国際バカロレア入試とは?特徴や難易度、受験可能な大学も一覧で紹介

国際バカロレア入試とは?特徴や難易度、受験可能な大学も一覧で紹介

「国際バカロレア入試ってどんな試験なんだろう?」
「誰でも受験できる入試なのかな?」

国際バカロレア入試は、国際バカロレア資格を保有する人が受験できる試験です。国公立・私立ともに、多くの大学で採用されています。

ただ、具体的な出願条件や対策方法がわからず悩んでいる人は多いですよね。

そこでこの記事では倍率や試験内容も交え、国際バカロレア入試の特徴を解説します。受験できる大学や対策方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 国際バカロレア資格があれば受験できる
  • 国際バカロレア入試は倍率が低く受かりやすい
  • 他の入試と併行して対策をする必要がある

『できることなら受けさせたいけど…推薦入試の仕組みがいまいちよくわからない…』
すきま時間にサクッと推薦入試を理解できたらな…』

そんな方へ

  • 推薦入試で合格する受験生の共通点
  • 合格に必要な”たった1つの準備”
  • 短期間で効率よく入試対策するコツ

を、無料オンラインセミナーで1時間に凝縮してお伝えします。

さらに参加者限定で「0からわかる!推薦入試ガイドブック」「合格者の志望理由書サンプル」など、豪華3点をプレゼント!🎁

パソコンはもちろん、スマホからも気軽に参加OK。この1時間が、推薦受験への第一歩になりますよ。

\ スマホから参加OK /

本記事の要点を音声でチェック!

目次

国際バカロレア入試とは

国際バカロレア入試とは

国際バカロレア入試とは、国際バカロレア教育プログラムを経て取得した国際バカロレア資格を持つ人が受験できる入試方式です。

国際バカロレア教育とは1968年に設置された国際的な教育プログラムのことです。日本国内でも100校以上の学校が認定校であり、国際バカロレア教育を導入しています。文部科学省でも推進されている教育プログラムであり、グローバルに活躍できる人材育成に取り組んでいます。

国際バカロレア入試は、国際バカロレア教育課程を履修した人から人気の高い入試方式なのです。

国際バカロレア資格があれば受験可能

国際バカロレア資格があれば受験可能

国際バカロレア入試は、国際バカロレア資格があれば受験できます。

国際バカロレア資格とは、国際バカロレア教育プログラムのうち16~19歳を対象にしたディプロマ・プログラムでのカリキュラムを2年間修了して一定以上の成績を収めると取得できる大学入学資格のことです。

ただし、国際バカロレア教育プログラムでの最終的な成績が確定する前に出願時期を迎えるのが一般的です。そのため、合格できたとしても成績が基準値を下回ると合格取消になる可能性があります。

国際バカロレア入試に挑戦する場合には、資格取得に必要な成績が取れるように受験後も気を抜かず勉強に取り組みましょう。

帰国生入試との違い

国際バカロレア入試と帰国生入試の違い

国際バカロレア入試と帰国生入試は全く別の入試方式です。それぞれの違いを表にまとめたので確認してみましょう。

国際バカロレア入試帰国生入試
海外在住歴の有無不要必要
必要資格必要(国際バカロレア資格)不要

国際バカロレア入試と帰国生入試では、そもそも受験対象となる条件が明確に異なります。

帰国生入試は海外在住歴が一定期間以上あれば、特別な資格がなくても受験可能です。一方で、上述しているように国際バカロレア入試は国際バカロレア資格さえ取得していれば海外在住歴がなくても受験できます。

海外在住歴があり、国際バカロレア資格も取得している場合には併願受験も可能です。ただし、両入試の併願可否については大学ごとでルールが異なります。受験前に大学ごとに定めている併願に関するルールを確認しておきましょう。

なお、帰国生入試については以下の記事で詳しく解説しています。興味がある人はぜひこちらの記事をご覧ください。

併願できる大学が多い

併願できる大学が多い

国際バカロレア入試は多くの大学で併願が認められています。たとえば、上智大学の「2026年度 国際バカロレア(IB)入試 第1期募集」では以下のように記されています。

【上智大学 2026年度 国際バカロレア(IB)入試 第1期募集】

同日に入試を行う海外就学経験者(帰国生)入学試験もしくは外国人入学試験との併願が可能

引用:上智大学 国際バカロレア(IB)入学試験 第1期募集

ただし、併願の可否は受験する大学ごとに異なります。具体的な情報は入試要項に記載されているので、併願を希望する場合には事前に確認してから出願しましょう。

国際バカロレア入試の試験内容

国際バカロレア入試の試験内容

多くの大学で実施している国際バカロレア入試は、書類選考と面接のみで合否が判定されます。

書類選考では在籍している高校の調査書や志望理由書、国際バカロレア教育の成績証明書などの提出が必要です。特に成績証明書は発行までに時間がかかる可能性が高いので、早めに準備して出願に備えましょう。

面接では出願時に提出した書類を基に質疑応答が行われるのが一般的です。志望理由や将来の目標、入学後の豊富などの想定される質問への回答は準備しておく必要があります。

また、面接の方式は大学ごとで定められているため大学の特徴に合わせて対策を取ることも重要です。

国際バカロレア入試の倍率・難易度

国際バカロレア入試の倍率・難易度

他の試験に比べ、国際バカロレア入試の倍率は低い傾向にあります。

具体的な倍率は大学ごとに異なりますが、ここでは上智大学の倍率をまとめたので紹介します。一般選抜の倍率と比べてみましょう。

【上智大学総合グローバル学部倍率】

入試方法2025年度倍率2024年度倍率
国際バカロレア入試 第2期2.7倍1.8倍
一般選抜3.6倍4.2倍
参考:パスナビ

入試年度で倍率の違いはありますが、いずれにしても一般選抜より低い数値なのは明らかです。

国際バカロレア入試の募集人員は若干名とされており、狭き門といえます。しかし、国際バカロレア入試に出願できる条件を保有する人が少ないため、難易度でいえば結果的に受かりやすい入試なのです。

国際バカロレア入試を受験可能な大学

ここからは次の大学別に、国際バカロレア入試が受験できる大学を紹介します。

国公立大学

国際バカロレア入試を受験可能な国公立大学

地域別に、国際バカロレア入試が受験できる国公立大学を一覧にまとめました。

地域大学
北海道帯広畜産大学・北海道大学
東北弘前大学・東北大学・秋田大学
関東筑波大学・群馬大学・お茶の水女子大学・東京外国語大学・東京科学大学・東京学芸大学。東京芸術大学・東京大学・東京都立大学・横浜市立大学
中部・近畿金沢大学・都留文科大学・名古屋大学・京都工芸繊維大学・京都大学・大阪大学・兵庫県立大学・
中国・四国岡山大学・叡啓大学・広島大学・山陽小野田市立山口東京理科大学・香川大学・高知大学
九州・沖縄九州大学・九州工業大学・長崎大学・鹿児島大学・琉球大学
参考:文部科学省 IB教育推進コンソーシアム

関東では比較的多くの国公立大学で行われています。東京大学や京都大学のような最難関大学でも採用されているので、受験を検討している人は参考にしてください。

私立大学

国際バカロレア入試を受験可能な私立大学

私立大学のうち国際バカロレア入試を導入している大学を一覧にまとめました。

地域大学
東北東北福祉大学
関東国際医療福祉大学・浦和大学・東京国際大学・明海大学・開智国際大学・青山学院大学・慶應義塾大学・工学院大学・国際基督教大学・芝浦工業大学・順天堂大学・上智大学・創価大学・多摩美術大学・中央大学・東京都市大学・東京理科大学・東洋大学・日本獣医生命科学大学・日本体育大学・ビジネス・ブレークスルー大学・武蔵大学・武蔵野大学・明治学院大学・明治大学・立教大学・早稲田大学
中部・近畿愛知医科大学・中京大学・名古屋商科大学・豊田工業大学・藤田医科大学・関西医科大学・関西大学・近畿大学・関西学院大学・神戸女学院大学・兵庫医科大学
中国・四国倉敷芸術科学大学・広島修道大学
九州・沖縄西南学院大学・立命館アジア太平洋大学
参考:文部科学省 IB教育推進コンソーシアム

早慶上智やGMARCHなど幅広い大学で国際バカロレア入試が行われています。各大学の総合型選抜については以下の記事にまとめているので、受験を検討している人はぜひ参考にしてください。

国際バカロレア入試を受験するメリット・デメリット

国際バカロレア入試を受験するメリット・デメリット

国際バカロレア入試の受験におけるメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

後悔のない受験にするためにも、メリット・デメリットの両方を把握したうえで受験を検討することが大切です。ぜひ参考にしてください。

3つのメリット

国際バカロレア入試のメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 低倍率で合格しやすい
  • 学力試験がない
  • 入試時期が早い

国際バカロレア入試における大きなメリットの一つに「合格しやすい」ということが挙げられます。

国際バカロレア入試の出願条件である国際バカロレア資格を取得している受験生は多くありません。各大学の募集枠は少なく設定されていますが、受験者数自体が少ないため合格しやすい入試方式なのです。

また、学力試験がないのもメリットです。国際バカロレア入試の試験内容は、書類選考と面接しかありません。学力試験の対策が必要ないため、受験対策を進めやすいのが特徴です。

さらに、受験時期は秋ごろと一般入試に比べて早めに設定されています。合格が決まれば残りの学生期間を自分の時間として活用できます。国際バカロレア入試は、学生生活を受験対策以外のことに使いたいという人にはメリットの多い入試方式です。

2つのデメリット

国際バカロレア入試のデメリットは主に2つです。

  • 準備に時間がかかる
  • 他の入試と併行して対策が必要

国際バカロレア入試の出願書類の中には、用意するのに時間がかかるものもあります。直前に受験を決断して準備を始めても間に合わないことがあるため、注意が必要です。

また、国際バカロレア入試は倍率が低いとはいえ確実に合格できる入試ではありません。そのため、大学合格の確率を高めるためにも他の入試対策と併行して準備を進める必要があります。複数の対策が求められるため、一つの入試方式だけで大学受験する人と比べると時間も労力もかかるのです。

国際バカロレア入試以外にも入試方式は多数あります。以下の記事で総合型選抜についてまとめているので、ぜひ参考にしてください。

国際バカロレア入試の対策方法

国際バカロレア入試を突破するには、試験ごとの対策が不可欠です。

そこでここからは次の試験別に、国際バカロレア入試の対策方法を解説します。

書類選考

国際バカロレア入試の書類選考対策

書類選考においては、見直しと準備が大切です。

国際バカロレア入試では出願時に提出する書類が多くあります。所定の用紙が用意されている場合には、空欄がないように必ず確認してから出願しましょう。書類不備があることで正しい情報が大学側に伝わらず、合格に至らないこともあります。

各書類の注意事項は大学の入試要項に細かく記載されています。字数制限などの決まりが設けられていることも少なくありません。事前に隅々まで確認し、大学側の指示に沿う書類作成を行いましょう。

また、計画的に書類準備を進めていくことも大事な対策ポイントです。在籍している学校に出してもらう証明書などは発行に時間がかかるケースがあります。早め早めに準備に取りかかり、期限直前に焦ることのないように注意してください。

面接

国際バカロレア入試の面接対策

面接では想定される質問への対応練習や、模擬面接などの準備が重要です。

多くの場合、面接では出願書類の内容を基に深堀する質問が行われます。あらかじめ出願書類の内容に目を通しておきましょう。加えて、大学のアドミッションポリシーを押さえておくことも大切です。大学が求める人物像と自分のアピールポイントを一致させやすくなるため、事前に把握したうえで面接に臨むようにしてください。

また、第三者の協力を得て模擬面接を繰り返しておくのもおすすめです。面接のパターンに慣れ、場の雰囲気を掴んでおくことで緊張を抑える効果が期待できます。自分らしさを最大限発揮するためにも、入念に対策に取り組みましょう。

まとめ

この記事では、国際バカロレア入試の基本情報や受験できる大学を紹介しました。

国際バカロレア入試は、受験資格を保有していれば倍率も低く合格の可能性が高い入試方式です。どの大学も募集人数は若干名ですが、実際には受験者数が少ないため倍率が低いという特徴があります。

ただし、必ず合格できるという保証はありません。大学進学を目指すのであれば、他の入試方式も活用しながら受験することが大切です。

他の入試方式の対策にもバランスよく取り組みながら、受験に向けた準備を効率的に進めていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次