総合型選抜のエントリーシートとは?書き方や提出時期なども解説

総合型選抜のエントリーシートとは?書き方や提出時期なども解説

この記事では書き方や提出時期も交え、総合型選抜におけるエントリーシートの特徴を解説します。

「総合型選抜のエントリーシートはどんなものなんだろう?」
「どんなことを書けばいいのかな…」

総合型選抜試験の受験にはエントリーシートが必要」そんな話を聞いたものの、どんな書類なのか、イメージが湧かない人は多いですよね。

また、実際にどういった手順で書けばいいのかわからない人もいるはず。

そこで、この記事では総合型選抜試験におけるエントリーシートの必要性を、書き方も交えて解説します。合格に向けたエントリーシートの書き方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 総合型選抜におけるエントリーシートとは、志望校に提出する入試用の文書
  • 自身の魅力を伝えられるかという点でもエントリーシートは重要
  • エントリーシートの記載は自身の情報整理から始める

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目次

総合型選抜のエントリーシートとは?

総合型選抜のエントリーシートとは、受験生が志望する大学や学部に提出する入試用文書です。

エントリーシートの内容としては、以下が挙げられます。

  • 志望理由
  • 自己PR
  • 学歴
  • 学外活動
  • 資格取得

エントリーシートは大学入試の一環として提出されます。また、受験生の個性や志望度を大学側に伝える手段として活用されることも。一般的なエントリーシートの主要項目には、基本情報や学歴等が含まれます。

志望する大学や学部によって形式や項目が異なるため、受験生は指示に従って情報を記入する必要があります。自己PRや志望理由は、受験生の個性や学びたいこと、大学での目標を伝えるために重要です。

総合型選抜では、説得力のある自己PR文や志望理由を考えることが重要です。

エントリーシートの必要性・重要性

自分が望む大学に合格するためには、自己の魅力をどれだけ伝えられるかが非常に重要です。なぜならエントリーシートでの選考は行われていないからです。

大学は多くの学生のエントリーシートをチェックしながら面接を行います。エントリーシートは面接や論文と同様に重要な評価基準のひとつとなります。

エントリーシート内の全ての項目を埋めることはもちろんのこと。自分の希望大学での目標、将来の展望などをしっかりと記入し、大学に自己をアピールすることが大切です。 

例えば、大学生活で研究したい内容などに直結できると、より具体的に記入できるでしょう。  

総合型選抜のエントリーシートの書き方

ここからは、総合型選抜試験で提出するエントリーシートの書き方を、5つのステップにまとめて紹介します。

  • エントリーシートのテーマをリストアップ
  • 大学を志望したきっかけを伝える
  • 文章の明瞭性と読みやすさ
  • 高校での活動
  • アピールポイントを考える

STEP1:エントリーシートのテーマをリストアップする

エントリーシートを書く際には、まず自分の情報を整理することが大切です。自己表現やアピールするテーマを決めるために、リストアップすることから始めましょう。

例えば、以下のようなテーマが挙げられるでしょう。

  • なぜこの大学に入りたいのか
  • 志望する学部・学科の情報
  • 自分の強み・弱み
  • 高校までの経験や実績
  • 自分の価値観
  • 将来の目標

上を書き出し、内容を「過去」「現在」「未来」のカテゴリーに整理していきます。自己分析を行い、自分の強みなどを明確にすることで、エントリーシート作成がスムーズに進みます。

エントリーシートには「過去」と「現在」そして「未来」の自分を書き、自分の魅力を売り込んでいきます。過去の経験から現在の姿へ、そして未来への展望を示すことで、自己を大学にアピールすることが重要です。

過去の自分が現在の自分を形作り、自分を描き出すことが、大学側に自己を伝える手段となります。深く掘り下げることを忘れず、それぞれの時間軸において「なぜ?」という疑問を投げかけましょう。自らの行動の背景や思考を具体的に示すことが重要です。

将来の目標達成に向けた熱意や意欲を伝えることが、エントリーシート作成のポイントです。

STEP2:大学を志望したきっかけを伝える

総合型選抜の志望理由書やエントリーシートでは、簡単な自己アピールだけでは効果がありません。「私は努力家です」などの表現でも、大学側は願書を審査する中で説得力を感じられない可能性があります。

単に自分を売り込むのではなく、高校生活で磨いた魅力を明確に伝えるように心がけてください。部活動や趣味、ボランティア活動などについて、自己主張の力を持って書くことが重要です。

STEP3:文章の明瞭性と読みやすさ

エントリーシートを書く際には、文章の明瞭性と読みやすさが非常に大切です。エントリーシートを書く際には、文章を客観的な視点で見直すために、学校の先生に添削をお願いしましょう。

自分では完璧だと思っていても、他者の視点から見るとわかりづらい部分があることがよくあります。添削を受ける際には、以下の観点でチェックしてもらうと良いでしょう。まず、文章や字が読みやすいかどうかを確認してみてください。

誤字や脱字がないか、言葉遣いが適切か、話し言葉になっていないかなども重要なポイントです。また、1文に1つの話題だけを書くように注意することも大切です。もし、さらに専門的な視点で添削してもらいたい場合は、総合型選抜専門塾を利用することもおすすめです。

STEP4:高校での活動

高校時代の活動報告は、進学や就職活動において重要な要素となります。活動報告では、自らの高校での活動や実績を記述する必要があります。

大学によっては高校以前の活動も求められることがあるため、募集要項を確認することが重要です。活動報告で書くべき活動には以下のようなものがあります。

志望理由書を書く際に行った活動や取材なども記述できます。ほかにも文化祭の実行など様々な活動が活動報告に記載できます。自分の高校時代を振り返り、活動を整理することで、活動報告に書くべき内容を明確にしていきましょう。

STEP5:アピールポイントを考える

アピールポイントを考える際に、自分の長所を見つけることは難しいことです。しかし、他人に自分の長所や経験、活動から逆算することで、自身の魅力を発見しやすくなります。

長所の逆算とは、自分が経験してきた活動や実績を通して、そこから得られた力を考えることです。例えば、部活の部長をしていた経験があれば、リーダーシップという長所を獲得している可能性があります。

自分らしさを加えることで、他者との差別化が図れ、アピールポイントとして活かすことができます。自分の長所を見つけることで、自信を持ち、目標に向かって前進する力になります。

総合型選抜におけるエントリーシートの基礎知識

ここからは、次のトピック別で総合型選抜におけるエントリーシートの基礎知識を解説します。

  • 出すタイミング
  • 受け取り方
  • 内容の訂正方法
  • 自己PRとの違い

出すタイミング

私立大学の総合型選抜は、一般的に6月から12月頃にかけて実施されます。一方、国公立大学では、9月から2月頃にかけて行われることが一般的です。

ただし、複数回に分けて募集を行うところもあり、総合型選抜の時期には学校ごとにばらつきがあります。

受け取り方

エントリーシートはオープンキャンパス参加時にもらえます。

大学が開催するオープンキャンパスに参加すると、受験生はエントリーシートを手に入れることができます。また、大学のホームページからエントリーシートをダウンロードし、印刷することも可能です。

大学の公式サイトを訪れ、エントリーシートのダウンロード方法を確認し、印刷して提出することができます。さらに、大学のホームページから資料請求をすることで、エントリーシートを取得することも可能です。

もしエントリーシートの入手方法がわからない場合は、大学に直接連絡して確認することが重要です。

内容の訂正方法

期限に余裕がある場合、新たなエントリーシートを作成することが推奨されます。大学のウェブサイトから再度ダウンロードできる場合は、再度入手して修正を行いましょう。

もし書き直す時間がない場合は「二重線を引きつつ訂正印を押す」といった方法で修正を行います。

ミスを最小限に抑えるために、最初に下書きし、その後ボールペンで文字をなぞることをおすすめします。

自己PRとの違い

エントリーシートは、大学の選考に利用される書類であり、自己紹介や志望動機、学習歴などが記載されます。一方、自己PRは、自己紹介の一部であり、自分の強みや将来の目標を伝えるための文章です。

自己PRは、自己分析や自己アピールが中心となります。つまり、エントリーシートは大学側に自分の情報を提供するための書類になります。そして自己PRは自らの魅力や意欲をアピールするための文章と言えます。

総合型選抜に合格するエントリーシートを作る3つのコツ

ここからは、総合型選抜の合格に向けたエントリーシートを作るコツを、3つにまとめて解説します。

  • コピーを控えておく
  • 文章の添削をお願いする
  • 面接練習を行う

コツ1:コピーを控えておく

エントリーシートはコピーして、手元に保存しておきましょう。

総合型選抜の面接試験では、エントリーシートに書かれた内容に関連した質問が主にされます。「何を書いたのかわからない」とならないように、内容をしっかりと覚えておくことが望ましいです。

コツ2:文章の添削をお願いする

文章を添削してもらう際には、学校の先生や家族にお願いし、客観的な視点を取ってもらいましょう。

自分で完璧に書けていても、「先生に読ませたら理解しにくいと指摘された」という事例が多く見られます。

専門的に添削して欲しいと思う場合は、総合型選抜の専門塾を検討することもおすすめです。

コツ3:面接練習を行う

両親や先生に協力してもらい、模擬面接を行うことをおすすめします。

エントリーシートの内容を基に質問を受けることで、情報の不足や問題点を確認できます。また、自身の思考を整理し直し、本番でも円滑に話す準備ができます。

志望する大学のウェブサイトを見ると、実際の面接と同様の内容で模擬面接に挑戦できる場合もあります。本番の雰囲気を体験できるので、一度確認してみてください。

まとめ

この記事では、総合型選抜試験におけるエントリーシートの必要性を、書き方も交えて解説しました。

エントリーシートは自身の高校時代での努力や個人の強みを明確にアピールすることが必要です。記入後には他の人に内容を校正してもらうことが大切です。

授業後の面接練習を受けるなどして、総合型選抜での合格率を向上させましょう。

なお、総合型選抜試験には今回紹介したエントリーシートの他にも必要なものが存在します。受験に必須の書類や合格に求められるスキルなど、総合型選抜試験に必要なものを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

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この記事を書いた人

【プロフィール】
はじめて総合型選抜入試を受験する方に向け、合格に役立つ情報を網羅的に提供。一般選抜入試に偏ることなく、総合型選抜入試に特化した情報を提供することで、受験者の可能性を最大限に引き出すことを目指します。
【専門分野】
総合型選抜入試/学校推薦型選抜入試/一般選抜入試

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