.9万円です(2024年度)。
学校推薦型選抜では「専願」が条件のケースが多い点も見落とせません。専願とは、合格した大学への入学を確約する条件です。合格後の辞退は高校の信頼に影響する場合もあるため、出願前に家庭内で意思確認をしておきましょう。
推薦入試はいつから準備すべきか

推薦入試の準備は、出願直前では間に合いません。評定平均や活動実績など、長期間かけて積み上げる要素が合否を左右するためです。
ここからは次の4つの時期別にやるべき準備内容を解説します。
高1から評定平均を意識する
推薦入試の準備は、高1の1学期から始まっています。評定平均値は高1〜高3の1学期までの全成績で算出されるため、高1の成績も合否に直結します。
評定平均4.0以上を条件とする大学を志望する場合を考えます。高1で3.5、高2で3.8という成績では、高3の1学期に4.7以上が必要です。実質的に挽回は困難といえます。
定期テストで全科目80点以上を目標にすると、評定平均4.0以上を安定して維持しやすくなります。苦手科目を放置すると全体の平均を大きく下げるため、得意科目を伸ばすより苦手科目の底上げを優先しましょう。
「推薦入試を使うかどうか決めていない」という高1生も、選択肢を残すために定期テスト対策には力を入れておくのが賢明です。
高2の夏までに活動実績を積む
総合型選抜や一部の学校推薦型選抜では、課外活動の実績が評価対象になります。高2の夏までに具体的な成果を1つ以上出しておくと、出願書類に説得力が生まれます。
評価されやすい活動実績の例は次のとおりです。
- 部活動での大会入賞(地区大会以上)
- 英検2級・準1級などの資格取得
- ボランティア活動の継続(6か月以上が目安)
- 探究活動やコンテストでの受賞
- 生徒会活動や学校行事の運営
ありがちな失敗として、「高3になってから活動を始める」ケースがあります。高3の活動は準備期間が短く、「付け焼き刃」と見なされるリスクもあります。
活動実績は「量」より「深さ」が重視されます。複数の活動を浅くこなすよりも、1つのテーマに継続して取り組みましょう。自分なりの成果や学びを言語化できる状態が理想です。
高3の春に志望校を決定する
高3の4月〜5月は、推薦入試で受験する大学を絞り込む時期です。募集要項が公開され始めるこのタイミングで、出願条件・選考方法・日程を正確に把握しておくことが重要です。
志望校決定の際にチェックすべき項目は次の5つです。
- 自分の評定平均が出願条件を満たしているか
- 選考方法は自分の強みを生かせるか
- 出願スケジュールに無理がないか
- 併願が可能か(専願条件の有無)
- 過去の合格者数や倍率
「推薦で1校に絞って大丈夫なのか」と不安を感じる保護者も多いはずです。学校推薦型選抜は専願が原則の大学が多いですが、総合型選抜は併願可能な大学もあります。一般選抜との併願計画も含め、複数のシナリオを準備しておきましょう。
志望校が決まったらオープンキャンパスにも参加しておくのがおすすめです。志望理由書や面接で「実際に大学を訪問した経験」を語れると説得力が増します。
高3の夏に出願書類を仕上げる
高3の夏休みは、出願書類を完成させる最も重要な期間です。8月末までに志望理由書の最終稿を仕上げるのが理想的なスケジュールとなります。
夏休み中に取り組むべき作業は次のとおりです。
- 志望理由書の執筆と推敲(3〜5回の書き直し)
- 活動報告書・自己推薦書の作成
- 担任・進路指導教諭への添削依頼
- 面接練習の開始(週1回以上)
- 小論文の練習(過去問の演習)
「夏休みの後半にならないと書き始めない」という失敗は毎年見られます。9月に総合型選抜の出願が始まるため、後半に慌てて書いた志望理由書では完成度が不十分になりがちです。
7月中に初稿を書き上げます。8月前半で先生に添削を依頼し、8月後半で最終調整するのが効果的です。複数の先生に見てもらうと、異なる視点からのアドバイスが得られます。
推薦入試の対策方法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

推薦入試によくある疑問

推薦入試を検討する中で、受験生や保護者から寄せられる疑問は共通しています。ここからは次の3つのよくある疑問を解説します。
推薦入試を実施する大学は?
推薦入試は、国公立・私立を問わずほとんどの大学で実施されています。文部科学省の調査によると、私立大学の約9割、国公立大学の約8割が学校推薦型選抜または総合型選抜を導入しています。
私立大学では推薦入試による入学者が全体の5割を超える大学もあります。国公立大学でも推薦入試の募集枠は拡大傾向にあります。
ただし、大学や学部によって実施していないケースも存在します。とくに医学部や一部の理工系学部では、総合型選抜を行わない大学も見られます。志望校の実施状況は各大学の公式サイトや募集要項で確認してください。
推薦入試が受けられる大学を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

推薦と一般は併願できる?
推薦入試と一般選抜の併願は、入試方式や大学の条件で対応が分かれます。総合型選抜は併願可能な場合が多く、学校推薦型選抜は専願が原則です。
学校推薦型選抜、とくに指定校推薦は「合格したら必ず入学する」前提で出願します。他大学との併願は認められていません。合格後に辞退すると、翌年以降の推薦枠が減る可能性もあります。
一方、総合型選抜では併願を認めている大学も存在します。ただし、募集要項に「専願」と明記されていれば併願はできません。
推薦入試で不合格になった場合は、一般選抜への出願が可能です。推薦入試を受ける場合でも、一般選抜の準備は並行して進めておきましょう。
出願に間に合わない場合は?
出願期間を過ぎてしまった場合、基本的にその大学の推薦入試には出願できません。推薦入試の出願期間は延長されないのが原則です。
間に合わなかった場合の対処法は次のとおりです。
- 出願期間が遅い他大学の推薦入試を探す
- 総合型選抜の二期・三期募集に出願する
- 一般選抜に切り替えて受験する
総合型選抜では、一期募集の後に二期・三期を行う大学があります。私立大学を中心に12月〜1月に追加募集を実施するケースもあるため、諦めずに情報を集めましょう。
出願に間に合わない事態を防ぐには、高3の春に志望校の出願スケジュールをカレンダーへ書き出す方法が有効です。各締切の2週間前にリマインダーを設定し、書類の発行依頼にかかる日数も逆算しておきましょう。
まとめ
推薦入試のスケジュールと、出願から合格までの流れを解説しました。
- 学校推薦型は11月出願・12月発表、総合型は9月出願・11月以降の発表が一般的
- 高1から評定平均を意識し高3の夏までに書類を仕上げるのが理想
- 推薦と一般の併願可否は入試方式で異なるため募集要項で確認する
推薦入試は一般選抜より早い時期に選考が始まります。準備が早いほど書類の質が上がり、面接練習の回数も確保できます。
まずは志望校の募集要項を確認し、出願条件とスケジュールを把握するところから始めてみてください。
なお、推薦入試にどんな人が受かるのか詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
推薦入試で受かる・落ちる人の特徴を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。



