早稲田大学って推薦で入れるの?
一般入試以外のルートがあるなら知りたい
早稲田大学への進学を目指すなか、推薦入試の存在が気になり始めた受験生は少なくありません。
ただ、どの学部が推薦を実施しているのか把握しにくい状況です。出願条件や倍率の情報も散らばっており、全体像がつかめない受験生も多いはずです。早稲田大学の推薦入試は9学部以上で実施されており、学部ごとに選考方法や求める人物像が大きく異なります。
そこでこの記事では、各学部の倍率や合格体験談も交え、早稲田大学の推薦入試の全体像と具体的な対策法を解説します。ぜひ参考にしてください。
推薦入試がどんな試験かを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

- 早稲田の推薦入試は9学部以上で方式も多様
- 評定平均4.0以上が必要な学部が多く高1から準備すべき
- 書類・小論文・面接を学部の求める人物像に合わせて対策
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早稲田大学の推薦入試とは?

早稲田大学の推薦入試は、一般選抜以外のルートで合格を目指せる入試制度です。活動実績や志望理由、面接での人物評価を総合的に判断して合否が決まります。
推薦入試が注目される背景には、早稲田大学の方針があります。「多様な学生を受け入れる」という目標を掲げ、将来的に入学者の6割を推薦・AO等から受け入れる計画です。推薦入試の門戸は年々広がっています。
たとえば、政治経済学部のグローバル入試では英語力と国際的な活動実績を重視します。社会科学部の全国自己推薦入試では地域を問わず幅広い実績が評価対象です。学部ごとに求める人物像が明確に異なる点が早稲田の推薦入試の特徴といえます。
一般入試では測れない強みを持つ受験生にとって、推薦入試は有力なルートです。
早稲田大学で実施する推薦入試の種類

早稲田大学の推薦入試は、大きく2つの種類に分かれます。ここからは次の2つの入試種別の違いを解説します。
総合型選抜
総合型選抜は、大学が求める人物像に合致するかを多面的に評価する方式です。旧AO入試にあたり、早稲田の推薦入試で最も実施学部が多い方式でもあります。
選考では志望理由書や活動報告書の書類審査に加え、小論文・面接・プレゼンテーションなどが課されます。高校の推薦状は原則不要で、受験生自身の意志で出願できる点が大きな特徴です。
政治経済学部のグローバル入試、社会科学部の全国自己推薦入試、国際教養学部のAO入試などが該当します。「なぜ早稲田のその学部で学びたいのか」という明確な志望動機が求められる方式です。
自分の強みや将来のビジョンを言語化できる受験生に向いています。早稲田大学の総合型選抜について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
情報まとめ【試験内容から対策方法まで】.png)
学校推薦型選抜
学校推薦型選抜は、高校の校長推薦を得たうえで出願する方式です。「指定校推薦」と「公募推薦」の2種類があります。
指定校推薦は、早稲田大学が指定した高校の生徒のみが出願できます。校内選考を通過すれば合格率はほぼ100%です。公募推薦は出願資格を満たせば全国の高校から応募できます。
指定校推薦では評定平均4.0〜4.3以上を求めるケースが一般的です。校内での競争が実質的な選考となるため、高1からの成績が合否を左右します。
確実性を重視するなら指定校推薦、幅広い実績をアピールしたいなら公募推薦が適しています。
学校推薦型選抜の特徴を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

早稲田大学・推薦入試の出願条件

早稲田大学の推薦入試には、学部ごとに明確な出願条件があります。ここからは次の3つの出願条件の要素を解説します。
評定平均
早稲田大学の推薦入試では、評定平均4.0以上を出願条件とする学部が大半です。学部によっては4.3以上を求めるケースもあります。
高い学業成績が求められる理由は明確です。推薦入試で入学した学生にも一般入試合格者と同等の学力を期待しています。高校3年間の成績は基礎学力の証明として重視されます。
指定校推薦では評定平均4.0〜4.3が一般的な基準です。政治経済学部のグローバル入試でも合格者の多くは4.0以上を確保しています。
評定平均は高3の1学期までの成績で確定します。高1から計画的に対策を進めることが重要です。
活動実績/資格
推薦入試では、学業以外の活動実績や資格も合否を大きく左右します。学部が求める人物像に合致した実績を持つかが問われます。
評価されやすい活動実績と資格の例は次のとおりです。
- 英語資格:英検準1級以上、TOEFL iBT 80点以上
- 国際経験:1年以上の海外留学、国際大会出場
- 学術活動:科学オリンピック入賞、論文コンテスト受賞
- 社会貢献:地域課題に取り組むプロジェクトの主催
- スポーツ:全国大会出場以上の競技実績
注意点として、実績の「数」よりも「深さ」が重視されます。多くの活動に浅く関わるよりも、1つの分野で深く取り組んだ経験のほうが高評価です。
合格後の入学確約
早稲田大学の推薦入試は、合格した場合に必ず入学する「専願制」が基本です。他大学との併願を認めない方式が大半を占めます。
専願制の理由は、推薦入試が大学と受験生の信頼関係に基づく制度だからです。「この大学で学びたい」という強い意志を持つ学生を受け入れる趣旨のため、合格辞退は原則認められません。
とくに指定校推薦で合格を辞退すると、翌年以降にその高校の推薦枠が取り消される可能性があります。出願前に「本当に早稲田に進学する覚悟があるか」を慎重に判断してください。
一部の総合型選抜では併願可能な方式もあるため、募集要項で必ず確認が必要です。
早稲田大学・推薦入試の実施学部

早稲田大学では、9つ以上の学部・方式で推薦入試を実施しています。ここからは次の9つの学部・入試方式を解説します。
- 政治経済学部(グローバル入試)
- 文化構想学部(JCulP入試)
- 創造理工学部(早稲田建築AO入試)
- 社会科学部(全国自己推薦入試)
- スポーツ科学部(4方式)
- 国際教養学部(AO入試)
- 先進理工学部(特別選抜入試)
- 人間科学部(FACT選抜入試)
- 地域探究・貢献入試
政治経済学部(グローバル入試)
政治経済学部のグローバル入試は、国際的な視野と高い英語力を持つ学生を選抜する方式です。募集人員は約50名で、人気の高い方式にあたります。
出願には英語外部試験のスコア提出が必須です。志望理由書・活動報告書も提出します。1次選考(書類審査)通過後、2次選考で論文審査と面接が課されます。
国際社会の課題に対する関心と、政治・経済の視点から分析する力が求められます。海外留学経験や模擬国連への参加実績がある合格者が多い傾向です。
早稲田大学のグローバル入試について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
入学試験とは?入試の特徴倍率・対策法まとめ
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文化構想学部(JCulP入試)
文化構想学部のJCulP入試は、日英両言語で学ぶプログラムへの入学を選抜する方式です。授業の多くが英語で行われるため、高い英語運用能力が必要です。
志望理由書を日本語と英語の両方で提出する必要があります。選考は書類審査と面接で構成され、面接も一部英語で実施されます。
帰国生やIB取得者だけでなく、国内の高校で英語力を高めた受験生も出願可能です。異文化理解への関心を具体的にアピールできるかが合否の分かれ目になります。
早稲田大学のJCulP入試について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

創造理工学部(早稲田建築AO入試)
創造理工学部の建築AO入試は、建築分野への情熱とデッサン力を評価する方式です。理工系では珍しいAO入試として注目されています。
1次選考は書類と自己PR資料による審査です。2次選考ではドローイング(鉛筆デッサン)と面接が課されます。
建築模型の制作経験やまちづくりプロジェクトへの参加実績を持つ合格者が多く見られます。美術的なセンスと論理的思考を兼ね備えた受験生に適した方式です。
早稲田大学の建築AO入試について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
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社会科学部(全国自己推薦入試)
社会科学部の全国自己推薦入試は、高校の推薦状が不要で全国から出願できる方式です。出願のハードルが比較的低く、人気が高い方式にあたります。
1次選考は書類審査、2次選考では小論文と面接が課されます。評定平均の明確な基準は非公表ですが、合格者の多くは4.0以上を確保しています。
生徒会長・ボランティア・起業経験など、主体的な取り組みが高く評価されます。「社会の課題をどう解決したいか」を明確に語れるかが合否を左右します。
早稲田大学の全国自己推薦入試について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

スポーツ科学部(4方式)
スポーツ科学部は、4つの異なる方式で推薦入試を実施しています。競技レベルや志向に応じて最適な方式を選べます。
- トップアスリート入試:全国大会上位入賞レベルの実績が必要
- アスリート選抜入試:都道府県大会上位以上が対象
- スポーツ自己推薦入試:競技実績と学業成績を両方重視
- 総合型選抜I群:スポーツ科学への関心と小論文で選考
トップアスリート入試は競技実績が最重視されます。総合型選抜I群は学術的な関心が問われます。自分の競技レベルと将来のビジョンに合った方式を選んでください。
早稲田大学のスポーツサポート歴入学試験について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

早稲田大学のスポーツ科学部推薦について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

国際教養学部(AO入試)
国際教養学部のAO入試は、リベラルアーツへの関心と高い英語力を評価する方式です。募集人員は約100名と推薦入試の中では規模が大きめです。
出願にはエッセイ(英語)の提出が求められます。面接では日本語と英語の両方が使用されます。TOEFL iBT 80点以上が出願の目安です。
多角的な視点から社会を考えたい受験生に向いています。「なぜリベラルアーツを学びたいのか」を具体的に語れるかが評価のポイントです。
先進理工学部(特別選抜入試)
先進理工学部の特別選抜入試は、理数分野で顕著な実績を持つ学生を対象とした方式です。科学オリンピックや数学オリンピックの受賞者などが対象となります。
数学・物理・化学・生物・情報のいずれかの分野で全国レベル以上の実績が出願要件です。選考は書類審査と面接で構成されます。
募集人員は若干名で、求められるレベルは非常に高い方式です。理数分野で突出した才能を持つ受験生に最適な入試といえます。
早稲田大学の特別選抜入試について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

人間科学部(FACT選抜入試)
人間科学部のFACT選抜入試は、事実に基づく思考力と多角的な視点を重視する方式です。他の推薦入試と異なり、共通テストの成績を利用します。
選考では書類審査・共通テスト・面接が主な評価要素です。心理学・社会学・教育学など幅広い分野を横断的に学ぶ学部の特徴を反映した選考内容となっています。
人間の行動や社会の仕組みに広く関心を持つ受験生が求められます。
早稲田大学のFACT選抜入試について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

地域探究・貢献入試
地域探究・貢献入試は、地方の課題解決に取り組む意志を持つ学生を募集する方式です。2023年度から導入された比較的新しい入試にあたります。
地域に関する探究活動の実績や将来のビジョンを示す書類が必要です。選考は書類審査・共通テスト・面接で構成されます。対象学部は法学部・文学部・文化構想学部・商学部・人間科学部などです。
地方在住の受験生や地域振興に関心のある受験生にとって有力な選択肢です。
早稲田大学の地域貢献入試について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

早稲田大学・推薦入試の倍率・難易度

早稲田大学の推薦入試の倍率は、学部・方式によって2倍〜10倍以上と大きな差があります。志望学部の競争状況を事前に把握しておくことが重要です。
主な学部・方式の倍率(2024年度入試の実績値目安)は次のとおりです。
| 学部・方式 | 倍率(目安) | 募集人員 |
|---|---|---|
| 政治経済学部(グローバル入試) | 約4〜5倍 | 約50名 |
| 社会科学部(全国自己推薦入試) | 約8〜10倍 | 約25名 |
| 国際教養学部(AO入試) | 約3〜4倍 | 約100名 |
| 創造理工学部(建築AO入試) | 約3〜4倍 | 約25名 |
| スポーツ科学部(各方式) | 約2〜5倍 | 方式による |
| 文化構想学部(JCulP入試) | 約3〜5倍 | 約15名 |
社会科学部は募集人員が約25名と少なく、出願要件のハードルも低いため倍率が10倍前後に達する年もあります。国際教養学部は募集人員が約100名と多く、倍率は3〜4倍にとどまる傾向です。
倍率が低くても出願者の質が高ければ合格は容易ではありません。数字に一喜一憂するよりも、各学部が求める人物像に自分が合致しているか冷静に判断してください。
早稲田大学の推薦入試は受けるべき?

結論として、早稲田への進学意志が固く、学力以外に明確な強みを持つ受験生は推薦入試に挑戦すべきです。一般入試と併願できる方式もあり、チャンスを増やす戦略として有効です。
推薦入試を受けるべき受験生の特徴は次のとおりです。
- 特定の学部で学びたい明確な理由がある
- 部活動・ボランティア・留学などのアピール材料がある
- 英語外部試験で一定以上のスコアを取得済み
- 評定平均4.0以上を維持している
一方、専願制の方式に出願すると他大学との併願ができません。「早稲田以外にも行きたい大学がある」状態での出願はリスクが高い判断です。
準備には3〜6か月が必要です。一般入試の勉強が手薄になる可能性も考慮し、年間スケジュールを立てたうえで出願を判断してください。
早稲田大学・推薦入試の合格体験談

推薦入試で早稲田に合格した受験生のエピソードから、合格者に共通する行動パターンが見えてきます。
政治経済学部グローバル入試に合格したAさん(都内私立高校)は、高2で1年間のアメリカ留学を経験しました。帰国後にTOEFL iBTで95点を取得し、留学中のボランティア活動を軸に志望理由書をまとめています。
社会科学部の全国自己推薦入試に合格したBさん(地方公立高校)は、地元商店街の活性化プロジェクトを主導しました。成果だけでなく、途中で直面した困難と乗り越え方を活動報告書に詳しく記載しています。
2名に共通するポイントは次の3つです。
- 高1〜2年次から計画的に準備を始めている
- 活動の「成果」だけでなく「過程」と「気づき」を言語化
- 志望学部で何を学び将来どう活かすかを具体的に語れる
テクニックだけに頼らず、自分自身と向き合う時間を確保することが合格への近道です。
【試験別】早稲田大学・推薦入試の対策法

早稲田大学の推薦入試は学部ごとに選考内容が異なりますが、書類・小論文・面接・共通テストの4つが主な試験科目です。ここからは次の4つの試験科目別の対策法を解説します。
書類審査(志望理由書/活動報告書)
書類審査は合否を左右する最重要の選考要素です。志望理由書は「自分を売り込むプレゼン資料」として作成する意識が欠かせません。
評価されるポイントは「なぜ早稲田のその学部でなければならないのか」という必然性です。カリキュラム・教授の研究内容・ゼミの特徴を調べたうえで、自分の関心との接点を示してください。
- 自分の原体験や問題意識を書き出す
- 志望学部のカリキュラムやゼミを徹底的に調べる
- 原体験と学部の学びの結びつきを言語化する
- 第三者(先生や塾の講師)に添削を依頼する
活動報告書では「最も力を入れた活動1〜2つ」に絞って深く書くのが効果的です。書類の内容は面接で必ず掘り下げられるため、事実に基づいた記載が鉄則となります。
小論文
小論文は社会科学部や政治経済学部の2次選考で課されます。「知識量」ではなく「思考の筋道」が評価される科目です。
早稲田の推薦入試では課題文型の出題が多い傾向です。制限時間は60〜90分、字数は800〜1,200字程度が標準的な範囲となります。
- 社会問題(格差・環境・AI等)の基礎知識を蓄える
- 「序論→本論→結論」の型で週1本以上書く
- 書いた小論文を先生や講師に添削してもらう
- 過去問を入手し本番と同じ制限時間で演習する
「賛成か反対かを明言しない答案」は減点されやすいため、自分の立場を明確にして論じる練習を重ねてください。
面接
面接は書類の内容を深掘りし、人物像を直接評価する場です。面接官は「自分の言葉で語れるか」を見ています。
15〜30分程度で実施され、面接官は2〜3名です。志望理由書の内容に基づいた質問が中心となります。頻出の質問は次のとおりです。
- なぜ早稲田大学を志望するのか
- 高校時代に最も力を入れた活動は何か
- 将来どのような仕事に就きたいか
- 最近関心を持ったニュースは何か
最も重要なのは志望理由書との一貫性です。暗記した回答をそのまま話すと想定外の質問で対応できなくなるため、キーワードだけ覚えて柔軟に話す練習が効果的です。最低5回以上の模擬面接を経験しておくと本番の緊張が和らぎます。
共通テスト(地域探究/指定校)
一部の推薦入試では、共通テストのスコアが合否判定に使用されます。地域探究・貢献入試やFACT選抜入試が対象です。
地域探究・貢献入試では5教科以上の受験が必要です。合格者の平均得点率は7割前後で、極端に低い科目があると不利になります。
- 苦手科目を放置せず全教科6割以上を確保する
- 9月までに書類対策を終え10月以降は共通テスト対策に集中
- 模試を定期的に受験し得点率の推移を確認する
推薦入試の準備に時間を取られ、共通テストの勉強が手薄になるケースは多く見られます。書類対策と学力対策のバランスを意識した年間スケジュールの作成が合格への鍵です。
まとめ
早稲田大学の推薦入試は、一般入試とは異なるルートで合格を目指せる有力な選択肢です。学力以外の強みを活かしたい受験生にとって大きなチャンスとなります。
- 推薦入試は総合型選抜と学校推薦型選抜の2種類
- 評定平均4.0以上が多くの学部で出願条件
- 書類・小論文・面接の3本柱を学部別に対策する
- 合格者は高1〜2年次から計画的に準備を開始
まずは志望学部の募集要項を確認し、出願条件を満たしているかチェックするところから始めてください。


