この記事では向いていない人の共通点も交え、総合型選抜で落ちる人の特徴を解説します。
「総合型選抜試験で落ちやすいのはどんな人?」
「実際に落ちた人からの話が聞いてみたい…」
総合型選抜試験を受けようとしているものの、合格できるか不安な人は多いですよね。実のところ、総合型選抜試験で不合格になりやすい人にはいくつかの共通点があるのです。
また、実際に総合型選抜へ落ちた人の経験談は、試験で不合格にならない反面教師となる貴重な情報です。
そこで、この記事では総合型選抜試験で落ちる人の特徴を解説します。落ちる確率も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 総合型選抜で落ちないためには、アドミッション・ポリシーの理解が不可欠
- 目標や試験対策があいまいない状態では落ちる可能性が高まる
- 落ちたと思ったら、学校推薦や一般選抜も視野にいれる
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総合型選抜で落ちる人の特徴
さっそく、総合型選抜で落ちる人の特徴を、4つにまとめて解説します。
- 大学のアドミッション・ポリシーを把握していない人
- 入学してからの目標や目的がない人
- 面接や小論文の対策をしていない人
- 志望理由書の内容が薄かったり考えられていない人
特徴1:大学のアドミッション・ポリシーを把握していない人
アドミッション・ポリシー(大学が求める学生像)を理解していない点は、総合型選抜で落ちる人の特徴の1つです。理由としては、大学がアドミッション・ポリシーに合致する学生を求めているからです。
例えば、「国際交流に興味がある」という理由で国際学部を志望する学生は、その大学が求める「国際理解」を説明できない場合があります。
「将来、起業したい」という目標を掲げる学生も同様です。大学が求める「起業家精神」が、なにを求めているのかを把握できていない場合があります。
合格するためには、自分の活動や入学後の目標が、アドミッション・ポリシーとどのように結びつくのかを具体的に示さなければなりません。
総合型選抜におけるアドミッションポリシーについてより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
特徴2:入学してからの目標や目的がない人
入学後の目標や目的が不明確な点も、総合型選抜で落ちる人の特徴です。
大学は、単に授業を受けるだけではなく、自ら学び、成長していくことを学生に期待しています。そのため、「大学に行きたい」という漠然とした希望ではなく、「なぜこの大学で学びたいのか」「大学で何を学び、将来どうなりたいのか」といった、具体的な目標や目的を持っている学生を評価します。
合格するためには、自分の言葉で「なぜその大学に入学したいのか」「大学で何を学び、将来どうなりたいのか」を明確に伝えることが大切です。
特徴3:面接や小論文の対策をしていない人
面接や小論文の対策をしていない点も、総合型選抜で落ちる人の特徴といえます。
面接や小論文は、大学が受験生の思考力、表現力、コミュニケーション能力などを直接的に評価する重要な機会です。
面接では、自分の考えを論理的に説明したり、想定外の質問に臨機応変に対応する力が求められます。また、小論文では、与えられたテーマに対して、自分の意見を明確に述べ、論理的な文章を作成する力が試されます。これらの能力は、すぐに身につくものではなく、日々の練習と準備が重要です。
面接や小論文を練習した学生とそうでない学生とでは、面接官や入試担当者の印象に大きな差が生まれます。
合格するためには、面接や小論文対策を行い、自分の強みを最大限にアピールできるよう準備してください。
特徴4:志望理由書の内容が薄かったり考えられていない人
志望理由書の内容が薄かったり考えが浅い点も、総合型選抜で落ちる人の特徴です。どの大学にも当てはまるような内容だと、入学に対する意欲が低いと判断され、落ちる可能性が高まります。
志望理由書は、受験生が大学を選んだ理由や入学後の目標などを書く書類です。しかし、多くの大学に共通する解答や、表面的な理由しか書かれていない志望理由書は、評価されません。
大学側は、志望理由書を通して、「なぜこの大学なのか」「大学で何を学び、将来どうなりたいのか」「大学にどのような貢献をしたいのか」といった、個性や熱意を見たいと考えています。
志望理由書は、単に大学への入試書類ではなく、自分の将来を真剣に考えていることを示す大切な機会です。時間をかけ、丁寧に、そして自分自身の言葉で志望理由を書き上げてください。
なお、総合型選抜で必要な書類などをすべて把握したい人は次の記事を参考にしてください。
総合型選抜試験に落ちる確率
総合型選抜試験で落ちる確率は、受験生の数やレベルなど、さまざまな要因で変動します。そのため、「〇〇%の確率で落ちる」と断定的に言うことはできません。
落ちる確率で懸念を払拭することが難しいため、合格率で合否の可能性を見てください。総合型選抜試験も例外ではなく、合格率を見ることで、おおよそ落ちる確率が分かります。
次の表は、有名な私立大学における総合型選抜の合格率一覧です。一覧から分かるように、総合型選抜の合格率は大学や学部によって異なります。
大学名 | 学部・学科名 | 合格率 |
---|---|---|
早稲田大学 | 先進理工学部 法学部 | 100% 3.0% |
慶應義塾大学 | 政治A評定なし 政治B評点4.0 | 16.6% 34% |
青山学院大学 | 地域社会共生学 コミュニティ人間科学 | 42% 19% |
中央大学 | 文学部人文学科 法学部 | 33% 23.5% |
人気のある学部は、非常に高い競争率であることを認識し、入念な準備が必要です。合格率が低いからといって必ず落ちるわけではありませんが、その学部の競争の激しさを示す一つの指標と言えます。
行きたい学部の合格率は、事前に必ず目を通しておいてください。なお、上記の私立大学を含め、総合型選抜試験の合格率をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
総合型選抜試験は受けるべきなのか
行きたい大学や学部・学科がある場合、総合型選抜は積極的に受験すべきです。受験回数を増やすことで、合格の可能性を高められるからです。
前提として、総合型選抜試験の受験には次のようなメリットがあります。
- 一般選抜より合格が早く決まる
- 学力では難しい大学にも合格するチャンスがある
- 自分の強みを活かして勝負できる
- 一般選抜と併願できる
- 受験を通じて社会で役立つスキルが身につく
ただし、対策なしに受験しても合格率が上がるわけではないことは把握しておいてください。面接や小論文対策、大学のアドミッション・ポリシーの理解など、入念な準備が必要です。
総合型選抜のメリット・デメリットをより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
総合型選抜で不合格・落ちたと思ったら
総合型選抜で志望校の受験に失敗しても、他の方法で再度受験することは可能です。総合型選抜試験に少しでも落ち着いて望めるよう、不合格・落ちたと思ったときの他の対策方法を紹介します。
総合型選抜で不合格になってしまった、落ちたと思った時の対処法を紹介します。
- 公募推薦で志望校を受験する
- 一般選抜で志望校を受験する
公募推薦で志望校を受験する
総合型選抜で不合格になったと思う場合は、公募推薦試験の受験も1つの方法です。
公募推薦とは、大学が定める出願条件を満たし、学校長の推薦があれば誰でも受験できる入試制度です。公募推薦の出願時期は11月1日〜が一般的のため、総合型選抜の受験後でも試験に望むことができます。
公募推薦は、高校の成績などが重視されることが多く、総合型選抜と比べて高校生活の評価が高く評価されます。そのため、有名大学に合格するには最低でも評定平均4.0以上は必要となります。
ただし、どちらの受験も書類選考や面接、小論文といった試験方式が一般的です。総合型選抜と同じ結果にならないよう、必ず対策をしてください。
総合型選抜と学校推薦型選抜(公募推薦)の違いを知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
一般選抜で志望校を受験する
総合型選抜で不合格になったと思う場合は、学力試験が中心となる一般選抜の受験も1つの方法です。
一般選抜とは、大学側が指定した試験を受験し、その得点で合格者が決まる入試制度です。出願時期は2月1日~3月25日のため、総合型選抜の合否確認後でも受験に臨めます。
多くの大学で実施されているため、受験生が多く競争率が高い特徴があります。しかし、対策を行えば合格の可能性が高まります。
特に、志望する学部・学科の過去問題を解くことで、出題傾向を把握し、効率的な学習を進められます。
また、一般選抜では、共通試験や二次試験の実施など、大学によって選考方法が異なります。志望する大学の入試要項を必ず確認するようにしてください。
まとめ
総合型選抜で不合格になりやすい受験生には、共通する4つの特徴があります。
- 大学のアドミッション・ポリシーを把握していない人
- 入学してからの目標や目的がない人
- 面接や小論文の対策をしていない人
- 志望理由書の内容が薄かったり考えられていない人
また、総合型選抜試験で落ちる確率は、受験生の数やレベルなどの要因で変動するため、「〇〇%の確率で落ちる」と断定的に言えません。
どの受験方式も絶対はないため、全力で受験しながら落ちた場合の対策も並行して考えてください。