この記事では合否への影響も交え、総合型選抜における調査書の重要性を解説します。
「総合型選抜で提出する調査書って何?」
「調査書の内容はどれくらい合否に影響するんだろう?」
成績や活動履歴が合否を左右する大きな要素である点から、総合型選抜において調査書は非常に重要です。
この記事では、総合型選抜の調査書とは何なのか、その概要を合否に与える影響度合いも交えわかりやすく解説します。調査書で評価されるポイントも紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 総合型選抜試験の調査書は受験生の学校生活を評価する書類
- 総合評価で合否を判断するため、総合型選抜において調査書は重要
- 部活動・課外活動への取り組みは調査書で評価されやすい
なお、総合型選抜試験の合格に向け、どの対策塾に通えばいいのかわからない人は「推薦対策塾診断」をお試しください。
かかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、あなたにあう塾を診断してもらえます。
効率よく志望校への進学を実現したい人は、ぜひ一度お試しください。
\ 4つの質問に答えるだけ /
総合型選抜における調査書とは?
総合型選抜における調査書とは、受験生の高校生活全般を評価するための公式な書類です。具体的には、次のような受験生の学校生活を総合的に反映するものです。
- 学力
- 出席状況
- 部活動や生徒会などの活動記録
- 学習態度 など
なお、調査書には以下のような内容が記載されます。
- 全科目の評定一覧と評定平均値
- 特別活動の記録(生徒会や部活動など)
- 学習成績概評と出欠記録
- 総合的な学習に対する評価
大学側は、調査書を通して受験生の学力や出席状況、学校での活動状況を評価するのが一般的です。
総合型選抜における調査書の重要性
総合型選抜において調査書は、合否を大きく左右する重要な資料です。その理由は、総合型選抜が受験生の学力だけでなく、人格や学校生活全般を評価する試験だからです。
総合型選抜は一般入試と異なり、筆記試験が行われない場合が多いため、調査書が大学側の判断材料になるという点で重要です。
具体的に、調査書が重要とされる理由には以下の点が挙げられます。
- 学力の証明:調査書には、受験生の3年間の成績が詳細に記載されます。これにより、大学側は受験生の学力を把握し、他の受験生と比較して評価します。
- 人物像の把握:調査書には、特別活動や学校行事への参加状況も記載されます。これにより、受験生のリーダーシップや協調性、積極性などの人物的な特徴を評価できます。
- 出席状況の確認:調査書には、欠席や遅刻の記録が含まれます。出席率が高い受験生は、責任感が強く、学業に真剣に取り組んでいると評価されやすいです。
上記のように、調査書は合否を大きく左右するという点で、総合型選抜において重要な資料といえます。
総合型選抜の調査書で評価されるポイント
ここからは、総合型選抜の調査書で評価されるポイントを、3つにまとめて紹介します。
- 定期テストの成績をあげる
- 必要な資格を取得する
- 積極的に特別活動に取り組む
定期テストの成績をあげる
定期テストの成績は、調査書で特に重視される要素の一つです。総合型選抜では筆記試験がないことが多く、調査書を通じて学力が評価されます。
成績が向上していることは、受験生の学習意欲や努力を示す証拠として評価されます。特に全体の評定平均値が高ければ学力の安定性も示され、大学側に好印象を与えます。学習意欲が感じられ、成績が安定していることが、評価を高める要素となるでしょう。
必要な資格を取得する
特定の資格や検定の取得は、調査書で評価される重要なポイントです。資格や検定は、受験生の専門性や努力を示し、特に大学が求めるスキルや知識に関連する資格があれば、その分野での適性が高く評価されます。
資格取得に向けた努力は、目標達成力や計画性を証明するものです。そのため、大学側に良い印象を与えることができる要素です。これにより、受験生が自分の分野での専門性を持ち、計画的に物事を進める能力が示されます。
総合型選抜における資格の重要性を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
積極的に特別活動に取り組む
特別活動への積極的な参加は、調査書で高く評価される重要な要素です。
部活動や生徒会、ボランティア活動などに取り組むことは、リーダーシップや協調性、社会性を示すものとされます。特にリーダーシップを発揮した経験や長期間にわたる継続的な活動は、受験生の責任感や継続力をアピールする材料となります。
こうした活動は、学業成績だけでなく、全人格的に優れた資質を示すものとして大学に良い印象を与えるでしょう。特別活動への関与は、受験生の多面的な能力を示すための重要な証拠となります。
部活動や生徒会での活動経験が総合型選抜にどう評価されるのかを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
総合型選抜の調査書によくある疑問
最後に、総合型選抜の調査書によくある疑問へまとめて回答します。
- どうやって入手するのか?
- 発行にかかる日数は?
- いつ頃もらうのがベストなのか?
- 発行が間に合わないとどうなるのか?
- 調査書に有効期限はあるのか?
どうやって入手するのか?
調査書は、通常、在籍している高校の事務室で入手できます。
調査書の発行を希望する場合、まずは担任の先生に相談し、手続きを確認しましょう。学校によっては、事前に申請書の提出や発行手数料が必要な場合があります。そのため、事前に確認することが重要です。
私立高校の場合、調査書の発行には200〜300円の手数料がかかることが一般的です。公立高校では無料の場合が多いです。しかし、学校によって異なるため、必ず確認しておくことをお勧めします。
発行にかかる日数は?
調査書の発行には、通常1週間程度かかります。しかし、受験シーズンや学校の繁忙期には、発行に2週間以上かかる場合もあります。発行が遅れると、出願準備が遅れる可能性があります。そのため、早めに手続きを行うことが重要です。
受験シーズン前に余裕を持って申請し、万が一の遅延に備えることをお勧めします。出願のスケジュールに合わせて、早めに調査書を手に入れるようにしましょう。
いつ頃もらうのがベストなのか?
調査書は、出願に必要な書類の中でも重要なものです。最適なタイミングで調査書を受け取るためには、出願期間の1ヶ月前に発行手続きを開始するのが理想です。これにより、出願に必要な書類が整い、他の必要書類と合わせて準備を進めることができます。
出願直前に調査書を手に入れると、手続きが遅れる可能性があります。手続きが遅れないように、計画的に動くことが重要です。
発行が間に合わないとどうなるのか?
調査書の発行が出願期限に間に合わない場合、出願書類が不完全として受理されない可能性があります。これにより、総合型選抜での受験資格を失うことになります。出願期限が迫っている場合、調査書の発行が遅れると、他の書類と合わせて準備が間に合わないかもしれません。
出願前に調査書の発行を確認し、問題が発生しないよう早めに手続きを行うことが大切です。
調査書に有効期限はあるのか?
調査書には一般的に3ヶ月の有効期限があります。発行日から3ヶ月以内であれば出願に使用することができます。ただし、一部の大学や学部では異なる有効期限を設定していることもあります。したがって、志望する大学の出願要項を確認することが重要です。
古い調査書を提出すると、出願が受理されない場合があります。可能であれば最新の調査書を用意することが望ましいです。
まとめ
総合型選抜において調査書は、受験生の学力や人物像を示す重要な資料です。調査書の内容は合否に直接影響を及ぼします。そのため、定期テストの成績向上や資格取得、特別活動への参加が評価に繋がります。
調査書の入手は学校事務室で行い、発行には通常1週間程度かかります。したがって、余裕を持って申請することが重要です。発行のタイミングや有効期限に注意し、確実に準備を進めることが成功への鍵です。
なお、調査書といった書類以外にも、総合型選抜試験に必要なものは多くあります。受験はもちろん、総合型選抜の合格に向け必要なものを詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。