この記事では総合型選抜でボランティア経験は評価されるのか、その実態を解説します。
「総合型選抜でボランティア活動は評価されるの?」
「ボランティア活動の経験はどうアピールすればいいんだろう?」
総合型選抜でアピールできるポイントを増やそうと、ボランティア活動に参加しようと考えている人は多いですよね。
ただ、実際にボランティア活動の経験が試験で評価されるのかあいまいな人もいるはず。
結論、総合型選抜においてボランティア活動は活動実績として評価される重要な要素の1つです。しかし、「受験のためにとりあえず参加しました」という表面的な活動では評価につながる実績とはなり得ません。
そこで、本記事では総合型選抜におけるボランティア活動の重要性を解説します。試験でのアピール方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- ボランティア活動は総合型選抜で評価される重要な要素の1つ
- ボランティア活動は自分の志望校に関連する内容が適している
- ボランティア活動は継続的に行うことで評価される
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総合型選抜でボランティア経験は評価される
前述したとおり、ボランティア活動は総合型選抜において評価される要素の1つです。総合型選抜は、学力だけではなく、学びの姿勢や積極的に活動する態度を重視する入試です。
ボランティア活動に参加することで、社会貢献力・主体性・協調性などをアピールできます。
しかし、ボランティア活動を「とりあえずしただけ」で有利に働くわけではありません。大学側に活動実績を評価してもらうためには、ボランティア活動を通じて「学んだこと」「成長したこと」が重要となります。
さらに、ボランティア活動をした際にもらえるボランティア参加証明書があると評価されやすいです。参加証明書は、ボランティアに参加した団体に申請すると発行してもらえます。参加証明書は調査書に添付して、提出しましょう。
総合型選抜の実績につながるボランティア活動5選
ここからは、総合型選抜の実績につながるボランティア活動を、厳選して5つ紹介します。
- 教育ボランティア
- 福祉ボランティア
- スポーツボランティア
- 地域活性ボランティア
- 農業ボランティア
自分の興味関心や専門分野に適したボランティア活動を見つけましょう。
教育ボランティア
教育ボランティアは、次のような子どもの成長をサポートする活動が多いです。
- こども食堂のサポート
- 学習支援のサポート
- ふれあい遊びイベントの参加
- こどもキャンプの運営引率
- こどもスポーツイベント運営
学習に遅れをとっていたり、塾に通えなかったりする子どもたちに学習支援をする活動。子どもにイベントの場を提供し、一緒に遊んであげる活動などがあります。
教育ボランティア活動を通じて、教育に対する理解を深められるので、教育学部を目指す人に最適な活動です。
福祉ボランティア
福祉ボランティアは、次のような高齢者や障害者などを対象にした活動が多いです。
- 障害児童と放課後活動
- 福祉事業所にて軽作業のお手伝い
- 高齢者施設でイベント活動
- 高齢者のデジタル支援
- 多世代食堂のサポート
障害をもった子どもと遊びや体操をしたり、高齢者施設でイベント企画をしたりする活動があります。
福祉ボランティアを通じて、社会的な視点を学び、福祉の重要性を実感できます。福祉系の大学を目指す人に最適な活動です。
スポーツボランティア
スポーツボランティアは、スポーツ文化の発展や地域活性化に貢献できる活動です。主に次のような活動があります。
- チャリティマラソン運営サポート
- スポーツイベントのサポート
- スポーツクラブ大会の運営引率
- 駅伝大会の運営サポート
マラソン大会の活動では、マラソンコースのゴミ拾いをしたり、給水をしたりします。
スポーツボランティアの活動を通じて、人々を支援する方法を学んだり、コミュニティや地域社会におけるスポーツの重要性が実感できます。
地域活性ボランティア
地域活性ボランティアは、地域の課題やニーズに応じて、地域社会の発展や文化的な活性化を目的とします。地域をよりよくするため、次のような活動があります。
- 地域行事(祭り・マルシェなど)の運営サポート
- 美化活動
- 緑化活動
- 海岸清掃活動
- 防災活動
地域を活性化させるためのイベント運営や、地域の環境を整える清掃活動など、活動はさまざまです。地域活性ボランティアを通じて、地域の一員として地域の発展に貢献できます。
農業ボランティア
農業ボランティアは、農家の手伝いや地域の農業活動をサポートするボランティア活動です。主に次のような活動があります。
- 農作業の手伝い
- 農産物の販売支援
- 農業体験プログラムの運営
実際に農作業をしたり、米の脱穀を手伝ったりします。農業ボランティアでは、農業の大切さを学びながら、人手不足の農家を支援することにつながる貴重な機会です。農学部を目指している人には、特に有意義な活動でしょう。
総合型選抜の実績になるボランティア活動の見つけ方
総合型選抜の実績になるボランティア活動の見つけ方にはいくつかの方法があります。ここでは、3つの見つけ方を紹介します。
- 情報サイトを活用する
- 地域のボランティアセンターで探す
- 学校に相談する
情報サイトを活用する
ボランティア活動を探すには、インターネット上で情報サイトを活用する方法があります。たとえば、「高校生 ボランティア」で検索すると、高校生が参加できるボランティア募集サイトが出てきます。
中でもわかりやすいのが、ボランティア情報サイトのactivo(アクティボ)です。activoでは地域・活動テーマ・対象年齢などで絞り込んで検索でき、自分にあったボランティアを探すことが可能です。
ボランティアを探すときには、情報サイトを活用してみましょう。
地域のボランティアセンターで探す
自分が住んでいる地域のボランティアセンターにて、ボランティアを探すことが可能です。各地域には社会福祉協議会があり、ボランティアをしたい人と、してほしい人をつなげる働きをしています。
全国各地のボランティアセンターにはホームページがあり、場所や内容から参加したいボランティアを探せます。
学校に相談する
ボランティア活動探しで困った時は、学校に相談することが一番効率がいい方法です。
高校の先生なら卒業生がどのようなボランティア活動をしてきたかの情報を持っています。自分の進路にあったボランティア活動の相談に乗ってくれるでしょう。
また、学校と関連したボランティア活動があることもあります。自分1人で行動することが難しい場合は、学校の先生の協力を得て、興味や目標に合ったボランティア活動を見つけましょう。
総合型選抜でボランティア活動をアピールする3つのポイント
ここからは、総合型選抜でボランティア活動をアピールするポイントを、3つにまとめて紹介します。
- 志望校に関連した活動に励む
- 得た経験を具体的にアピールする
- 単発ではなく継続的に活動する
志望校に関連した活動に励む
ボランティア活動をする際には、自分の志望する学部や学科と関連する内容であることが重要です。なぜなら、総合型選抜は、興味関心があり学びの意欲が強い人を求める入試形式だからです。
たとえば、教育学部を受験するのであれば、教育ボランティア。福祉系の学部を受験するのであれば、福祉ボランティアが適しています。
自分の分野にそったボランティア活動をすることで、学習意欲のアピールだけではなく、知識と経験も深まります。
得た経験を具体的にアピールする
総合型選抜では、ボランティア活動を通じて得た学びや経験をアピールすることが大切です。大学側はボランティアをした結果ではなく、どんなことを学び、将来にどう活かせるかということを重視します。
たとえば、地域清掃のボランティア活動では、次のようなアピールが考えられます。
- 自分は環境問題に興味があるから地域清掃のボランティアに半年以上参加した
- 街に多くのプラスチックゴミが捨てられていることを実感し、環境問題の深刻さに気づいた。
- 脱プラの意識やリサイクルの重要性を学んだ
- 清掃を通じて地域の人と交流が生まれ、環境問題と地域社会の協力は不可欠だと実感した。
このように、ボランティア活動を通じての学び・課題・問題意識などを深掘りして自分の成長をアピールすることがポイントです。
単発ではなく継続的に活動する
ボランティア活動は、単発で行うのではなく、継続して活動することに意味があります。なぜなら単発での活動では、「受験のために実績を作っただけ」というマイナスなイメージを持たれるおそれがあるからです。
ボランティア検索サイトでは、単発募集か継続募集かで分かれており、継続募集では3ヶ月や6ヶ月以上継続できる人を求めています。
実際にボランティア活動を複数回繰り返していたり、3ヶ月以上継続していたりすると学びの量や経験に厚みが出ます。他の受験生との差別化にもつながるので、できる範囲で継続して取り組みましょう。
総合型選抜で有利に働くボランティア以外の活動実績
ここまで、ボランティア活動の重要性を説明してきました。
しかし、ボランティア活動をしていなくても、他の活動でアピールできれば問題ありません。なぜなら活動を通して得られる経験や学び、成長をアピールすることが大切だからです。
ボランティア活動以外に、総合型選抜で有利に働く活動には、次のようなものがあります。
- 部活動
- 生徒会活動
- 課外活動
ボランティア活動の実績がなくても、活動実績を他でアピールできるかが重要です。
ボランティア活動以外で、総合型選抜に有効な活動をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
まとめ
ボランティア活動は総合型選抜において重要なアピール要素となります。ボランティア活動を通じて、得た経験や学んだことを深掘りすることが重要です。
ボランティア活動は、「誰かのため」「何かのための」奉仕活動です。受験のためだけに行うのではなく、ボランティア活動をすることで、社会貢献につながる経験を積めるとよいですね。