この記事では体験談も交え、総合型選抜でアルバイト経験は評価されるのか、その実態を解説します。
「総合型選抜でアルバイトの経験は有利に働くのかな?」
「総合型選抜で評価されやすいアルバイトってなんだろう?」
総合型選抜の受験を検討している人のなかには、アルバイトの経験がどれほど試験で評価されるのか、気になる人も多いですよね。
総合型選抜において、アルバイトの経験は十分に評価される可能性があります。ただし、単にアルバイトをした経験ではなく、そこで何を学んだのかが重要になります。
そこでこの記事では、総合型選抜の実績につながるおすすめのアルバイトを紹介します。総合型選抜試験でアルバイト経験を上手く伝えるコツも紹介するので、参考にしてください。
- アルバイトで学んだことや経験を、目標と絡めて具体的に伝えることが重要
- 実績をつけるために長期インターンや家庭教師・塾講師、SNS運用などがおすすめ
- アルバイト経験を伝えるコツは「アルバイトの目的」「学んだこと」「今後にどのように活かすか」
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総合型選抜でアルバイト経験は評価される
前述したとおり、総合型選抜でアルバイト経験は十分に評価される要素です。
大学では、学力だけでなく、多様な経験や能力を持った学生を求めています。アルバイトを通して得た責任感やコミュニケーション能力、お金を稼ぐ大変さなどを具体的にアピールすることで、あなたの魅力がより際立ちます。
しかし、アルバイト経験が全てではありません。アルバイトと学業の両立が基本です。アルバイトによって勉強時間や成績が下がれば、評価はされません。
アルバイトと勉強のバランスを考え、効率的に時間を使うことが重要です。
総合型選抜の実績につながるおすすめアルバイト
ここからは、総合型選抜の実績につながるおすすめのアルバイトを、厳選して3つ紹介します。
- 長期インターンシップ
- 家庭教師や塾講師
- SNSの運用
高校生の本分は勉強です。勉強を第一に、アルバイトや仕事で自分のやりたいことが実現できるのか考えてください。
長期インターンシップ
長期インターンシップは、長期にわたって企業で業務に従事して実務経験を積むプログラムです。
インターンシップは、高校生のタイミングで他の学生より早く社会人経験ができる強みがあります。実際に企業で働きプロジェクトへ携わることで、社会人としての基礎を身につけ専門知識やスキルを深められるため、実績を持ちやすいです。
特に、志望する分野の企業でインターンシップを行うと、その分野への熱意や探究心を示すことができ、選考で有利に働くことがあります。
家庭教師や塾講師
家庭教師や塾講師は、小学生から高校生を対象に、自宅や塾で教える講師です。講師の経験は、教えることの難しさや楽しさを実感できる貴重な機会です。
生徒の個性や理解度に合わせて指導するため、コミュニケーション能力や問題解決能力を養えます。また、自分の学びをアウトプットしたり、生徒の目標達成に向けて努力するため、自身の成長にも繋がります。
家庭教師や塾講師の経験は、生徒に教える中で自分の知識の不足に気づき、自ら学ぶ姿勢を養うことができます。そのため、学ぶことや人に伝えることが重要な大学に置いて、ポジティブな実績になりやすいです。
SNSの運用
SNS運用は、XやInstagramなどのSNSアカウントを運用して、商品やサービスの認知度向上や顧客とのコミュニケーションを図るマーケティング手法です。
例えば、特定の企業が運用するSNSの運用代行や、自分でSNSのアカウントを作り、情報の発信をすることがあげられます。
SNS運用経験は、現代社会において強みとなるスキルの一つです。SNSを活用して情報を発信したり、コミュニティを形成したりすることで、発信力や企画力、コミュニケーション能力を養うことができます。また、自分の考えを文章や画像で表現する力も身につきます。
自分の考えや意見を言葉や画像、動画で発信し、多くの人と共有する経験は、自己表現力の高さを示します。さまざまな情報を発信する大学では、発信力や創造性は1つの実績となります。
総合型選抜でアルバイト経験をアピールする3つのコツ
総合型選抜試験において、ただ「アルバイトをしていました」と書くだけで評価されることはありません。
そこでここからは、総合型選抜試験でアルバイト経験をアピールするコツを、3つにまとめて紹介します。
- アルバイトの目的を伝える
- 学んだことを明確に伝える
- 今後どのように活かすかを伝える
コツ1:アルバイトの目的を伝える
1つ目のコツは、アルバイトを始めたきっかけや目的を具体的に伝えることです。アルバイトの目的を具体的に伝えることで、志望動機との関連性や他の能力をアピールできます。
「将来○○の仕事に就きたいと思い、そのために必要な経験を積むために始めました」や「○○に興味があり、知識やスキルを深めるために始めました」など、背景や目標を伝えることが重要です。
目標とアルバイトとの繋がりを明確にすることで、選考官に熱意を伝えやすくなります。また、その経験から「どのようなことに熱意や興味を持つのか」を判断しやすくなります。
コツ2:学んだことを明確に伝える
2つ目のコツは、アルバイトを通して学んだこと、成長した点を具体的に説明することです。経験から学ぶ姿勢は、大学入学後の意欲にもつながるため、積極的に伝えるポイントの1つです。
「お客様とのコミュニケーションを通して、相手の気持ちを理解する大切さを学びました」や「チームで目標達成を目指した経験から、協調性や責任感の重要性を学びました」など、定量的・定性的なアピールをすることで、経験が伝わります。
経験が重要なのではなく、経験を通してなにを学んだのかが重要になります。それを忘れずアピールしてください。
コツ3:今後どのように活かすか伝える
3つ目のコツは、アルバイトで学んだことを、今後の学習や将来の目標にどう活かしたいかを具体的に説明することです。学んだことを次に活かす姿勢は、入学後に大学で学んだことや失敗を活かして次に繋げる能力をアピールできます。
「大学では、○○学部で○○を学び、将来は○○の仕事に就きたいと考えています。アルバイトで培った○○の能力を活かし、大学での学びを深めたいです」のように、将来像とアルバイト経験を結びつけることで、一貫性のある自己PRになります。
アルバイト経験は大きなアピールポイントで、勉強との両立は重要になります。アルバイトによって勉強時間が減り、成績が下がってしまうようでは本末転倒です。アルバイトと勉強のバランスを考え、効率的に時間を使いこなしてください。
アルバイト以外で総合型選抜へ有利に働く活動実績
総合型選抜では、アルバイト経験だけでなく、さまざまな活動を通じて得た経験が評価されます。
ここからは、アルバイト以外で総合型選抜へ有利に働く活動実績を3つ紹介します。
- 部活・生徒会活動
- ボランティア活動
- 資格の取得
部活・生徒会活動
部活動や生徒会活動での経験は、あなたの協調性やリーダーシップ、責任感を伝えられる有利な活動実績です。
必ずしも結果を残すことが全てではなく、活動を通して何を学び、どう成長したのかを具体的に記述することが大切です。
例えば、「部活動でチームをまとめる経験を通して、コミュニケーション能力が向上しました」や、「生徒会活動で学校行事の企画運営に携わり、問題解決能力を養いました」など、具体的なエピソードを交えて説明することが大切です。
目的を達成するための、協調性やリーダーシップの経験が、総合型選抜において有利に働きます。
総合型選抜における部活動の評価比重をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
ボランティア活動
ボランティア活動は、社会貢献の意識や協調性を伝えられる有利な活動実績です。
自分の興味関心や将来の夢と関連するボランティア活動を選ぶことで、より一層、熱意を伝えられます。
例えば、「動物が好きなので、動物保護施設でボランティア活動を行い、動物の殺処分の数を前年80%まで減らしました」や、「環境問題に関心があるので、清掃活動に参加し、市から〇〇賞を受賞しました」など、具体的な活動内容とそこから得た学びを記述してください。
人と協力して成し遂げた経験や自身で積極的に参加する姿勢が、総合型選抜において評価される1つの要素となります。
総合型選抜におけるボランティア活動の評価比重をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
資格の取得
資格の取得は、あなたの学習意欲や目標達成能力を伝えられる有利な活動実績です。
資格の種類だけでなく、どのように勉強したのか、どのような困難を乗り越えたのかを具体的に説明することで、努力が評価されます。
例えば、「英検準1級を取得するために、毎日1時間単語帳を見直し、模擬試験を繰り返すなど学びの戦略を細かく練りました」など、具体的な学習方法を記述することがポイントです。
資格取得に向けた勉強のスケジュールや意欲や合格したという実績が、総合型選抜の評価に繋がります。
総合型選抜における資格取得の評価比重をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
まとめ
総合型選抜では、学力だけでなく、多様な経験や能力が評価されます。アルバイト経験は大きなアピールポイントですが、部活、ボランティア、資格取得など、他の活動も有効です。
最後に総合型選抜の合格に向けて重要なポイントを3つ紹介します。
- 経験から何を学んだか具体的に示す
- 目標と経験を結びつける
- 勉強との両立を意識する
これらのポイントを踏まえ、自分の経験を最大限に活かし、魅力的な自己PRを作成してください。応援しています。