この記事では難易度も交え、大学別に総合型選抜の倍率を一覧で紹介します。
「総合型選抜試験の倍率はどのくらいなんだろう?」
「一般受験よりも倍率が高いってこともあるのかな?」
「私立と公立で倍率に違いはあるのかな…」
総合型選抜試験を受けようと考えているものの、倍率がわからず、受験しようか悩んでいる人は多いですよね。
「できることなら合格できる可能性が高い方法で受験したい」そんな気持ちから、一般受験や大学ごとでの倍率を確認したうえで、総合型選抜を受けるか決めたい人もいるはず。
そこで、今回は大学別に総合型選抜試験の倍率をわかりやすく紹介します。倍率を踏まえたうえで、総合型選抜試験を受けるべきなのかも解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 総合型選抜試験の倍率は一般受験よりも低い傾向にある
- 私立大学の倍率は国公立よりも高い傾向にある
- 知名度や人気度が高くアクセスの良い大学ほど倍率が高い傾向にある
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総合型選抜試験における倍率とは?
総合型選抜試験の倍率は、受験者数に対する合格者数の割合を示す重要な指標です。
大学や学部の人気度を反映し、受験生が志望校を選ぶ際の一つの基準となります。特に総合型選抜は、学力試験だけでなく面接や小論文、活動実績など多様な評価基準を用いるため、一般選抜とは異なる倍率傾向が見られます。
学校ごとで倍率は異なる
総合型選抜試験における倍率は学校ごとで異なります。
倍率の違いは、各大学の選考基準や募集人数、そして志願者数によって決まるのです。人気のある大学や注目されている学部では、志願者が多く集まり、倍率が高くなる傾向があります。
例えば、2024年度の岡山大学の倍率は2.5倍でした。一見それほど高くないように思えるかもしれませんが、実際にはかなり高い数字です。これは岡山大学の人気が高く、志願者が多いことを示しています。
一方、帝京大学の倍率は2.2倍でした。これは比較的低い倍率と言えるでしょう。募集人数が多かったり、特定の条件がある選抜だったりすることが考えられます。
このようなデータを参考にしつつ、自分の強みや目標も考慮して志望校を選ぶことが重要です。そうすることで、自分に最適な大学を見つけられる可能性が高まります。
一般受験に比べ平均倍率は低い
総合型選抜試験の平均倍率は、一般受験と比較して低いことが多いです。これは、総合型選抜が学力試験だけでなく、面接や小論文、活動実績など多様な評価基準を用いるためです。
このため、特定のスキルや経験を持つ受験者には有利な選抜方式です。
例えば、早稲田大学の文化構想学部では、2023年度の総合型選抜倍率が3.2倍であり、一般受験の4.8倍よりも低く設定されています。
しかし、低倍率だからといって油断は禁物です。総合型選抜は、個別の評価基準が重視されるため、しっかりとした準備が必要です。
倍率の計算方法
倍率の計算方法は非常にシンプルです。以下のステップで計算されます。
- 受験者数の確認: まず、その年度における総合型選抜の受験者数を確認します。
- 合格者数の確認: 次に、その中で実際に合格した人数を確認します。
- 倍率の計算: 最後に、以下の計算式を用いて倍率を求めます。
計算式は以下の通りです。
倍率 = 受験者数 ÷ 合格者数
例えば、ある大学の総合型選抜で受験者数が300人、合格者数が100人の場合、倍率は次のように計算されます。
倍率 = 300 ÷ 100 = 3.0
この倍率が高いほど競争が激しいことを意味し、逆に低い場合は比較的合格しやすいと考えられます。ただし、倍率が低くても油断は禁物です。総合型選抜は、個別の評価基準が重視されるため、しっかりとした準備が必要です。
【大学別】総合型選抜の平均倍率
ここからは、次の大学別に総合型選抜の平均倍率を紹介します。
- 私立大学の平均倍率
- 国立大学の平均倍率
- 専門学校の平均倍率
私立大学の平均倍率
私立大学における総合型選抜の平均倍率は、約8倍前後とされており、国公立大学に比べて高い傾向があります。
例えば、早稲田大学の政治経済学部では約8倍、慶應義塾大学の法学部では約10倍とされています。これらの大学は、多様な選考基準を採用し、学生の個性や特技を重視しているため、倍率が高くなることが一般的です。
さらに、私立大学の倍率は学部や学科によっても異なるため、志望する学部の倍率を事前に確認することが重要です。
国公立大学の平均倍率
国公立大学の総合型選抜の平均倍率は約5倍で、先ほど紹介した私立大学に比べてやや低い傾向があります。
例えば、東京大学の教養学部では約5倍、京都大学の教育学部では約6倍という倍率が見られます。国公立大学は学費が安く人気がありますが、選抜枠が限られているため、応募者が集中しにくいです。
また国公立大学では、学力だけでなく、地域貢献意欲や大学理念への共感も評価されます。
倍率が低くても合格が容易とは限らず、大学ごとに求められる学生像に合うかが合否を左右します。人口動態や教育政策を考慮し、志望校を選ぶことが大切です。特に、地域に根ざした教育を重視する大学では、その理念に共感する受験生が有利です。
専門学校の平均倍率
専門学校名 | 学科 | 平均倍率 |
---|---|---|
東京デザイン専門学校 | グラフィックデザイン科 | 約3倍 |
日本工学院専門学校 | ITスペシャリスト科 | 約3倍 |
文化服装学院 | ファッションデザイン科 | 約3倍 |
東京調理製菓専門学校 | 調理師科 | 約2倍 |
東京ビジュアルアーツ | 映像学科 | 約3倍 |
専門学校における総合型選抜の倍率は約3倍で、大学に比べると全体的に低い傾向があります。
例えば、東京都内の専門学校では、倍率が2倍から3倍程度とされることが多いです。専門学校は実践的なスキルを重視しているため、選考基準もそれに応じたものとなっています。
多くの専門学校では、面接や課題提出が選考の中心となり、学力試験は重視されないことが一般的です。
専門学校を志望する場合は、自分の得意分野や興味を活かせる学校を選ぶことが重要です。特に、実践的なスキルを身につけたいと考えている人にとって、専門学校は魅力的な選択肢となるでしょう。
総合型選抜試験の倍率が高い・低い大学の違い
総合型選抜試験の倍率が異なる原因はいくつかあります。国内外で高い評価を受けている大学は、応募者が増えるため高倍率になる傾向があります。これらの大学は教育の質や研究環境が充実しており、志望者が集中します。
また、医学部や法学部などの人気学部が存在することも、高倍率の一因です。さらに、都市部に位置していることからアクセスの良さや生活の利便性が高く、これも倍率を押し上げる要因となっています。
一方で倍率が低くなる理由は、主に地方に位置していたり、新設の学部や学科であることが多いです。地方の大学は都市部に比べて応募者が少ないため、倍率が低くなることがあります。
しかし、地域の特色を活かした教育を提供している場合もあり、特定の分野で優れた教育を行っています。また、新設の学部や学科は未知数であるため応募者が少ない一方で、新しい教育方法を導入していることもあります。
専門性の高い学科は、特定の職業に直結するスキルを学べるため、興味がある学生には魅力的です。
- 高倍率大学の特徴
理由 | |
---|---|
人気学部の存在 | 医学部や法学部など、社会的ステータスが高く、将来の職業選択の幅が広い学部が多い。 |
知名度とブランド力 | 国内外で高い評価を受けている 教育の質や研究環境が整っており、志望者が集中。 |
都市部に位置 | アクセスが良く、生活の利便性が高い。 地方の大学に比べて人気が高く、倍率が上がる傾向。 |
- 低倍率大学の特徴
理由 | |
---|---|
新設学部や学科 | 未知数であるため応募者が少ないが、新しい教育方法を導入している。 |
専門性の高い学科 | 特定の専門分野に特化し、受験生の母数が少ない。総合型選抜倍率 特定の職業に直結するスキルを学べるため、興味がある学生には魅力的。 |
地方に位置 | 応募者が少なく、倍率が低くなることが多い。 地域の特色を活かした教育を提供。 |
総合型選抜は受けるべきなのか
総合型選抜は学力試験だけでなく、面接や小論文・課外活動の評価を含むため、多様な能力を評価できるという利点があります。しかし、受験者数が増加し、倍率が高くなる傾向も見られます。この状況で本当に挑戦すべきなのか、悩むのも無理はありません。
まず、自分の強みを理解することが大切です。「自分の個性や特技をもっと評価してほしい」と思うなら、総合型選抜は有効な選択肢かもしれません。また、特定の大学や学部がこの選抜方法を重視している場合、その入試情報を詳しく調べることが重要です。「志望校は総合型選抜をどう評価しているのだろう?」と考えてみてください。
さらに、総合型選抜には面接対策や小論文の練習が必要です。「どんな質問がされるのだろう?」と過去の面接質問を調べたり、「このテーマについてどう考えるべきだろう?」などと小論文のテーマに関連するニュースを読んで意見をまとめる練習をすることで、合格の可能性を高められます。
最終的に、「自分の目標や志望校の入試制度に基づいて、どの選抜方法が自分に最適なのか?」を考え、強みを活かせる選抜方法を選び、準備を進めることが成功の鍵となります。
総合型選抜の難易度や試験内容について詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。
まとめ
総合型選抜は、学力試験に加えて個性や経験、能力を多角的に評価する方法です。
この方式を活用することで、「自分の強みを本当にアピールできるだろうか?」と不安になるかもしれませんが、合格のチャンスを広げることが可能です。しかし、志望校や学部によって倍率が異なるため、「どの選択肢が本当に有利なのか?」と事前の調査と戦略的な準備が必要です。
私立大学、国公立大学、専門学校で総合型選抜の倍率は異なる傾向があり、「自分にとって最適な受験プランは何だろう?」と考え、有利な選択肢を見極めることが重要です。
総合型選抜を検討する際には、志望校の選考基準や倍率の動向を把握し、自分に最適な受験プランを立てることが成功への鍵となります。