この記事では体験談や適切なタイミングも交え、総合型選抜の合格後に入学辞退できる大学を紹介します。
「総合型選抜の合格後に辞退はできる?」
「入学辞退で他大学への合否に影響は出ないかな…」
総合型選抜での受験を考えているものの、合格後に辞退ができるのか気になる人は多いですよね。
また、辞退したことで他大学への合否に影響が出ないか気になる人もいるはず。
結論、総合型選抜試験を合格後に辞退できるか否かは大学の募集要項次第で異なります。そのため、受験前に事前に募集要項を確認しておく必要があります。
本記事では大学例も交え、総合型選抜の合格後に入学辞退できるケースを紹介します。入学を辞退する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 「併願可」の場合は辞退可能だが、「専願のみ」の場合は基本的に辞退不可
- 辞退手続きは大学指定の書類を期日までに提出する必要がある
- 入学金の返還不可や併願制限がある場合があるため、募集要項を確認する
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総合型選抜試験は合格後でも入学を辞退できるのか
総合型選抜試験に合格した後に入学を辞退できるかは、次のような大学の募集要項に記載された条件で決まります。
- 募集要項が「併願可」なら辞退可能
- 募集要項が「専願のみ」なら辞退不可
以降では、辞退の可否それぞれのケースを詳しく解説します。
募集要項が「併願可」なら辞退可能
総合型選抜試験の募集要項に「併願可」と記載されている場合、合格後でも入学辞退が可能です。これは、専願や単願と異なり、他の大学への出願や合格を認める条件だからです。
たとえば、併願可の大学に合格した後、他大学の結果を見て進学先を決定したい場合には、辞退が許容されます。一方で、辞退する場合でも、大学に対して速やかに連絡し、手続きに従う必要があります。
併願可能な大学では柔軟な選択ができますが、辞退時の注意点としては、手続きの締切日を守ることです。辞退可能でも手続き締め切りを忘れてしまうと、辞退が難しくなることがあります。
受験戦略を立てる際は、募集要項や辞退の締切日など、重要な情報は必ず事前に収集しておく必要があります。
募集要項が「専願のみ」なら辞退不可
募集要項に「専願のみ」と記載されている場合、基本的には合格後の入学辞退は認められません。専願は、該当する大学を第一志望として確約するため、合格後の辞退は「良し」とされません。
ただし、例外として、授業料を払えないなど経済的な理由や、家庭の事情でやむを得ない場合には、大学に相談して入学を辞退できる場合もあります。個人的な理由や単なる気持ちの変化による辞退は認められないことがほとんどです。
専願のみの大学を受験する場合は、慎重に進路を検討し、受験前に確実に進学する意志を固めることが重要です。
総合型選抜合格後の入学を辞退できる・できない大学例
ここからは総合型選抜の合格後に入学を辞退できる・できない大学をそれぞれ紹介します。
- 辞退可能な大学例
- 辞退不可な大学例
辞退可能な大学例
下表に総合型選抜の合格後に、辞退可能な大学をまとめました。
ただし、上記の大学でも合格後での辞退には満たすべき条件が設けられています。
例えば大阪大学では、条件付きで他大学との併願を認めています。入試資料には次の記載がされています。
- 本学「総合型選抜」の結果が不合格の場合に限り、他大学の総合型選抜及び学校推薦型選抜へ出願できる
- 他大学の総合型選抜及び学校推薦型選抜の結果が不合格の場合に限り、本学「総合型選抜」へ出願できる
引用:大阪大学
また、同じ大学でも学部によって条件が異なるケースもあるため、受験を考えている学部がどのような要項か必ず確認してください。
併願可能な大学について詳しく知りたい人は、次の記事もご覧ください。
辞退不可な大学例
次のような大学では総合型選抜の合格後に辞退ができません。
種類 | 大学名 |
---|---|
私立 | 明治学院大学 |
私立 | 上智大学 |
私立 | 早稲田大学(法学部やスポーツ科学部など) |
一般的に専願のみの入試要項には、下記のような記載があります。
- 上智大学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できる者
- 他大学との併願は可能です。ただし、本学に合格した場合は入学していただくことが条件です。
- 学部・学科の併願ができません
引用:上智大学の入試情報
上智大学のように「併願不可」と直接記載されていない学校もあるため、要項を確認する際は見落とさないようにしてください。
併願を検討している人は次の記事も合わせてご覧ください。
総合型選抜合格後の入学を辞退する方法
総合型選抜試験の合格後に入学辞退を希望する場合は、大学の定める期日までに「推薦入学辞退届」の提出が必要です。
たとえば、九州大学では入学辞退の期限や提出方法は以下になります。
また、入学手続きが完了した後に入学辞退をしたい場合は、以下の手順になります。
手続きには、大学指定の書類を提出することが一般的です。期日を過ぎると、他の国立大学を受験しても合格者とならないため、スケジュールを確認して確実に手続きを進める必要があります。
総合型選抜合格後の入学辞退によくある質問
最後に総合型選抜合格後の入学辞退に、よくある疑問へまとめて回答します。
- 辞退する場合でも入学金は支払わないとダメ?
- 自主辞退は経歴に影響ある?
- 合格が取り消しになるケースはある?
それぞれ詳しく解説します。
辞退する場合でも入学金は支払わないとダメ?
最初から辞退するつもりで受験した大学の場合は、入学金を支払わなくても良いです。ただし、滑り止めとして「入学資格」を保持しておきたい場合は、入学金の支払いが必要になります。
支払った入学金は「入学資格の予約」を持つためのお金のため、辞退をしても返還されないケースがほとんどです。
たとえば、旺文社のガイドによると、入学金は返還義務がないとされています。ただし、一部の大学では特別な事情がある場合に限り、返還の可能性があるため、該当する大学に直接問い合わせるか受験に関する書類に目を通してください。
自主辞退は経歴に影響ある?
総合型選抜試験合格後に自主的に辞退しても、経歴に悪影響はありません。大学側も、進学の意思がなくなった学生が無理に入学するよりも、辞退を選択することが適切だと考えています。
ただし、辞退後の進路選択や新たな大学受験において、他の試験での出願資格に影響を与える可能性があるため、募集要項や試験要件を十分に確認してください。
合格が取り消しになるケースはある?
合格が取り消しとなるケースは、入学手続きの不備や規定違反が発覚した場合に限られます。たとえば、合格後に提出が求められる書類を期限内に提出しなかったり、虚偽の情報を記載していた場合には、合格取り消しの対象となります。
また、専願の大学において、他の大学との併願を隠していた場合なども、合格の取り消しが行われる可能性があります。
まとめ
総合型選抜試験の合格後に入学を辞退できるかどうかは、大学や募集要項の条件次第です。「併願可」の大学であれば辞退が可能なケースが多いものの、専願を求める大学では基本的に辞退が認められません。
また、辞退を希望する場合は、募集要項を事前に確認し、手続きの締切日を守ることが重要です。合格後の対応についてしっかりと理解しておくことで、受験計画をより円滑に進められます。
進学先を慎重に選び、自分の将来に最適な選択をしてください。