この記事では経験の活かし方や実績の評価目安も交え、部活動は総合型選抜で評価されるのか、その実態を解説します。
「部活動は総合型選抜の評価対象になるのかな?」
「3年間続けてきたけど、どうアピールすればいいんだろう?」
総合型選抜試験を受けようと考えてはいるものの、部活動の経験をどう活かせばいいのか、わからない人は多いですよね。
部活動の経験は、総合型選抜で大きく評価される要素のひとつです。特に、リーダーシップや協調性・継続的な努力は重要なポイントとなります。
本記事では、総合型選抜で部活動の経験を効果的にアピールする方法を解説します。面接で具体的なエピソードを伝えるコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 部活動の経験はリーダーシップや協調性が重要
- 部活動の成果を数値化し、具体的なエピソードを通じてアピールする
- 部活動経験を志望校のアドミッション・ポリシーに関連づける
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部活動の経験・実績は総合型選抜で評価される
冒頭で触れたように、部活動は総合型選抜試験において、大きな評価要素のひとつです。
特に継続して取り組んだ経験やリーダーシップ、協調性などは、大学側にとって重要な評価ポイントです。
学生の人間性や能力を多面的に把握できることから、部活動の経験や実績は、総合型選抜で評価されます。部活動での継続的な努力やリーダーシップなどが、学業以外の場面で発揮されていることを確認できるのです。
3年間部活動を続ければ評価されやすい
3年間の部活動の中で積み重ねた経験は、短期間では得られない貴重なものだからです。長期にわたる活動を通じて培われた努力やチームワークを、大学側は重視します。
たとえ大会で表彰されるような成績がなくても、毎日コツコツと努力を重ねてきた姿勢は評価されます。チームのために貢献してきたことが大学側に伝わるのです。
活動の中で挫折や困難に直面したとしても、その経験を乗り越える過程で得た学びは重要です。自己成長のエピソードとして、強いアピールポイントになります。
大学のアドミッショポリシーに合うかが重要
総合型選抜では、志望大学のアドミッション・ポリシーに自分の経験がどれだけ合っているかが重要です。大学はアドミッション・ポリシーに基づいて、求める人物像に合致する学生を選ぶからです。
志望する大学のポリシーを理解し、どのような人物像を求めているのかを把握しましょう。その上で、自分の部活動で得た経験や実績を大学が求める人物像に関連づけてアピールすることが大切です。
大会やコンテストでの成果や経験は高い評価を得られます。実績を伝える際は、単なる結果ではなく、その過程で学んだことを具体的に説明することが大切です。
アドミッション・ポリシーに沿ってアピールすることで、大学側に自分の適性を印象付けられます。総合型選抜におけるアドミッションポリシーについてより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
総合型選抜試験で部活動の経験・実績を活かす5つのポイント
総合型選抜試験では、部活動の経験や実績を効果的に活かすことが、他の受験生との差別化につながります。
ここからは、総合型選抜試験で部活動の経験・実績を活かすポイントを、5つにまとめて消化します。
- リーダーシップを具体的に示す
- 成果や実績を数値化する
- 協調性をアピールする
- 継続的な努力を強調する
- 部活動を通じた自己成長を示す
ポイント1:リーダーシップを具体的に示す
部活動におけるリーダーシップを発揮した経験は、総合型選抜試験において評価されるポイントです。
大学はリーダーシップの発揮を通じて、課題解決能力や責任感を評価するからです。部活動でキャプテンや副キャプテンとしてチームを率いた経験がある場合、その経験を具体的に伝えましょう。
たとえば、チームの課題をどのように解決し、チームの成績や雰囲気を改善したかを順を追って説明します。練習メニューを見直して大会で好成績を収めた経験も評価されます。メンバー間のコミュニケーションを円滑にし、チームの結束力を高めた経験なども評価されるエピソードです。
リーダーシップを発揮した具体的な場面を示すことで、大学側に伝わりやすくなるのです。
ポイント2:成果や実績を数値化する
総合型選抜では、部活動で得た成果や実績を数値化して示すことが重要です。具体的な数値やデータを使うことで、客観的に自分の活動を評価してもらいやすくなります。
たとえば、大会での成績や獲得した賞の具体的な順位や回数を提示すると、成果が明確に伝わります。チームの成長を数値で示すことも効果的です。リーダーシップを発揮してチーム全体の成績が向上した場合、その変化を具体的な数値で説明しましょう。貢献度が一層強調されます。
数値化することで、面接官に強い印象を与え、説得力のあるアピールができます。
ポイント3:協調性をアピールする
部活動では、チームメンバーと協力して目標を達成する機会が多くあります。その過程で協調性を発揮したエピソードを具体的に伝えることが大切です。
例として、大会に向けた準備やメンバーと役割分担をして、目標に向かって一致団結した経験が挙げられます。協力体制が功を奏し、大会で好成績を収めたといったエピソードは、協調性を示すアピール材料です。
協調性を強調することで、面接官にチームで成果を出せる人材であることを示すことができます。
ポイント4:継続的な努力を強調する
部活動での継続的な努力を示すことは、総合型選抜での評価につながります。大学は忍耐力や責任感を持ち、目標に向かって努力を続けられる学生を評価するからです。特に、長期間にわたる取り組みは、継続的な成長を証明する要素となります。
たとえば、3年間部活動の中で取り組み続けたことです。最初は思うような成果が出ず、練習を続けた結果、最終的に大会で入賞したエピソードなどが挙げられます。
努力を示す際には、単に「頑張った」ではなく、その過程での工夫や成長を詳しく伝えると効果的です。継続的な努力を具体的な事例や数字を使って説明しましょう。
ポイント5:部活動を通じた自己成長を示す
部活動を通じて自身の成長を具体的に伝えることは、総合型選抜における合否を決める要素のひとつです。大学側は、成長意欲がある学生を求めています。部活動で培ったスキルや人格面での向上を、具体的に説明しましょう。
一例として、試合に向けてメンバーの弱点を分析し、トレーニングメニューを提案したことなどです。その結果、チーム全体のパフォーマンスが飛躍的に向上したのであれば、その経験は大きな強みになります。分析力やサポート力を養い、自分自身も成長を遂げたことをしっかりアピールしましょう。
こうした成長が、大学での学びにどう活かされるかを説明することで、面接官に自分の将来性を強く印象づけられます。
【試験別】総合型選抜における部活動のアピール方法
総合型選抜試験において、部活動の経験を効果的にアピールする方法は試験形式ごとに異なります。
ここでは、次の試験別で総合型選抜における部活動のアピール方法を紹介します。
- 活動報告書
- 面接
1.活動報告書
総合型選抜では、エントリーシートでのアピールが重要な役割を果たします。特に、部活動の経験を伝える活動報告書では具体的に書くことが求められます。
活動報告書で、部活動で得た成果や成績を数値や実績を使って具体的に示すことで、説得力が増します。
また、志望する大学のアドミッション・ポリシーに沿って書くこともポイントです。アドミッション・ポリシーを理解し、自分の部活動経験をどのように関連付けるかを工夫しましょう。
自分の活動が、大学の求める人物像とどのように結びつくかを意識して書くことが、より効果的なアピールにつながります。総合型選抜に必要なエントリーシートをより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
2.面接
総合型選抜の面接では、面接官の質問に合わせたエピソードを的確に選び、答えることが大切です。面接官が求める人物像に合わせたエピソードを選ぶことが合格に近づくポイントだからです。
大会前にチームがスランプに陥った際、自ら積極的に声をかけてモチベーションを高めたエピソードが挙げられます。練習の質を改善した結果、全員が目標を達成できたという内容も評価につながります。
自分の役割や努力がどのようにチームの成功に貢献したかを具体的に伝えることが大切です。面接官に自分の強みをしっかりアピールしましょう。
質問の意図を理解し、適切なエピソードを選ぶことで、自分が大学にふさわしい人物であることを示せます。
まとめ
部活動の経験は、総合型選抜試験で大きな強みとなります。
リーダーシップや協調性を発揮し、継続して努力したことが評価されるポイントです。そして活動の成果を数値化し、エピソードを交えて自分の成長をアピールすることが合格に近づく鍵です。
また、志望大学のアドミッション・ポリシーを理解し、それに合わせて自分の経験をどのように関連付けるかを意識しましょう。
部活動で得た経験に自信を持って試験当日を迎えてください。