
「慶應義塾大学の帰国生入試って、どんな試験なんだろう?」
「倍率はどれくらいなのかな…」
「SFCの募集停止や変更点を知りたい」
「海外での学びを活かせる試験」として実施されている、慶應義塾大学の帰国生入試。受験を検討しているものの、どんな試験かイメージできず、不安を感じている人は多いですよね。
特に2026年度入試からはSFC(総合政策学部・環境情報学部)の募集停止など大きな変更もあり、正しい情報の把握が欠かせません。
そこで本記事では試験内容や倍率も交え、慶應義塾大学・帰国生入試の特徴を解説します。実際の合格体験談や対策方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 2025/2026年度で募集停止の学部がある
- 募集人数は若干名
- 選考方法は第2次選考まで
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慶應義塾大学の帰国生入試とは?
慶應義塾大学の帰国生入試は、海外での教育を受けた学生を対象としています。下記の学部で実施されています。
- 法学部(法律学科・政治学科)
- 経済学部
- 理工学部
- 医学部
- 総合政策学部・環境情報学部(※2026年度まで実施)
入試制度に変更が生じているため、受験可能な学部を正確に把握しておくことが重要です。
2025年度入試(2024年実施)で文学部、商学部、薬学部、看護医療学部の帰国生入試募集は停止されました。総合政策学部および環境情報学部(SFC)も、2026年度入試(2025年実施試験)をもって募集を停止することが発表されています。
医学部では2026年度入試より、第2次選考において従来の試験に加え「模擬講義」と「総合問題」が導入されます。
志望学部ごとの最新情報を必ず公式要項で確認しましょう。
参考:2025/2026年度慶應義塾大学帰国生対象入学試験募集要項
慶應義塾大学・帰国生入試の選考方法
ここからは慶應義塾大学・帰国生入試の選考方法2つを、それぞれ詳しく解説します。
第1次選考
第1次選考は、提出された書類による審査です。合否を分けるポイントは、統一試験スコアの成績です。TOEFL iBTやSAT、IB(国際バカロレア)などのスコア提出が必須となります。
英語資格・試験のスコアだけでなく、「入学志願書(志望理由書)」や活動報告書も重要です。「なぜ慶應義塾大学で学びたいのか」「海外での経験をどう活かすか」を、説得力のある文章で表現する必要があります。
自己紹介ではなく、大学のアドミッションポリシーと自身の強みを結びつけることが大切です。書類作成には十分な時間をかけ、何度も推敲を重ねましょう。
参考:2025/2026年度慶應義塾大学帰国生対象入学試験募集要項
第2次選考
第1次選考通過者を対象に、第2次選考が行われます。試験内容は学部ごとに異なります。小論文や面接、口頭試問が中心です。
法学部や経済学部では専門的なテーマに関する小論文が課されます。論理的思考力や日本語の表現力が厳しく問われるため、過去問演習が欠かせません。
面接では、提出した志望理由書に基づき、「志望動機」や「海外経験」について深掘りされます。「異文化の中で何を学んだか」「その経験を大学でどう発展させたいか」を自分の言葉で語れるようにしておきましょう。
また、前述したように医学部では従来の筆記試験に加え「模擬講義」や「総合問題」が課されます。講義内容をその場で理解し、論述する力が試されるため、多角的な対策が必要です。
志望学部の試験内容を公式要項で確認し、個別の対策を進めてください。
参考:2025/2026年度慶應義塾大学帰国生対象入学試験募集要項
慶應義塾大学・帰国生入試の倍率・難易度
慶應義塾大学の帰国生入試における正確な倍率は、公式には発表されていません。しかし、募集人員の少なさから、狭き門と言えるでしょう。各学部の募集人員は次のとおりです。
| 法学部 | 法律学科・政治学科あわせて20名(各学科10名) |
| 経済学部 | 経済学科20名 |
| 理工学部 | 若干名 |
| 医学部 | 若干名 |
| 総合政策学部・環境情報学部 | 若干名 |
法学部や経済学部でも定員はわずか20名程度です。理工学部や医学部、SFCに至っては「若干名」となっており、合格者数はさらに限られます。
世界中から優秀な帰国生が集まるため、実質的な倍率は高いと考えられます。「帰国生枠だから有利」という考えは捨て、一般選抜と同等かそれ以上の対策が必要です。
高い語学力を証明するスコアや、志望理由書の完成度を高めることで、少しでも合格率を上げましょう。
慶應義塾大学・帰国生入試の出願条件
慶應義塾大学における帰国生入試の出願には、次の「共通条件」と「学部別条件」の両方を満たす必要があります。
共通条件(全学部)
全学部共通で満たすべき主な条件は次の6点です。
- 通常の学校教育課程を12年以上修了していること。
- 2. 外国の高等学校に「最終学年を含め2年以上」継続して在籍し卒業(見込みを含む)していること。
- 3. 滞在国・地域の大学入学資格(IB、GCE Aレベルなど)を有していること。
- 4. TOEFL iBTまたはIELTSのスコアを提出できること。
- 5. 各国の統一試験(SATなど)のスコアを提出できること。
- 6. 過去に本学の帰国生入試に出願していないこと。
参考:2025/2026年度慶應義塾大学帰国生対象入学試験募集要項
特に重要なのは「外国の高校に最終学年を含めて2年以上継続在籍」という点です。途中で転校した場合や、日本の高校を卒業した場合は条件が異なるため注意が必要です。
学部別条件(経済・法・医・理工)
共通条件に加え、学部ごとに独自の条件が設けられています。
- 経済学部:共通条件を満たさない場合でも、「外国の高校に2年以上在籍」または「外国の中高通算で4年以上在籍」であれば出願可。
- 法学部:同一年度内に、法学部の「帰国生入試」と「IB入試(国内)」の両方に出願することは不可。
- 医学部:日本国籍、または永住者・特別永住者の資格を有すること。
- 理工学部:統一試験スコアが出せない場合、事前に「統一試験提出に関する理由書」を提出し、認定を受ければ出願可。
参考:2025/2026年度慶應義塾大学帰国生対象入学試験募集要項
出願資格の認定には細かい規定があります。少しでも不明点がある場合は、自己判断せず必ず入試センターに問い合わせるなどして確認しましょう。
慶應義塾大学・帰国生入試の合格体験記
ここからは、慶應義塾大学に実際に合格した人の体験談を紹介します。学習法や時間の使い方など、合格者のリアルな声を参考にしてください。
総合型選抜で総合政策学部に合格したKNTさん
AOでは、小論文や面接、志望理由書がメインでした。小論文は普段の教科以上に、実践の練習がとても必要でした。新聞の記事を切り取ったり、受ける大学の過去問を使い何度も書いては、学校の先生に添削してもらうというのを繰り返しました。また、本番通りの時間配分で練習をすると、本番の緊急事態に対応できなくなってしまうため、本来の時間から10分ほど減らして練習していました。2次試験の面接練習に関しては、1次試験合格通知が来てからでも間に合います。
参考:パスナビ
小論文対策では「実践練習」を重視していることが分かります。制限時間を短く設定して負荷をかける工夫は、本番のプレッシャーに負けないために有効です。面接対策は1次合格後でも間に合うという判断も、戦略的な時間の使い方として参考になります。
総合型選抜で文学部に合格したみえさん
小論文は苦手で、最後まで上手くはなりませんでしたが、ずっと過去問を解き、先生に添削・解説してもらっていました。落ちる場合も考えると総合型選抜の対策にあまり時間をかけていられなかったので、一般試験7、総合型選抜3の割合で時間をあてていました。得意だった国語も、難しい問題では躓いていたので、しっかり文章を理解して根拠を見つけて回答する練習を重ねました。英語は夏休み以降、長文を1日一題は解くようにしていて、そのおかげで長文に対する苦手意識もなくなり、文章の構成を考えながら解けるようになっていきました。
参考:パスナビ
一般試験との併願を視野に入れ、「7:3」という明確な比率で学習を進めた点がポイントです。小論文が苦手でも、諦めずに先生の添削を受け続けた継続力が合格につながりました。得意な英語で確実に得点できるよう、毎日長文読解に取り組んだ姿勢も見習いたいポイントです。
【試験別】慶應義塾大学・帰国生入試の対策法
ここからは次の試験別に、慶應義塾大学・帰国生入試の合格に向けた対策方法を解説します。
小論文
小論文では法学部や経済学部を中心に、高度な論理的思考力が問われます。対策のポイントは「構成力」です。
いきなり書き始めるのではなく、まずは自分の主張とその根拠を明確にしましょう。「序論・本論・結論」の構成を意識し、論理の飛躍がないか確認しながら書くトレーニングが有効です。
時事問題に対する知識も不可欠です。新聞やニュースに触れ、自分の意見を持つ習慣をつけましょう。
総合型選抜における小論文の書き方についてより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
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論述
論述試験では、課題文を正確に読み解き、要点をまとめる力が求められます。感想文ではなく、筆者の主張を的確に捉え、客観的に記述する練習が必要です。
下記の過去問を活用し、制限時間内に要約する訓練を繰り返しましょう。
さらに、学部に関連する専門用語や背景知識を深めておくことも重要です。法学部なら法学・政治学の基礎概念、経済学部なら経済ニュースのキーワードが対象です。文章の理解度が上がり、解答の質を高めることができます。
総合問題
医学部で課される総合問題は、理数系の知識と応用力を問う複合的な試験です。新傾向のため過去問がなく、不安を感じる受験生も多いでしょう。
総合問題の目的は、単一科目の知識量だけでなく、複数の知識を組み合わせて未知の課題を解決する「思考力」を見ることです。
対策としては、教科書レベルの知識を完全に定着させた上で、科学雑誌や医療系ニュースなどのトピックに触れることが有効です。「なぜひとは病気になるのか」「このデータは何を意味しているのか」といった問いに対し、科学的な視点で仮説を立てる訓練を行いましょう。
幅広い分野への知的好奇心を持ち続ける姿勢が評価されます。
模擬講義
医学部で新たに導入される模擬講義は、実際に講義を聴講し、その内容に基づいて論述等を行う試験です。模擬講義で試されるのは、大学の講義についていけるだけの「アカデミックスキル(聴く力・書く力)」です。
対策の第一歩は、講義を聴きながら要点を瞬時にメモする技術を磨くことです。大学の公開講座などの動画教材を活用し、ノートの書き取りの練習を重ねましょう。
重要なキーワードや論理の流れ(原因と結果など)を記号化して書き留める工夫も効果的です。取ったメモを元に講義内容を200〜400字程度で要約し、第三者に内容を説明できるようにすれば、理解力と表現力が同時に鍛えられます。
面接
面接では、第1次選考で提出した志望理由書に基づいて、深掘りする質問が行われます。重要視されるのは「海外での具体的な経験」と「慶應義塾大学での学び」の整合性です。
「異文化の中で直面した困難をどう乗り越えたか」「その経験から何を学び、大学でどう活かしたいか」を一貫したストーリーで語れるようにしましょう。
想定問答集を作るだけでは不十分です。模擬面接を繰り返し行い、予期せぬ質問にも自分の言葉で臨機応変に答える「対話力」を養ってください。
面接官は、受験生が本気で慶應で学びたいと思っているか、その熱意と人間性を厳しく見ています。
総合型選抜における面接対策をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
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まとめ
慶應義塾大学の帰国生入試は、文学部等の募集停止やSFCの変更など変革期を迎えています。
狭き門となることが予想されますが、恐れる必要はありません。最新の募集要項を入手し、自分が受験できる学部と試験内容を正確に把握することから始めましょう。
TOEFLなどのスコアメイクを早めに完了させ、小論文や面接の実践練習を徹底してください。正しい情報と十分な準備があれば、難関突破の道は必ず開けます。
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